- SEO以外の仕事に挑戦して単価を上げたい!
- セールスライターってどんな仕事?
- どうやったらセールスライターになれるの?
今回はこのような疑問にお答えして、16年のセールスライティング経験をお持ちの ” ヒロさん” に伺った話をご紹介します。
ヒロさんは、2つの出版社と業務提携をしていて、過去に、某ASPにてコンテンツ販売で月間売上げ1位を達成した経歴をお持ちです。
本記事では、セールスライターの仕事内容や魅力、ゼロからデビューする方法についてまとめました。SEO以外に仕事の幅を広げたい方や、単価を上げたいとお考えのWebライターの方は参考にしてみてください。
目次
文字単価20円になることも! 夢があるセールスライターの仕事
ヒロさん、よろしくお願いいたします。最初に自己紹介をお願いいたします。
セールスライターのヒロです。
今は20人ほどのチームを運営しながら、セールスライティングの仕事を請け負っています。出版社と業務提携してプロモーションの仕事をしたり、セールスライターになりたい人向けの講座を開催したりしています。
セールスライターの仕事内容を教えていただけますか?
わかりやすいのはLP※のライティングですね。その他にもメールマガジンやLINEのメッセージ作成、チラシづくり、動画のシナリオ作成などもセールスライティングに含まれます。
※ランディングページの略。化粧品やサプリメントなど、特定の商品を売るためにつくられた1枚のページの呼称。
非常に幅が広いですね。Webライターが主に手掛ける「SEO記事」と違う部分はありますか?
売上に直結する点が大きな違いです。
メルマガに誘導したり、資料請求を促したりするSEO記事もあると思いますが、セールスライティングでは、さらにダイレクトに商品を訴求します。
売上に直結する分、ライターの報酬にも違いがあるのでしょうか?
Webライターは文字単価で考えるケースが多いと聞きますが、セールスライターの報酬は少し違います。
たとえば、LPなら「ライティングだけで1本20万円」のようなイメージです。仮に1万文字の文章を書いたなら、文字単価20円相当になります。
「文字単価20円なんて、プロのセールスライターでないと無理なのでは?」と思う人もいそうですが、いかがですか?
何十年と仕事をしているプロのセールスライターでなくても、ある程度経験を積めばこのくらいの価格で受注できると思います。
セールスライターになると、売上をレベニューシェア※することもあるのでしょうか?
※レベニューシェア:受注者と発注者が売上を分配する契約形態
そういう仕事もありますよ。僕がよく手掛ける仕事のひとつに、本の著者さんがつくった講座のプロモーションがあります。作業範囲にもよりますが、集客や販売をお手伝いすると、成果報酬として売上の10~20%をいただけます。
たとえば、プロジェクト全体で500万売り上げて、
ライターが成果報酬を20%もらえるのなら、単純計算で100万円が支払われます。
もちろん、それだけ売るのに工数はかかりますし、気が遠くなるような作業をするときもあります。でも逆に、予想以上の売上額になることもあるので、セールスライターの仕事には夢があると思いますね。
Webライターは納品した原稿に対して報酬が支払われますので、レベニューシェアができるのはセールスライターの魅力かもしれないですね。
レベニューシェアができるかどうかは、もちろん経験やクライアントとの関係性によります。
企画の立案やプロモーションなど、さまざまなスキルを身につけて幅広く作業を請け負えるようになったら、そういった契約もできる可能性はあります。
セールスライターの案件獲得方法は「実績をつくってしまうこと」
セールスライターになりたくても、案件の探し方に悩む人は多いように思います。初心者はどうしたらいいのでしょうか?
僕がもしゼロからセールスライターになるのなら、ポートフォリオに載せられる作品を自分でつくりますね。
たとえば、架空の商品を想定してLPをつくって営業時に提示する……のようなイメージです。
仕事を受注する前に、自分で実績をつくってしまうのですね。
ただ、
「セールスライティングの案件はそこまで数が多くない」という話もよく耳にします。
案件が見つからないときは、「既存のLPの改善提案」もおすすめです。
流れとしては、InstagramやFacebookなど、身近なSNSに出てくる広告を見て「改善できそうなLP」を探します。
そのLPの内容を、
自分でGoogleドキュメントに書き直してしまって、「よかったらご活用ください」とLPの運営者に提供するんです。
改善例を使って成果が出たら、次にセールスライターが必要になったときに仕事の依頼をもらえる可能性があります。
なるほど。営業の種まきをするようなイメージですね。
特にWebライターの仕事をしている人なら、既に取引しているクライアントがいらっしゃると思うんですよ。
その方々に「今セールスライティングの勉強をしています」と伝えるだけで、仕事を受注できることもあります。
僕は今講座を運営していて、生徒さんからそういった報告を3件ほど既に聞きました。
彼らは「セールスライティングができます」ではなく「セールスライティングの勉強をしています」とクライアントに伝えただけなんです。
それだけセールスライターを求める人が多いのですね。
個人でも企業でも、
自分のサービスを持っていて、セールスに関するさまざまな悩みを抱えている人はたくさんいます。
Webライターがクライアントからそんな話を聞いたときに「実はわたし、セールスライティングができます」と言えれば、新しい仕事を受注できる可能性は高いですよね。
ただ、経験がないと信用してもらえないと思うので、最初は無料で書いたり、結果が出たら報酬をいただいたりするなど、工夫が必要です。
セールスライティングはどう学んだらいい? とにかく書いてみよう
これからセールスライターになりたい人は、どうやって学んだらいいでしょうか?
まずは、本や動画などの教材を使うのがいいと思います。僕は著名なセールスライターの講座を買って基本を学んだり、おすすめされたLPの写経をしたりしました。
他には、
添削を受けることもおすすめです。僕はずっとメルマガをやっていたのですが、なかなか反応がなかったので、メルマガ発行者の先輩に原文を見てもらいました。
添削してもらったのは15年ほど前なのですが、非常に勉強になったので、その内容を紙に印刷して今でも保管しています。
それほど内容が刺さったのですね。セールスライティングを極めるにあたって、添削を受けることは必須でしょうか?
実際にセールスライティングが得意な人から添削をしてもらうと、上達スピードがはるかに上がります。自分一人では、どこがよくて、どこがダメなのかわからないですからね。
添削を受ける機会がない人はどうしたらいいでしょうか?
自分でLPをつくって、実際に商品を売ると勉強になると思います。やってみると見事に1件も売れない……ということも普通にあります。
その場合はLPの内容が不十分と考えられるので、改善を続けていけば、自然とセールスライティングの勉強ができるでしょう。
セールスライターになるのは難しくない! まずはライティングができれば十分
これからセールスライターになりたい人は、最初の一歩に何をしたらいいと思いますか?
先ほども少し話しましたが、自分で商品とLPをつくることが一番いいと思います。
商品の売れ行きを分析すれば、LPの良し悪しもわかります。また、セールスライティングがどんなものか直接体験できるので、向き不向きも判断しやすいのではないでしょうか。
未経験者がLPをつくるにはどうしたらいいのでしょうか? 専用のツールを使うのですか?
ツールを使うのもひとつの手段ですね。最近は
ペライチや
Wix、
Canvaなど、無料でLPをつくれるツールがたくさんあります。
ただ、僕はあまりツールにこだわりはなく、Googleドキュメントやパワーポイントに文章を書いて、PDFに変換するだけでも十分だと考えています。
てっきり、セールスライターにはデザインやコーディングも必要かと思っていました。仕事でもそういった知識はいらないのでしょうか?
Googleドキュメントに文章を書くことができれば十分です。
僕自身、デザインやコーディングはまったくできません。デザイナーやコーダーにはクライアントが別に依頼をするので、ライターは心配しなくても大丈夫です。僕は実際に、Googleドキュメントに原稿だけ書いて納品しています。
ただ、案件によっては、デザインやコーディングをセットで頼まれることもあるかもしれないので、人脈はあったほうがいいですね。
これからセールスライターになりたい人は、SNSやコミュニティを活用してデザイナーやコーダーの方とつながっておくのがよさそうですね。
マラソンのような作業にコツコツ取り組んだら得られる「大きな喜び」
セールスライターにはどんな人が向いていると思いますか?
他の仕事にも共通すると思いますが、
コツコツ取り組める人は向いていますね。
セールスライティングの仕事は、
白紙の状態から数万文字を書くこともある、いわゆるマラソンのようなものです。
僕自身、作業するなかで、先が見えないような気持ちになることもあります。
それは書く作業だけでなくて、他の作業にも共通して言えることです。当たり前の話ですが、10時間の動画コンテンツを売るのなら、準備段階ですべての動画に目を通す必要があります。
そういった作業が苦にならない人は向いていると思います。
案件によるので一概には言えませんが、短いと数日から、長ければ2週間かかるものもあります。一度つくりあげたものの、納得いくまで時間を置いて何回も直す……なんてことも日常茶飯事です。
時間をかけて文章に向き合うことができる人なら、よりいいものがつくれると思います。
大変ではありますが、先ほど申し上げたように、
自分がつくったLPから売上が生まれるのはとても嬉しいものです。
僕はセールスライターを名乗って9年目になりますが、この仕事をやめたいと思ったことはありません。嫌な思いをした経験もほとんどなく、素晴らしい人たちに囲まれています。
セールスライティングは根気強い作業が必要ですが、得られる喜びが大きく、いい面のほうが圧倒的に多いと感じますね。
「感謝の言葉をもらえること」がセールスライターの一番のやりがい
セールスライティングに携わって16年とお伺いしました。長い間続けられた理由を教えていただけますか?
大きな理由は、
人に喜んでいただけることです。
セールスライターに依頼する人は、ほぼ全員「売上を上げたい」と思っています。
一生懸命つくった原稿が売上に直接貢献して、結果が出たらすごく感謝されるのは、嬉しさを感じる瞬間ですね。
発注者と濃いやり取りができて、関係値が深まりやすいことも、やりがいにつながっているかもしれません。
最後に、セールスライティングに興味があるWebライターに向けてメッセージをお願いいたします。
セールスライティングはWebライターの仕事ととても相性がよく、クライアントにも提案しやすいと思います。
仕事をしながら「セールスライティングが必要な場面はないか?」とアンテナを張ると、新たな提案ができるチャンスが見つかるでしょう。
単価が上がらずに悩んでいる人でも、
セールスライティングを学んだら、文字単価20円相当の案件を獲得することも十分可能です。
興味がある方は、ぜひセールスライティングに挑戦してみてください。
僕の公式LINEでもお役立ち情報を発信しているので、チェックいただけると嬉しいです。
さいごに
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