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意外と狙い目? 「ホワイトペーパー」の仕事ができればWebライターとして武器が増える!

  • Webライターとして仕事の幅を広げたい
  • SEOライティング以外の武器をつくりたい
  • ホワイトペーパーの仕事について知りたい

今回はこんな疑問にお答えするために、ホワイトペーパーの仕事が得意な “こばやしさん
にインタビューしました。

ホワイトペーパーとは、マーケティングの施策で使われる「お役立ち資料」のこと。BtoB のビジネスにおいて、リード(見込み顧客)獲得のために活用されています。

実はホワイトペーパーの仕事は制作できる人が多くないので、Webライターにとって狙い目の仕事です。制作に携われば、デザインやマーケティングの知識も身につけられるでしょう。

こばやしさんにホワイトペーパーの仕事内容や案件の獲得術を伺ったので、仕事の幅を広げたいWebライターの方は参考にしてくださいね。

目次

実はチャレンジしやすい! ホワイトペーパーの仕事とは?

ゆらり
ゆらり
こばやしさん、よろしくお願いいたします。最初に自己紹介をお願いします。
こばやしです。最初はSEO記事の執筆からスタートして、その過程でホワイトペーパーの仕事も手掛けるようになり、今まで40本ほど納品しました。
今はライティングとデザインの2軸で働いています。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパーの仕事内容を簡単に説明していただけますか。
色々な種類がありますが、私が主に手がけるホワイトペーパーは、BtoBマーケティングで用いられる「お役立ち資料」が多いです。

たとえば、オンライン会議ツールの比較記事に、「今回の記事で紹介したツールについて、もっと詳しく知りたい方はこちらのフォームからダウンロードしてください。登録された連絡先あてにPDF資料を送ります」のようなバナーを見たことはありませんか? 

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
あります。企業のオウンドメディアに多い印象ですね。
そのPDF資料がまさに私が作っているホワイトペーパーです。

主な目的はリード(見込み顧客)獲得です。メールアドレス情報を取得する代わりに、PDFのお役立ち情報を提供します。そのメールアドレス宛てに自社のサービスや商品の案内を送ったり、営業の電話をかけたりすることもあるようです。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
具体的には何をするのでしょうか?
ホワイトペーパー制作は企画からデザインまで4つの段階がありますが、Webライターは文章の構成づくりや執筆をメインにおこないます。
こばやしさん
こばやしさん

よくあるのは、資料内で企業の課題を解決して自社サービスを訴求するホワイトペーパーです。「こんなお悩みありませんか?」という投げかけからはじまり、解決するノウハウを提示して、最後は自社サービスを訴求するものです。
こばやしさん
こばやしさん
その他にツールを比較するパターンや、調査レポートをまとめるパターン、資料のテンプレートを配布するパターンなどがあります。

SEO記事に似たパターンも多いので、SEOライティングを書いたことがあるのなら、その経験をホワイトペーパー制作にも活かせると思います。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
デザインをすることはありますか?
ありますが、そこまで多くありません。
クライアントやホワイトペーパー制作代行会社の社内に専属のデザイナーさんがいて、ライターは執筆のみを担当するパターンのほうが多いです。私がこれまで携わった案件では、「ライティングのみ」と「デザインを含む仕事」の割合は7対3くらいですね。デザインが苦手でも、そこまで心配しなくていいと思います。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパーの案件ならではの特徴はありますか?
SEO記事と比べると継続率が非常に高い点です。ホワイトペーパーライターが少ないからか、私の場合は2年以上リピート依頼をくださっているクライアントもいます。

もちろんスキルがあることが前提ですが、ホワイトペーパーを得意分野にすると仕事が途切れにくくなるかもしれません。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパーの単価はどのくらいですか?
企画立案からデザインまですべての工程をおこなう場合は、全体で数十万円ほどです。案件によって異なりますが、ライティング案件の場合はスライド1枚あたり1万円から、というイメージです。

ホワイトペーパーはそもそも専門的なテーマが多いので、SEO記事と比べると単価は高い印象です。
クラウドソーシングサイトでも、文字単価3円以上の案件がたくさんあります。

こばやしさん
こばやしさん

ゆらり
ゆらり
専門的なテーマが多いとのことですが、初心者が挑戦するのは難しいのでしょうか。
そんなことはありません。前職の経験や、本業で得た知見はホワイトペーパー制作に活かせます。
私自身、前職がシステムエンジニアだったので、今つくっているIT系のホワイトペーパーは「過去の自分」を読者に見立てています。
こばやしさん
こばやしさん
ホワイトペーパーは企業の担当者に向けて役立つ情報を届けるものが多いので、もともと会社員だった方や、現在会社員で副業をされているWebライターの方にはおすすめです。

本業と同じ業界のホワイトペーパー制作をすれば、仕事で得た知見を活かして、濃い内容を書けると思います。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパーの仕事に向いている人の特徴があれば教えていただけますか?
2点ありまして、1点目は今言ったように専門ジャンルがある人です。
ホワイトペーパーは専門的な内容が多いため、もしデザインができなくても、知識や実務経験をアピールすればライティングの仕事につながりやすいと思います。
こばやしさん
こばやしさん
2点目は、デザインを意識して文章の量を調整できる人です。
ホワイトペーパーのなかでイラストや図解の割合が多い場合は、文章を短くする必要があります。デザインの最終的なレイアウトを意識して、文章のバランスを調整できると、その後の工程が楽になるので重宝されると思います。

これからデザインを学ぶのなら、近接、反復、整列、対比の「デザインの4原則」を抑えておくと安心です。ホワイトペーパー以外のコンテンツをつくるときにも役立ちます。

こばやしさん
こばやしさん

ただ、先ほど言ったように、ライターがデザインをするホワイトペーパーはそこまで多くないので、心配しなくても大丈夫です。
こばやしさん
こばやしさん

未経験のWebライターがホワイトペーパーの仕事を獲得するヒント

ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパーの制作をはじめたきっかけを教えていただけますか。
SEO記事のやり取りをしていたクライアントさんからの依頼でした。
ミーティングのときに雑談がてら「他にどんな仕事を担当されているんですか?」と聞いたら、ホワイトペーパーの話が出てきて「ぜひお手伝いさせてください」とお伝えしたんです。

私は、それまでホワイトペーパーをつくったことはありませんでした。でも、その前に執筆したSEO記事が同じジャンルだったので、知識を評価していただき依頼をくださったようでした。

こばやしさん
こばやしさん
取引しているクライアントが「ホワイトペーパーをつくりたい」とおっしゃったタイミングで仕事を巻き取れるよう、日頃から関係性を構築しておくことも大切だと思います。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
経験ゼロの状態で、ホワイトペーパーのつくり方はどうやって学びましたか?
手当たり次第にホワイトペーパーをダウンロードして、全部を横並びにしたうえでどのページに何が書いてあるのか分析したり、デザインのパターンを学んだりしました。

今はネット検索すると「ホワイトペーパーのつくり方」のような記事がヒットしますが、当時はそういった情報はなかったため、泥臭く独学を続けました(笑)。

こばやしさん
こばやしさん
これからホワイトペーパーの仕事をされるのなら、ネットの記事でも十分学べると思います。私は無料のセミナーに参加したこともあるので、そうしたイベントを探してもいいかもしれません。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
これからホワイトペーパーの仕事をしたい人は、どのように営業すればいいでしょうか?
Webマーケティング事業がある会社に営業するのがいいと思います。

ホワイトペーパーはマーケティング施策の一環なので、SEO記事で集客するのと同じように、Webマーケティング会社が制作を請け負うことがあります。

もしくは「ホワイトペーパー制作代行」を事業にしている会社もあるので、そうした企業と取引ができれば、継続依頼もいただきやすいですね。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
その2社以外の企業と取引したことはありますか?
Web制作会社さんから依頼をいただいたことはあります。
自社のオウンドメディアでホワイトペーパーをつくりたいけれど、リソースが割けないので、代行できる人を探していたようです。
ポートフォリオを見てくださった担当者の方から、問い合わせフォーム経由で連絡を頂戴しました。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
こばやしさんのポートフォリオをどのようにして見つけたのでしょうか?
「ホワイトペーパーを書いています」というX(旧Twitter)の投稿をご覧になったようでした。
今は「ホワイトペーパーライター」を名乗っているので、その肩書を見た方からオファーをいただくことも多いです。

ホワイトペーパーをつくれる人はそう多くないので、「必死に探して、ようやくこばやしさんにたどり着きました!」と言われるケースもあります(笑)。

こばやしさん
こばやしさん

ホワイトペーパーは意外と制作期間が長い! 完成形を見られるのがもっとも嬉しい瞬間

ゆらり
ゆらり
こばやしさんご自身から積極的に営業したことはありますか?
最初は、それこそ既存クライアントさんと話をして業務を巻き取ったのですが、新規営業はほとんどしていません。

というのも、ホワイトペーパーは結構労力がかかるんです。ライティングに加えてデザインも巻き取ると、月に10本、20本と量をこなすのは不可能です。
なので、今は継続案件を手がけている状況ですね。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
制作にどのくらいの時間がかかりますか?
ものによりますが、全部で2週間くらいですね。
ライティングだけであれば1週間から10日くらいかかります。

デザインがある場合は、モックアップと呼ばれるラフ画のレイアウトをつくるのに、追加で3から4日。きれいに整える工程も入れると、さらに3から4日かかるイメージです。

クライアントさんのレビュー期間も含むと、もっとかかりますね。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
意外と時間がかかるのですね。どの工程の比重が大きいのですか?
リサーチです。他のコンテンツにも言えますが、たしかな情報が必要なので、エビデンスや根拠調べに時間がかかります。

また、ホワイトペーパーではデジタル化に使うツールのような、あまり馴染みのない製品を紹介することもあります。読者に適切な情報を届けられるよう、製品の特徴や強みを理解するためのリサーチも比重が大きいかもしれません。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパーのお仕事をしていて嬉しい瞬間はありますか?
できあがった資料を確認できたときです。デザインも整った状態で公開されるので非常に達成感があります。

でも、実は、制作過程で最終形態を見られる機会は少ないんです。

こばやしさん
こばやしさん
ライティングを担当するだけだと原稿を納品してやり取りが終わってしまうので、その後デザイナーさんの手に渡った成果物がこちらに戻ってくることはありません。
その場合は、ダウンロードフォームなどで実際に設置されたホワイトペーパーを見て、静かに感動しています(笑)。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ホワイトペーパー制作にはどんなツールを使っていますか?
原稿だけおさめる場合はGoogleドキュメントを使っています。
デザインをするときは、PowerPointやGoogleスライド、Canvaなどのプレゼンツールを使うことが多いですね。
こばやしさん
こばやしさん
プレゼンツールを使うにしても、高度なデザインスキルは求められません。
デザインの自信がない方は、ぜひいろいろなホワイトペーパーをダウンロードしてほしいです。意外とシンプルなものも多く「このくらいのデザインなら自分にもできそう」と感じると思います。

私も一流のデザイナーではありませんが、問題なく制作できているので、興味がある方は臆せずチャレンジしてほしいです。

こばやしさん
こばやしさん

脱サラして島に移住しWebライターに。オンラインと地域の仕事を掛け合わせる働き方

ゆらり
ゆらり
こばやしさんは脱サラして淡路島に移住され、現在はホワイトペーパーライターという、珍しい経歴をお持ちですよね。働き方を変えたきっかけを教えていただけますか?
都心部での暮らしを続けるうちに、仕事と子育ての両立が厳しいと感じたことです。妻の実家がある兵庫県に引っ越しをすれば、金銭や時間の余裕が生まれると考え、会社を辞めて移住することを決断しました。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
移住したての頃は、地域おこし協力隊をされていましたよね。最初から在宅でWebライターにはならなかったのですか?
Webライターの仕事は知っていましたが、報酬面の不安を払拭したかったので、まずは固定給をいただける地域おこし協力隊から始めました。

地域おこし協力隊は3年と期間が決まっているので、その後は独立や企業、現地での就職といった形でキャリアが変わっていきます。
この期間に何かやらねばという気持ちで、Webライターの活動を始めました。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
Webライターの活動が、今住んでいるエリアで役立っていると感じることはありますか。
地域おこし協力隊の任期終了後も、自治体の仕事でWeb系のスキルは役立っています。
Webメディアの記事を書いたり、テキストを入稿したり、バナーを作ったりといったことです。
移住者のセミナーで登壇する機会もあり、そのときはスライド制作もします。
オンラインの仕事で養った、ライティングやデザインなどのスキルが総合的に活きていますね。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
地域でのお仕事は、オンラインの仕事と違う部分もあるのでしょうか。
都市部やオンラインの仕事と比べると、成果に対して「金銭」ではなく「労働の対価」をいただく傾向にあります。

たとえば、飲食店のイベント支援に携わった際は、対価としてシェフの料理をご馳走になりました。
最近では、キャンプ場を経営されている方のWebサイトを作成した対価として、私が住んでいる古民家の大きな庭を整地していただけました。もし業者に頼んだら、15万円程度はかかったと思います。

こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
オンラインとオフラインの仕事を掛け合わせて活動されているのは、地方移住者ならではかもしれないですね。

最後に、こばやしさんの今後の展望をお聞きしたいです。

今よりもっと実績を積んで、ホワイトペーパーの仕事を広めたいです。
また、現状すべての仕事を受けきれていないので、チームをつくって事業規模を拡大することも検討しています。ライターさんに執筆をお願いしてデザインは私が担当するなど、座組を考えてうまくやっていきたいです。
こばやしさん
こばやしさん
ゆらり
ゆらり
ぜひホワイトペーパーの仕事を盛り上げていっていただければと思います。今日は貴重なお話をありがとうございました。
今後も頑張ります! ありがとうございました。
こばやしさん
こばやしさん

さいごに

オンラインコミュニティ「Webライターラボ」は、今回お話を伺った “こばやしさん”をはじめ、さまざまなジャンルで活躍中のライターが集まっています。

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ゲスト:こばやし(@koba_iju
ライター:ゆらり(@yurarigurashi

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