はじめに
Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、所属しているメンバーがコラムを書く企画があります。
今回紹介するのは、メンバーの ”ゆらり” さんの連載コラムです。
得意ジャンルがないのに仕事をいただけたのは、コミュニティのおかげ
こんにちは! Webライターラボに所属しているゆらりです。最初に簡単に自己紹介をします。
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- HSP気質持ちのフリーランスライター
- 会社員のときに心身のケアがうまくできず、2020年に独立
- 現在の仕事内容はSEO記事の執筆、インタビュー記事の執筆、書籍の編集、ライティング講師がメイン
突然ですが、みなさんには得意なジャンルはありますか? 「Webライターで成果を出すのなら、得意なジャンルを持つといい」という話をご存じの方は多いと思います。
私も「得意なジャンルを持つライターになろう」と意識して活動していましたが、なかなかこれといったものに出会えませんでした。
今も得意なジャンルはないのですが、口コミや紹介などでコンスタントに仕事の依頼をいただいています。
そうなった最初のきっかけは「オンラインコミュニティに入った」ことです。
特化ライターにならなくても、ライターのキャリアを築く方法は色々あります。今回はそのヒントとして、オンラインコミュニティを活用するコツについてお伝えします。
「広く浅い関係」しかないときは、仕事が続かなかった
私のライターの仕事は、オンラインコミュニティに入って大きく変わりました。そのきっかけは「特定の相手と深い関係を築いたこと」だと思っています。
当時ライター2年目の私は、仕事が続かないことに悩んでいました。進行中のプロジェクトが終わるとクライアントから「今回はありがとうございました」と一言いただき、その後の依頼はありません。
「なぜ次につながらないんだろう? 今の自分は、作業量をこなして収入を得ているだけ。フリーランスで居続けるために必要なスキルや資質はないのかも……」と思っていました。
当時はわからなかったのですが、今振り返ると「クライアントと広く浅い関係しか築けなかったこと」が、仕事が続かなかった大きな要因だと考えています。
取引していたクライアントとのコミュニケーションは、最低限のやり取りだけ。いただいたキーワードにそって記事を書いて提出する。修正依頼があれば対応する。そして翌月末日に報酬が支払われる……。言われたことを淡々とこなすだけのライターでした。
クライアントとの打ち合わせもほとんどなく、メールやチャットツールで「文章のやり取り」しかしていなかったのです。
でもクライアントと「会話」をするようになってから変化がありました。そのきっかけとなったのがコミュニティです。
声や顔を出して交流したら依頼をもらえるようになった
コミュニティに入ってから、少しずつ仕事に変化が起こりました。
雑談会や講義などのイベントに顔を出していたら、知り合ったメンバーからライティングの仕事をいただけるようになったのです。
そこからフリーランス仲間と仕事をするようになり、継続依頼が増えました。
ただ、コミュニティに入る=メンバーと仕事ができる、というわけではありません。細かなステップに区切ると以下のようなイメージです。
- コミュニティに入る
- 講義やイベントに参加する
- 自分を認知してもらう
- 声や顔を出す
- 安心感が生まれる
- 仕事につながる
このような流れで「ライティングの仕事をしてほしい」とお声がけをいただけるケースが増えました。
当時の私にはこれといった目覚ましい実績もなく、ポートフォリオも作っていませんでした。でも仕事をいただけるようになったのは、声や顔を出して相手とコミュニケーションを取り、安心感を持ってもらえたからだと思います。
オンラインコミュニティの大半のメンバーは匿名アイコンなので、声と顔を出すだけでも印象に残りやすくなります。
そのうえでメンバーと交流すると、「この人なら仕事を頼んでも大丈夫かも」と思ってもらいやすくなるのです。
「まだコミュニティで顔や声を出したことがない」という人は、一度勇気を出して露出することをおすすめします。それだけでオファーをもらえる可能性は確実に上がります。
コミュニティでGIVEする方法
「コミュニティに入って具体的に何をすればいいの?」と思う方もいるかもしれませんね。もちろん、闇雲にコミュニティに参加して人と交流すれば仕事をもらえるわけではありません。大切なのはGIVEすることです。
コミュニティに入ってできることはさまざまですが、ハードルの低い順にあげると以下のようなことができると思います。
- 誰かの発信に反応する
- 自分で投稿をする
- イベントに参加する
- イベントの手伝いをする
- 講義に登壇する
まずは、誰かの投稿に反応すること。たとえば、メンバーの「目標の収入額を達成しました! 嬉しいです!」という投稿に対して「おめでとう」とスタンプを押す、というようなことです。
この他にも、講義で「音声は聞こえますか?」という講師の質問に対して「聞こえます」と答えるのも反応に含まれます。
たくさんの人がいるオンラインコミュニティで発信するのは勇気がいることです。それに対して「大丈夫ですよ」など反応をもらえると発信者は安心するので、これも立派なGIVEです。
このように、最初は誰かに安心感を与えられるようなGIVEをすること。そして余裕があれば、イベントのお手伝いをしたり、講義に登壇したりと、自分にできることを増やしていきましょう。
フリーランス同士の仕事は、狭く深い関係を築くチャンス
「フリーランス同士で進める仕事」は、クライアントと狭く深い関係を築くチャンスになると思います。
なぜなら、既に交流があるフリーランスが取引相手なら、親しい関係値を保ったまま仕事をスタートできるからです。
「企業の担当者とやり取りする」と考えると身構えてしまう。でも、「フリーランス仲間とやり取りする」と考えると、少し肩の荷が下りるような感覚を持つ……という人もいるのではないでしょうか。
もちろん仲良しだからといって手を抜くのはNGですが、私はフリーランスの人と仕事をして「クライアントとコミュニケーションを取る大切さ」に気づけました。
困りごとがあったら相談する。相手が忙しそうだったら、一部の業務を巻き取る提案をする。よりよい成果を出すために、一緒にアイデアを考える。
コミュニティで出会った人と仕事をして、このような経験を積むこともできました。
おそらくクラウドソーシングで出会った相手だったら、以前のように「文章だけの事務的なやり取り」で終わっていたでしょう。
「クライアントと濃いコミュニケーションを取ったことがない」という人は、まずはフリーランスの人と仕事をしてみるのもいいと思います。
安心感を持ってやり取りできる相手なら、こちらから積極的に企画を提案したり、懸念点を相談したりできるようになるはずです。
このようなやり取りを重ねると、「能動的に仕事をする精神」が培われていきます。
そうすれば、相手がフリーランスであれ企業の担当者であれ、相手と密なコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
オンラインコミュニティのすすめ
オンラインコミュニティは学びや交流の場として利用する人が多いと思いますが、仕事をして自己成長できる場でもあります。
私はクラウドソーシングを使ってひたすら歯車のように作業していた頃は、なかなか仕事が続きませんでした。
でもコミュニティに入って他のメンバーと交流するようになってからは、営業しなくても継続依頼をいただける状態になっています。
そうなれたのは、クライアントと狭く深い関係を築くヒントを得たからです。その一歩として、コミュニティに入って横のつながりを作るのは非常にいい選択肢だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
さいごに
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筆者:ゆらり(@yurarigurashi)
監修:中村昌弘(@freelance_naka)