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「好き」を仕事に活かすには? パン活ライターのアイビーさんに聞いてみた

今回お話を伺ったのは、パン活ライターの肩書きで活動している “アイビーさん” 。さまざまなパン屋さんへ足を運んで実食し、商品の魅力を文章と写真によって発信しているライターです。

子どもの頃からパンをよく食べていたそうで、「学生時代はパンに支えられてきた」と語るほどです。そんなアイビーさんの情熱は大人になってからも変わらず、仕事とは関係がなくても各地のお店を開拓しています。今では、取材によってパン屋さんを応援する立場になりました。

だれしも自分の好きなことを仕事にできたらと考える一方で、実現できている人はそれほどいないはずです。一体、アイビーさんはどのようにしてキャリアを確立してきたのでしょうか。パン活ライターになるまでの歩みを通じて、「好き」を仕事にする方法を教えていただきました。

インタビュアーは “冨田裕子さん” です。
興味のあるかたはぜひ最後までご覧ください。

目次

パン活ライターとは? パンの情報を発信する仕事

冨田さん
冨田さん
アイビーさん、よろしくお願いします。最初に自己紹介をお願いします。
兵庫県神戸市を中心に活動している、アイビーこと田部愛です。ライター歴は8年目で、大手のWebメディアでパンに関する取材記事を書いています。このほかにも、兵庫県のお出かけサイトで地元のイベント情報を発信しています。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
パン活ライターの活動内容を教えてください。
パンを扱うイベントやお店に足を運び、現場で感じた魅力を記事にしています。特に春から秋にかけては、パンに関するイベントが毎週のように開催される季節です。そこで百貨店や大きな公園といった会場を訪れて、イベントの雰囲気を取材しています。
アイビーさん
アイビーさん
職人さんはパン作りで忙しく、なかなか手が離せないため、同じ店舗に2〜3回通いながら少しずつ情報を集めることもあります。たとえば、気になるパンを購入して帰宅後にメールで問い合わせたり、タイミングを見計らって1個か2個ほど質問を投げかけたりしていますね。
アイビーさん
アイビーさん
執筆本数は、毎月5本から10本程度です。ひと月あたり3軒から5軒ほどのパン屋さんを巡っており、1ヶ月間に累計で10回以上はお店に立ち寄っています。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
記事のテーマはどのように決めているのでしょうか?
バレンタインやサンドイッチの日(3月13日)など、季節の行事に合わせてテーマを決める場合が多いですね。自分にとって楽しいと感じるジャンルなので、昔から雑誌やテレビでパンが登場する企画には目を通していました。これまでの経験があるので、どの時期に何を特集するべきかが自然とわかります。
アイビーさん
アイビーさん
「新作は発売されていないかな」や「最近のトレンドはなんだろう」など、日頃からパンに関するアンテナが高いため、記事のテーマを決めるときにはそれほど苦労していません。
アイビーさん
アイビーさん

パン活ライターのキャリアを選んだ原点

冨田さん
冨田さん
パン活ライターになったきっかけを教えてください。
神戸市のご当地サイトで記事を書きたいと思っていたなかで、偶然パンをテーマにしたWebメディアと出会ったことがきっかけです。
アイビーさん
アイビーさん
私はライターになろうと思ってなったわけではなく、家事と育児を両立しながら働ける仕事を探していたところ、ライターという働き方に行き着きました。とはいえ、子どもの下校時間までに帰宅しなければならないため、取材に行けたとしても足を運べるエリアは神戸市内に限られています。そこで、近所である神戸市のご当地ライターになろうと決めたんですよ。生まれ育った地元が大好きという理由も後押しし、思い切って案件の募集を探しました。
アイビーさん
アイビーさん
しかし、いくつかの企業に当たってみたものの、ライターの求人はありませんでした。その後も案件を探していたなかで採用されたのが、グルメ系のWebサイトだったのです。幼い頃から好きだったパンのことなら、いい記事が書けるかもしれないと思い、さっそく応募しました。この行動が現在のキャリアにつながっています。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
パン活ライターと名乗っている理由を教えてください。
私自身が「無理せず気楽にパンを楽しみたい」とのコンセプトを掲げているからです。一般的にパンライターを名乗っている人たちは、毎日パンしか口にしないほど筋金入りのマニアばかりです。しかも、パンのために各地を飛び回ったり、家でもホームベーカリーで研究したりと人生のすべてをかけています。
アイビーさん
アイビーさん
これに対して、私はもっとカジュアルなスタンスで楽しみたいという思いがあります。だから先ほどのコンセプトを掲げて、「パン活ライター」という肩書きを名乗るようになりました。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
なぜ、それほどパンが好きなのでしょうか?
お店に入ってトングを片手に、今日は何のパンを食べようかと悩んでいる時間が、私にとって至福の時間だからです。

好きになった原体験は、学生時代にまでさかのぼります。幼くして母を失った私は、学校にお弁当を持って行く必要がありました。しかし、中学生だった頃はコンビニも近くになく、登校時に立ち寄れるお店はパン屋さんぐらいでした。

アイビーさん
アイビーさん
また、放課後も炊事や勉強とやるべきことはたくさんあったのですが、ご飯を作るとなると手間がかかる上に皿洗いもしなければなりません。そこで、買ってすぐに食べられて洗い物も不要なパンが重宝したのです。サンドイッチやハンバーガーなら片手で食べられるため、食事中に教科書だって読めます。学生時代の私を支えてくれた存在こそパン屋さんでした。
アイビーさん
アイビーさん

「好き」を仕事にしたら、見えてきた景色

冨田さん
冨田さん
好きなことを仕事にしてから、気持ちの面で何か変化はありましたか?
ライターとして記事を書くなかで、次第にパン屋さんを応援したいとの気持ちが強くなりました。取材を重ねるごとに、職人さんの情熱を感じる機会が増えてきたからです。
アイビーさん
アイビーさん
しかし、お店の人は自分の想いを購入者に届ける機会がほとんどありません。そこで私がパン屋さんとお客さんの架け橋となり、誰にとってもわかりやすい言葉で作り手のこだわりを伝えたいと思うようになりました。今ではお店の立場に少しでも寄り添えるように、専門的な知識をつけるための勉強もしています。具体的には、パンシェルジュという、食材や製法、食べ方のアドバイスに関する資格を取得しました。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
プライベートでパンを購入していた時期と比べて、パン活ライターになって商品選びの考え方は変化しましたか?
未知の商品でも積極的に挑戦したいと思えるようになりました。その理由は、職人さんの立場を理解できるようになったからです。パン活ライターになる前は自分が食べたいものだけを手に取っていたため、選ぶ種類に偏りが生まれていました。たとえば薬膳食材が含まれるパンは苦いだろうとの先入観から、これまでずっと避けてきました。
アイビーさん
アイビーさん
しかし、職人さんによるトークショーを聴いたところ、作り手は「健康にいい」という付加価値を与えるために薬膳食材を練り込んでいるのだと知ったんです。思い切って試食してみたところ、予想を超えるおいしさでした。それ以来、未知のジャンルであった薬膳パンの魅力に気づき、薬膳・漢方検定という資格の勉強をはじめたほどです。このように作り手の想いを意識するようになってからは、さまざまな商品を購入しています。
アイビーさん
アイビーさん

手探りでも、とにかく挑戦してみよう

冨田さん
冨田さん
取材ライターとしての質問力を高めるために、どのようなトレーニングをしていますか?
普段からインタビューの仕方を意識して生活しています。たとえばテレビ番組を見ているときは司会者の話し方や話題の振り方に注目し、取材の参考にしています。また、家族との日常会話もインタビューの練習として最適です。子どもへ質問するときに、どのようにしたら相手が答えやすいのかを考えて言葉を選んでいますね。
アイビーさん
アイビーさん
日頃の生活がインタビューの予行練習になっているため、取材先の方からは「自然としゃべっているだけなのに取材が終わっていた」と評価いただいています。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
取材記事を書く上で、気をつけているポイントはありますか?
誇張表現や、読者の感情を煽るタイトルは使わないようにしています。記事での評価と実際の商品がかけ離れているとお店の評判が下がるばかりか、消費者も残念な気持ちになってしまうからです。正直な感想を述べつつ、「アクセス良好」や「お店からの景色がいい」など、そのお店ならではの魅力を伝えるようにしています。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
取材に挑戦するのが怖いと感じている人に対して、アドバイスをお願いします。
取材での立ち振る舞いに自信が持てないとしても、とりあえず挑戦する姿勢が大切です。思い切って一度会いに行き、わからない問題が出てきたらそのたびに調べることをおすすめします。
アイビーさん
アイビーさん
駆け出しだった頃の私も、取材に関するマナーはまったく知りませんでした。インタビューの第一歩として名刺を作ったのが、2年前の2023年です。知人から名刺の作り方を教えていただき、すぐに100枚分を発注しました。名刺が届いてからはとにかく配ろうと、パン屋さんやパンに関するイベントを巡りました。しかし当時の私は社会人経験がほとんどなく、名刺交換のマナーさえ知りませんでした。そのため、最初の頃はガタガタと震えるほど緊張していたのを覚えています。
アイビーさん
アイビーさん
ちょうどこの時期に出会った大企業の工場長が私のことを大変気にかけてくださる方で、ビジネスメールの書き方など、基本的な作法はその工場長を始め、取材先やクライアントから見様見真似で覚えました。今の私があるのは、取材先の方々に愛され育てられてきたおかげです。

私も初心者の頃は手探りで成長してきたので、まずは勇気を出して取材に行ってほしいと考えています。

アイビーさん
アイビーさん

職人さんに頼られる存在を目指して

冨田さん
冨田さん
パン活ライターを続けるなかで、パン屋さんとのコミュニケーションに変化は生まれましたか?
最近では、お店に立ち寄ると従業員の方から声をかけていただく機会が増えましたね。あらかじめ日時をお伝えしている場合だと新商品の試作品を用意しており、意見を求められることもあります。

私が職人さんとの距離を縮められた理由は、おいしそうに食べるからです。パンが有名なカフェを取材するときは、できる限り職人さんの目の前ですべていただき、その感想を詳しく伝えています。

アイビーさん
アイビーさん
SNS上で影響力のあるインフルエンサーであっても、実際に食べに来ない人は少なからずいます。第三者が撮影したパンの写真をもらって投稿しているケースもあるため、そうなるとどうしても感想がズレてきます。
アイビーさん
アイビーさん
そのようななかで私は職人の方と交流しながら味わうため、相手の印象に残りやすいのかもしれません。また、記事を発信した後に再び足を運んだり、SNS上でコメントを残したりと取材先との交流を続けています。地道な取り組みを2年以上続けてきたところ、パン屋さんとの距離がだんだんと近づいてきました。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
今後の目標はありますか?

パン屋さんにとって身近に相談できるWeb屋さんを目指しています。SNSで手軽に商品を宣伝したいと考えるお店は、数多く存在します。しかしマーケティング会社に依頼する場合だと、たとえ1つの商品を紹介するだけでも高額な費用が必要です。加えて職人さんは常に忙しいため、マーケティング会社の担当者と打ち合わせをする時間さえありません。
アイビーさん
アイビーさん
そこで気軽に相談できる相手として、パン活ライターである私が職人さんの悩みを解決できるのではないかと考えました。インターネットに詳しくて作り手に寄り添える人になるのが、最近の目標です。
アイビーさん
アイビーさん

冨田さん
冨田さん
好きなことを仕事にしたい方に対して、アドバイスをお願いします。
仕事かどうかにかかわらず、自分の好きなことを全力で楽しむ姿勢が大切です。たとえばパンが好きな人であっても、近所のお店でのみ購入していては他のパン屋さんとの違いに気づけません。
自分のレビューに説得力を持たせるためには、10軒、100軒と食べ比べる必要があります。次第にそのお店の魅力がわかるようになると、職人さんからも信頼してもらえるようになるのです。
アイビーさん
アイビーさん
「仕事を受注したから、食べに来ました」という姿勢では、表面的な取材で終わってしまいます。そうではなくて、私はプライベートでも頻繁にお店を訪れており、パンの知識や職人さんとの仲を深めています。
アイビーさん
アイビーさん
仕事と関係がなくても普段から好きなことに熱中していると、誰かの心に響くはずです。たとえばSNSで情報を発信するなら、フォロワーの数だけを追い求めるのではなく自分の本当に好きなものを披露してみてください。時間はかかるかもしれませんが、誰かの目に留まり好きなことが仕事へとつながっていくはずです。
アイビーさん
アイビーさん
冨田さん
冨田さん
アイビーさん、本日はお忙しいところ大変貴重なお話をありがとうございました。
ありがとうございました。
アイビーさん
アイビーさん

さいごに

オンラインコミュニティ「Webライターラボ」は、今回お話を伺った ”アイビーさん” をはじめ、さまざまな分野で活躍するライターが集まっています。

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ゲスト:★アイビー★(@aiweb612
インタビュアー:冨田裕子(@ootsuu8376
ライター:福士智大(@dampernagano
編集:ゆらり(@yurarigurashi

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