キャリア迷子の人へ 夢がないなら志を考えよう

はじめに

Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、所属しているメンバーがコラムを書く企画があります。

今回紹介するのは、コミュニティマネージャーの ”大江かこ” さんの連載コラムです。

1．キャリアで悩んでいた自分がしっくりきた言葉

こんにちは！　Webライターラボのコミュニティマネージャーをしている大江かこです。

まずは簡単に自己紹介をします！

フリーランスになってから「自分はどうなりたいのか」と、キャリアについて問われることが増えました。

でも私には「夢」も「なりたい自分」もありません。

ずっと「自分はどうなりたいのか」の答えが出せず、悩んでいたんですよね。

そんなときにしっくりきたのがこの言葉です。

“「夢」ではなく「志」を意識する。
「なりたい自分」ではなく「ありたい自分」を考えてみる”

引用：上坂徹さん『成功者3000人の言葉』より

私自身「夢」や「なりたい自分」はないけれど、「やりたいことがある人を応援したい」という気持ちはあります。

そのような気持ちから、ライターやオンライン秘書という仕事を選んできました。

過去の自分が「ありたい自分」を目指した結果、今のキャリアにつながったのだと思います。

だからこの先も「志」や「ありたい自分」さえ持っていれば、「将来のキャリアも自然とつくられる」と実感したのです。

2．私が大切にしている志は「嘘をつかずに誠実に仕事をする」こと

私が大切にしている「嘘をつかずに誠実に仕事をする」という志は、私の父からもらった言葉が元になっています。

2022年8月、私が婦人科の病気で10日間入院したときのこと。

「仕事を2週間休むので心配している」と話した私に、父はこう伝えてくれたのです。

高度成長期の自動車業界で働いてきた父の言葉には、重みと説得力がありました。

このときから、父の言葉が私の志になったのです。

それと同時に「父のようなビジネスパーソンになりたい」と思うようになりました。

3．父の背中を見て「誠実に仕事をすると信頼される」と感じた

今年で81歳になる私の父は、65歳まで自動車部品を扱う中小企業に勤務していました。

父は入社から20年ほどドアロックの設計業務を担当。50代からは品質保証部へ異動しました。

品質保証部では、部品不良や取引先である大手自動車会社からのクレームなど、突発的な対応が多かったようです。

取引先の工場が24時間稼働していたため、夜遅く自宅に電話が掛かってくることもありました。（今ではあり得ないことですが、携帯電話がない時代の話です）

ある日、夜中の3時に自宅の電話が鳴り、父は急きょ取引先の工場へ向かうことに。

テキパキとスーツに着替えた父は、玄関先でこう言って出掛けて行きました。

通常であれば、大手自動車会社の工場長が、下請会社の社員の自宅に電話をかけることはないでしょう。

でも工場長は父に「リカバリーできるうちに工場へ来た方がいい」と知らせてくれたのです。

これは父と工場長の間に、信頼関係が築けていたからではないでしょうか。

今思うと、誠実に仕事をしてきた父に人徳があったからだと感じます。

そんな父は60歳を過ぎてから、海外の協力会社で若手を指導するために働きました。

父の背中を見て育った社員が、今も働いているのだと思うと、感慨深い気持ちになります。

私にもいつか「かこさんのようになりたい」と思ってくれる人が現れるように、嘘をつかず誠実に仕事をしていきたいです。

4．キャリアで悩む人は「志」や「ありたい自分」を考えよう

40代でフリーランスになってから、年下のビジネスパーソンと一緒に働く機会が増えました。

だからこそ「嘘をつかずに誠実に仕事をする」ことの大切さを実感しています。

自分の背中は、予想以上に見られているからです。

私が信頼を獲得するためにやることは、彼らを見守り、サポートすること。

目の前の仕事に真摯に取り組み、その背中を見てもらうことだと思っています。

このように「志」を貫くことが「ありたい自分」につながるはずです。

もしかしたらキャリアに悩んでいる人の多くは「私と同じ悩みを抱えているのでは？」と思い、このコラムを書きました。

私のように「夢」や「なりたい自分」がない…と考えている人は「志」や「ありたい自分」を考えてみてください。

さいごに

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