はじめに
Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、所属しているメンバーがコラムを書く企画があります。
今回紹介するのはメンバーの ”ゆらり” さんの連載コラムです。
クライアントに貢献するために私がやめた3つのこと
こんにちは!Webライターラボに所属しているゆらりです。
最初に簡単に自己紹介をします。
- HSP気質持ちのフリーランスライター
- 会社員のときに心身のケアがうまくできず、2020に独立
- Webライターラボのマーケティング担当
今回のテーマは「得意ジャンルのないライターはクライアントに貢献する仕事をしよう」です。
「そんなの当たり前でしょ」と思う人もいるかもしれませんが……「クライアントに貢献する仕事だけ」をするのは、意外と難しいものです。
自分の取り組んでいることを整理すると、やめるべきことや、やめても問題ないことは色々あります。
そこで今回は、日々のタスクを見直して、私がやめた3つのことを紹介します。
- 自分の利益のためにしていたこと
- 価値貢献が小さいこと
- 自己満足のためにしていたこと
それぞれ深掘りします。
自分の利益のためにしていたこと
ひとつ目は、自分の利益のためにしていたことです。
たとえば、ライター初心者の頃にとある企業から記事の執筆依頼をいただいていました。
この案件では、担当の方が忙しいためか、あまり修正やフィードバックがなかったのです。
今の自分であれば、フィードバックがなかったら「どこか直すべきところはありますか?」と聞くと思います。
しかし、当時の私は「自分の時給アップ」を最優先にしていたので、「修正が少なく短時間で書けるならそちらのほうがいい」と思っていました。
数か月は継続依頼をいただいていましたが、当然記事の質はイマイチのまま。SEOの順位は上がらず、途中で執筆を終了することになりました。
これは「時給を上げる」という自分の利益のためにしていたことであり、クライアントに貢献したとは言えません。
この出来事を教訓にして、今は「自分の売上を増やすためだけ」に記事を書くのはやめました。
今では、時間がかかってもクライアントが満足できる記事を書くよう心掛けています。そのほうが、クライアントの利益になり、結果として自分の利益にもなると思うからです。
価値貢献が小さいこと
2つ目にやめたのは、価値貢献が小さいことです。
とあるコンテンツ制作をしていたときのこと。そのコンテンツは発信が始まったばかりで、PVが少ない状態でした。
ボランティア事業ではないので、すぐにでも売上を生み出さなくてはいけません。その結果やめたのが、「デザインに時間をかけること」です。
当時つくっていたコンテンツのなかで、もっとも時間がかかっていたのがデザインでした。
サムネイルや図解のカラー選定、文字組み、全体のバランス調整などが、特に時間を要していた部分です。
しかし、PVを増やすためには、デザインへのこだわりよりも量を増やすことが大事と判断しました。つまり、この時点でデザインにこだわるのは、価値が小さいと判断したのです。
その後は、デザインをテンプレ化して、量を増やすことに成功しました。
結果として、増えたコンテンツを分析してPDCAを早く回せるようになり、クライアントに提供できる価値が大きくなったと感じます。
自己満足のためにしていたこと
3つ目にやめたのは、自己満足のためにしていたことです。
私にとっては「毎月の収入や案件をExcelに記録すること」がこれに該当します。
独立した1か月目から毎月欠かさずおこなっていたこの記録は、私にとっての大事なルーティンワークとなっていました。
ただ、年数が増えるにつれて案件の種類や収入源が増えて、管理項目も複雑になりました。
それと比例するように、毎回の記録には時間がかかってしまい、少し負担になっていたのです。
このことから「記録をつけていたのは自己満足のためであり、今はもういらない」という結論にたどり着きました。
現在は経理代行を外注していて、自分の代わりに帳簿の記録をしてくれる人がいます。
また、口座情報と会計ソフトが連携されているので、管理画面を見れば数字もすぐにわかります。
このように、自分の満足のためにおこなっていることも、冷静に考えると「不要」と思えるケースもあるかもしれません。
クライアントに役立つ仕事を見極める3ステップ
こまで「クライアントに貢献する仕事をしよう」という話をしましたが……「どれが当てはまるのか判断しづらい」という人もいると思います。
そこで、私なりの見極め方を3ステップで解説していきます。
- ステップ1:自分がやっていることをノートに書きだす
- ステップ2:「目の前のクライアントが喜ぶかどうか」を考える
- ステップ3:生み出す価値の大きさを考える
それぞれ解説しますね。
ステップ1:自分がやっていることをノートに書きだす
ステップ1は、自分がやっていることをノートに書きだすこと。
ポイントは、クライアントワークに限らず、時間をかけていることすべてを書くことです。
先ほどあげたような収支の記録付けや、SNSの更新など、クライアントワーク以外に時間をかけていることも割と多いと思います。
それぞれ項目にわけて、まずは自分のやっていることを見える化してみましょう。
ステップ2:「目の前のクライアントが喜ぶかどうか」を考える
ステップ2は、「目の前のクライアントが喜ぶかどうか」を考えることです。
前段で書きだした項目を見ながら、「これを継続したらクライアントは喜ぶか?」をイメージします。
たとえば、「A社のインタビュー記事をつくる」という項目があったとしましょう。
丁寧に記事をつくって内容に満足してもらえたら、クライアントは自身の工数が減るので喜ぶ可能性が高いです。
一方で、「Xの投稿をする」という項目についてはどうでしょうか。Xのポストを見る人たちが自分にとってのクライアントなら、その時間をとることには意味があると思います。
もしくは、Xの運用代行をしていて、その仕事に活用するためにXを使うのなら、クライアントは喜ぶでしょう。
でも、これらに当てはまるものがなく「Xアカウントを収益化したいから」という理由で投稿をつづけても、クライアントが喜ぶ可能性は低いと思います。
ステップ3:生み出す価値の大きさを考える
ステップ3は、生み出す価値の大きさを考えることです。
「この仕事はクライアントに貢献する」と思ったとしても、価値が小さいのなら別の方法がないか考えましょう。
たとえば、先ほどあげたような「デザインにこだわること」は、クライアントのコンテンツの質アップにつながりますし、視認性が上がれば読者にもメリットがあります。
でも、状況によっては、生み出せる価値はそこまで大きくないかもしれません。その他に優先するべきことがあるのなら、価値は小さいといっていいでしょう。
このように、価値があったとしても、その大小を考えることも大切です。
まとめ
みなさんが取り組んでいることは、考えようによっては全部価値があると思います。
でも「本当にクライアントに貢献できるか?」を考えたときに、そうではないものも意外とあるはず。
こうした作業をひとつずつやめるか、方法を変えていけば、まわりまわって自分のメリットになります。
現状維持のままだと効率化できず、生産性も上がりません。
大事なのは、優先順位をつけることです。
現状に課題を感じている方は、一度自分のしていることを見直してみてくださいね。
さいごに
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筆者:ゆらり(@yurarigurashi)
監修:中村昌弘(@frelance_naka)