はじめに
Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、メンバーがコラムを書く企画があります。
今回紹介するのはメンバーの “ゆらり” さんの連載コラムです。
2023年10月から続いてきた本コラムは、今回が最終回です。長きにわたり読んでくださったみなさま、ありがとうございました!
できることが増えるほど、自分がわからなくなる
「なんでも書けるは、何も書けないのと同じ」。
いつこの言葉を聞いたのか定かではありませんが、「やべ、自分のことだ」と突き刺さったことだけは鮮明に覚えています。
Webライターとして独立後、SEO記事から始まり、インタビュー、メルマガ、ブックライティングと、さまざまな仕事を手がけてきました。
ジャンルも特に定めず、ビジネス、旅、時には占いまで…と、とにかくもらったボールを返しつづけて数年が経過。
そうしているうちに、「自分は、割となんでもできるな」という奇妙な自負が芽生えました。
数年前には「ライターはジャンルを決めなくても生き残れる説」をとなえ、講義をしたことさえあります。
しかし、いざ自分のポートフォリオを見返すと、どうもしっくりこない。
実績の数は申し分ないし、書いてきた記事の種類もわりと豊富。それなのに、「自分は何ができる人間なのか」が、いまいち伝わってこないのです。
できることは増えたはずなのに、自分が何者なのかわからない……。
この「何者でもない」状態から抜け出すため、ここ1年ほど試行錯誤を続けてきました。
今回は、その過程でやってきたことをシェアします。
「何について書けるの?」に答えられることが大事
「ライターの仕事をしているんだね! 何について書いているの?」仕事の話になると、よく聞かれる質問のひとつです。
これに対して「Google検索で上位に入る記事を書いている(SEOのこと)」「Webライターになる方法を書いている」というと、相手がだれであれ、いつも「?」という反応をもらっていました。
何者かになる一歩は、この質問に対して、相手がピンとくる回答をすることではないかと思いました。
いまの私に圧倒的に足りないのは「得意ジャンル」。
色々なジャンルを書いてきて「なんでも書ける」と言っていたけれど、それって胡散臭いのでは? と思いました。
たしかに、逆の立場を想像するとよくわかります。
自分がライターを募集するときに「オールジャンル書けます」と言われたら「本当かな?」と思うでしょう。
自分自身も、まずは得意なジャンルをひとつ決めることが必要だと感じました。
何について書くかを決めるヒントは「数の多さ」にある
とはいえ、何を得意ジャンルにしたらいいのか……? と悩むこともありますよね。
そんなときにおすすめなのは、持ち物、経験、思考した量など「数」が多いものを探すこと。
人と比べて数が多いものは、得意ジャンルにしやすいと思います。
私の場合、風呂好きのパートナーと出かけていたら、いつの間にか訪問した温浴施設が200件超に。
「これって世間的にはかなり多いほうなのでは?」と思ったのでこのジャンルに決めました。
ポイントは「このジャンルで稼げるか」はいったん置いておくこと。
稼げるかどうかは行動してみないとわからないので、走りながら考えることを前提にします。
人と比べて数が多いことは、他にもあります。
- 服をたくさん持っている⇒ファッション
- 外食によく行く⇒グルメ
- 効率化について本を読み漁って試行錯誤した⇒ビジネス
こうした数が多いものは、ひとより経験の量も多いはず。
プロフェッショナルでなくても得意ジャンルにはできるので、一度棚卸ししてみるといいと思います。
何について書くか決めたら、ひたすら営業
何について書くか決めたら、あとはその肩書に見合う行動をしていくのみです。まず私がやったのは営業。
以前アロマテラピー検定1級を取得しましたが、まったく営業活動をしなかったので仕事につながることはありませんでした。
「自分から動かないと仕事は舞い込んでこない」と学んだいい思い出です。
その経験をふまえて、今回はインターネットで「銭湯」「サウナ」など検索して、見つけたWebメディアに片っ端からメッセージを送りました。
銭湯やサウナの執筆実績はありませんでしたが、自主企画のnoteをそえて営業したところ、お仕事をいただけました。
営業をして思ったのは、「ブランディングはあとからでもいい」ということ。
仕事を獲得するためには「ポートフォリオやSNSをととのえよう」「〇〇ライターと名乗ろう」とよくいわれますが、こうした活動はあとからすすめても問題ないと思いました。
ブランディングよりも、営業に重きをおいたほうが、結果が出るスピードがあがります。
何者かになる道ははじまったばかり
こうして銭湯サウナライターを名乗ることになったわけですが、まだわからないことばかりで、「何者かになれた」という実感はちょっとしかありません。
「〇〇ライター」と名乗って記事を書くのは、ほぼスタート地点。
最近では、新しい情報を常に収集することや、業界の方々とコネクションを持つことの大切さも痛感しています。
ですが、ひとまずは「何について書いているの?」と聞かれたら「銭湯やサウナの取材をして記事を書いています」と言えるようになりました。
それ以外の仕事もたくさんしていますが、メインジャンルが決まったことで、腰を据えて活動していく覚悟ができたと思います。
今回のコラムが「風呂敷を広げすぎて今後どうしたらいいのか迷っている」という方の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
さいごに
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筆者:ゆらり(@yurarigurashi)
編集:中村昌弘(@frelance_naka)

