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週10時間の労働で月10万円以上の収入!ニッチな分野で直営業を成功させた、フルタイム & 副業ワーママの時短術

週10時間の労働で月10万円以上の収入!ニッチな分野で直営業を成功させた、フルタイム & 副業ワーママの時短術

  • フルタイム勤務の副業ライターは時間のやりくりをどうしている?
  • ママライターの時短術が知りたい!
  • ニッチな分野で直接営業を成功させるには?

本業の仕事に育児に副業……と頑張っているママライターは、時間の効率化が欠かせません。

今回は「品質保証」というニッチなジャンルで活躍中の、副業ママライター ” かばたあきこさん” に取材をしました。

かばたさんは、本業で培った専門性を活かして、週あたり10時間程度の作業で月10~15万円の収入を得ています。
ワーママならではの効率化のヒントや、ニッチなジャンルで高単価案件を受注する方法を伺いました。

目次

「製造業」というニッチなジャンルで直営業する秘訣

ゆらり
ゆらり
かばたさん、本日はよろしくお願いいたします! 最初に自己紹介をお願いできますか。
副業ライターのかばたあきこです。ライター歴は1年11か月ほど。パートナーと小2、年少の娘2人がいる、40歳のワーママです。
普段は製造業の品質保証スタッフをしていて、フルタイムで働いています。よろしくお願いします。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
フルタイム勤務をしつつ育児をして、さらに副業でWebライターをするのは、とても忙しそうですね。どのように副業の時間を作っていますか?
日中や夜に副業の時間を取れないので、夜21時頃に寝て、朝4時頃から子どもが起きるまでの間にライティングをしています。
体力の面から毎日続けるのは難しいので、1週間のうち4日作業できればいいほうですね。

ライターを始めた頃はクラウドワークスで仕事を受注して、納期が厳しい案件ばかりでした。でも、今はスケジュールを調整できる案件が増えてきて何とか続けられています。

かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
働き方が変わったきっかけは何ですか?
勤めている会社が製造業なので、専門性を活かせるかもしれないと思って製造業系のメディアに直接営業したことです。
製造業系のサイトがあることは知っていたのですが、どうやって他のライターが仕事を獲得しているのかはよくわからなかったんです。
でも、あきらめずに色々な方法で営業を続けたら、今のお客様と出会えました。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
かばたさんはどんなテーマの記事を書いてるのですか?
本業で品質保証の仕事をしているので、たとえば「なぜなぜ分析」※や「FMEA」※など製造に関するフレームワークの解説記事を書いています。
その他にはJIS※やISO※などの規格を取得する手順を解説することもあります。
かばたさん
かばたさん

※なぜなぜ分析:トヨタ自動車が発案した、「なぜ」という問い掛けを繰り返すことで根本的な原因を探る分析手法。
※FMEA:商品の製造過程で起こる故障の原因を特定し、対策を講じる品質管理手法。
※JIS:日本の産業製品や測定法などが定められた日本の国家規格。
※ISO:製品やマネジメントシステムにおける、国際的な規格。

ゆらり
ゆらり
製造系のメディアはどのように探したのですか?
仕事で調べ事をするなかで、製造系のメディアがあることは知っていました。ただ、基本的にライター募集をしているところはないんですよね。
最初はクラウドソーシングやGoogle検索で「技術ライター」「製造業ライター」などのキーワード検索をしましたが、全く案件が見つかりませんでした……。
かばたさん
かばたさん
だから、記事のキーワードを検索して、ヒットしたメディアの問い合わせフォームにどんどん提案文を送りました。
検索したキーワードは、たとえば先ほど言ったような「なぜなぜ分析」や「FMEA」など品証系のフレームワーク名です。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
自分が書けそうな記事のキーワードを検索したんですね。営業して仕事を任せてもらえた理由は何だと思いますか?
ひとつは、読者視点の記事が書けることです。
本業では、私は製造業系のWebメディアを読んだり、クラウドサービスを使ったりする「お客さん」の立場なんです。だから、読者が知りたい情報をよくわかっています。
かばたさん
かばたさん
仕事を任せてもらえたもうひとつの理由は、専門性があるからだと思います。
特に製造業系のWeb記事には、具体的な情報が書かれていないケースがよくあるんです。おそらく、実務に携わっていないライターが書いているので、事例を出しにくいのだと思います。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
直接営業して受注できる確率はどのくらいでしたか?
20分の1くらいだと思います。あきらめずに営業し続けることが、受注する最大のコツですね!
数を打つためには、日頃から営業したいメディアをメモしておくのもおすすめです。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
直接営業をたくさんしたから、働き方が変わって副業を続けやすくなったんですね。
そうですね。クラウドソーシングで仕事を受けていた頃は、フレックス勤務だったので、長女を小学校に送り出して、その後30分執筆して、次に保育園に次女を連れて行って……とバタバタでした。
どうしても納期に間に合いそうになく、昼休みに駐車場で原稿を書いたこともあります(笑)
かばたさん
かばたさん
その働き方を3か月ほど続けていましたが、同じことを1年、2年と続けられるとは思えなかったんですよね。早めに直接営業を始めて、働き方を変えられてよかったなと思います。
かばたさん
かばたさん

副業ライターが本業と相乗効果を生むコツ

ゆらり
ゆらり
副業と本業の相乗効果を生むコツはありますか?
イティングはどんな仕事にも応用できるので、学んだことはどんどん本業に使うのがいいと思います。たとえば私の場合、メールや報告書、指示書などをほぼ毎日書いています。
ビジネス文書でも結論ファースト、読者目線などを意識して作成すると「わかりやすいね」と言っていただけます。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
Webライティングで学んだノウハウが活きているんですね。文章を書くときに意識していることはありますか?
よく「読者はWebの記事を読まない」と言われますが、会社の仕事でも同じです。
前は「指示書を作ったらみんな読むはず」と思っていたのですが、全部読んでいるとは限らないんですよね。

だから、改行を入れて視認性を上げることや、結論を先に書くことなど、細かなポイントを意識するだけでも、読んでもらえる可能性が上がると思っています。

かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
本業を副業に活かすコツについても教えていただけますか?
本業でもどんどん新しい経験を積むのがおすすめです。
副業でライティングをする場合、本業で経験したことが豊富であればあるほど、副業で書けるテーマの幅が広がるからです。
たとえば今の私は、本業の仕事で学んだ「工業技術の入門」についての記事を書いてます。こうしたニッチな記事を書けるのも、本業で新たな知識を学んだからですね。
かばたさん
かばたさん

忙しいママライターが、納期を調整しやすい案件を見つける方法

ゆらり
ゆらり
ママライターからは「納期を調整できる案件をなかなか見つけられない」という悩みをよく伺います。どんな案件を探したらいいでしょうか?
ニッチな分野の案件なら、記事を書ける人が少ないので納期を調整してもらいやすいですね。
私の経験上、YouTubeの台本作りなど、書ける人が比較的多いジャンルだと納期が短い案件もありました。
でも製造業系の記事案件はライターの人数が少ないので、お客さんに納期調整をお願いすると承諾いただけることが多いです。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
他の人が書けないジャンルを狙って「あなたでないとダメ」という状態を作る、ということですね。その他のポイントはありますか?
「長期目線でWebメディアを運営している」案件を狙うのも、ひとつの手かもしれません。
私が執筆しているWebメディアはB to Bのサービスを提供していて、売り上げが数百万円単位なんです。だから、時間をかけて集客や営業活動をしています。
Webメディアも同じように、運営ペースが比較的ゆっくりしているので、納期調整をお願いしやすいですね。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
サービスの性質上、商流に時間がかかるということですね。そういったWebメディアの特性や業界の特色がわかると、ライターは納期を調整しやすくなるかもしれないですね。
そうですね。運営ペースが長期目線のWebメディアなら、デイリーではなくウィークリー単位で仕事に取り組むこともできます。
今月の依頼を来月にずらしていただく……ということも可能なので、忙しいママライターさんはそうしたメディアを探してみるのもいいと思います。
かばたさん
かばたさん

時間がない副業ライター、ママライターにおすすめのコンテンツ選び

ゆらり
ゆらり
副業ライターやママライターなど時間がない方は、どのようにインプットの時間を取ったらいいでしょうか?
「きれいに編集されたコンテンツ」がおすすめです。
たとえば、私は基本的にWebライターラボの動画講義をよくインプットしています。普段のライブ講義にはリアルタイムで参加できないことが多いので、すき間時間にアーカイブを視聴するんです。
かばたさん
かばたさん
動画だけでなく、目次が入っていて必要な箇所に飛べたり、要点をテキストで読めたりするので、効率よく勉強できます。
一方で、目次や要点がない動画のコンテンツなどは、どうしても内容を理解するのに時間がかかってしまうんですよね。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
普段はどんなときに勉強していますか?
通勤中に音声を流しています。
ただ、学びの吸収をよくするには、疑問に思ったタイミングにすぐ調べて、すぐ実践するのがいいと思います。
先日記事を書いていて文末表現に迷ったとき、Webライターラボの添削会の動画を見ました。「ここがわからない!」と思ったときに、すぐ学んで実践すると、学んだことを覚えやすくなります。
かばたさん
かばたさん

ママのマインドの持ち方。「やめる」ではなく「少し休む」と考えよう

ゆらり
ゆらり
ママライターさんから「家事育児や本業との両立は大変。なかなか成果が出ないとライターの仕事をやめたくなる」というお悩みをよく聞きます。乗り越える方法はありますか?
できるのなら数日間休んだり、仕事量を減らしたりしてもいいと思います。私も疲れたときはお客さんに相談して、執筆本数を減らしてもらっています。
少し休むと、また仕事を始めたくなるんですよね。「やめてしまった」ではなく「ちょっと休んでいる」と捉えると、自分へのダメージが減ります(笑)
かばたさん
かばたさん
他には、やる気が出るコンテンツを見つけることもおすすめです。私には「この音声を聞くとやる気が出る!」と思えるコンテンツがいくつかあって、ブックマークしてたまに聞き返しています。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
考え方を変えたり、やる気が出るコンテンツを見つけたりするのが、モチベーションを保つコツなんですね。
胃腸の調子によって「今日は軽めのご飯にしよう」「がっつり食べよう」と考えるように、モチベーションにも波があります。
そのときによってインプットするコンテンツを変えて、心の安定剤になるようなものを見つけるといいかもしれません。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
かばたさんは本業、家事育児を頑張りながら、高いモチベーションを持って副業に取り組んでいる印象があります。その原動力はどこから来るのでしょうか?
少し変わっているかもしれないのですが、子どもの頃から「自分の母親に一生懸命働いてほしい」という思いがあったんです。
偶然、友達のお母さんが先生や看護師のフルタイム勤務をしていて、パート勤務の母とは働き方が違うな……と思っていたんですよね。
かばたさん
かばたさん
もちろんパートがダメということではなく、今振り返ると、母は一生懸命働いていました。子どもが多かったので、パート勤務にせざるを得なかったのだと思います。
でも昔の私は「家の中にいる母」だけでなくて、「ゴリゴリ仕事をする母」も見たかったんです。
かばたさん
かばたさん
だから、自分は2人の子どもの母として「働くママ」の側面も見せたいと思っています。
女性の人生には色々な姿があるんだよ、と娘たちに伝えたくて頑張っているのかもしれません。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
そんな思いがあったのですね。かばたさん自身は、まさにその通りの働き方を実現されていますね!

フルタイム勤務 & 副業ママライターの時短術。コツは、ものを探す時間を減らすこと

ゆらり
ゆらり
忙しいママに役立つ時短術を教えていただけますか?
カット野菜と調味料が一緒に届くミールキットを使うのがおすすめです。もしくは、ルンバやブラーバなどの家電もフル活用すると、だいぶ楽になります。
色々な時短術を調べて実施した結果、我が家では、子どもと自分のご飯、お風呂なども含めて家事には朝1時間、夜2時間しか使っていません。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
特にこれがよかった! という時短術はありますか?
家事のなかで時間がかかるのは「何かを探しているとき」なので、とにかくものを探す時間を減らす努力をしました。

たとえば、うちでは洋服を減らしています。自分の服はレンタルサービスで済ませて、子どもの服は、お気に入りのものを夜に洗濯して次の日同じものを着る……というサイクルにしました。
そうすればたたまなくて済むし、毎日服を探す必要がありません。毎日同じものでも、気に入った服なら子どもも満足してくれます。お気に入りの一枚に出会うまでが大変なんですけどね(笑)

かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
なるほど。服を制服化しているんですね! 「探す手間をなくす」という意識を持つだけでも、家事を効率化するヒントになりそうです。

副業を始めるとママの選択肢は広がる! 理想の生活を目指せるようになった

ゆらり
ゆらり
かばたさんは今後本業にコミットするのか、それともライターとしてスケールアップするのか、将来のイメージはありますか?
悩んでいるところです。でも悩んでいるうちは、どちらかに偏らずに両方頑張るのがいいかなと思っています。

もしかしたら今後、子どもが学校に行きたくないと言ったり、パパが転勤したりするかもしれません。そうなったら本業を制限せざるを得なくなるかもしれないので、あらゆる状況に対応するために副業は続けたいですね。

かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
色々な選択肢を持っておく、ということでしょうか。
そうですね。選択肢があると心の余裕が生まれます。
2人目が生まれたばかりの頃の私は、時短勤務で薄給。今後のキャリアがまったく見えない……と視野が狭くなっていました。
かばたさん
かばたさん
仕事では色々任せてもらえていましたが、やっぱり勤務時間によって給料が決まる部分が大きかったんですよね。
でもそんな不満をどこに持って行ったらいいかわからなくて、「母親なんだから我慢しなくちゃいけない時期なのかな」と思っていました。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
苦しい時期だったんですね。Webライターを始めたらどんな変化がありましたか?
昔は「本業の勤め先以外では働けないだろう」と思い込んでいたんです。
でも、Webライターの副業を始めたらスキルを評価いただけて、報酬をもらえるようになり「本業以外でも生きていけるじゃん!」と考えが変わりました。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
自信がついて本業に影響はありましたか?
今の仕事にこだわらなくてもいい」と思えて、異動願いを出せました。
異動した先がテレワークしやすい環境だったので、保育園のお迎えに間に合うようになり、今はフルタイム勤務と副業を両立できています。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
では最後に、ママライターに向けて一言お願いいたします。
子育てを始めた頃は、会社と家と保育園の往復で、週末にストロングゼロを飲むことだけが楽しみでした。自分のやりたいことやキャリアについて考える余裕はまったくなかったです。
でも副業を始めてからはキャリアの選択肢が増えて、理想の生活を目指せるようになりました。
副業と本業、育児を両立するために、限られた時間や体力のリソースをどう割り振るのか? と考えるようになり、以前より自分を大事にできていると感じます。
かばたさん
かばたさん
もちろん、副業で世界が広がってこうしてインタビューしていただいたり、ライターのママ友ができたりしたのも、ライターを始めて良かったことです。
これまでの経験を書いたKindleも年内に出版する予定なので、ママライターさんのお役に立てれば嬉しいです。
かばたさん
かばたさん
ゆらり
ゆらり
かばたさん、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
かばたさん
かばたさん

◆さいごに

ライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」は、今回お話を伺った ”かばたあきこさん” をはじめ、たくさんのライターが集まる学びの場になっています。

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ゲスト:かばたあきこ(@ako_kabata_w
ライター:ゆらり(@yurarigurashi
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