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不動産ジャンルに特化してステップアップ! 指名されるライターになる条件とは?

  • 不動産ライターになるにはどうしたらいいの? 未経験でもなれるの?
  • 指名されるライターや編集者になるコツは?
  • クライアントと信頼関係を構築するポイントは?

今回はこのような疑問にお答えして、ライター兼編集者の ”悠木まちゃさん” にお話を伺いました。

まちゃさんは幻冬舎ゴールドオンラインの記事をはじめ、不動産ライターとしてさまざまな記事を手掛けています。
また、オンラインコミュニティ「Webライターラボ」の講師としても活躍中です。質の高い記事が評価され、複数の著名なライターから厚い信頼を得ています。

不動産ジャンルに興味がある方や、指名されるライターになりたいと思っている方はぜひご覧ください。

目次

最初は「来るもの拒まず」の精神でWebライターの仕事をスタート

ゆらり
ゆらり
まちゃさん、よろしくお願いいたします。最初に自己紹介をお願いします。
悠木まちゃです。2019年からライターを始めて、現在ライター5年目です。
2022年には編集やディレクターなどさまざまな仕事をしていましたが、今は不動産ジャンルを中心に、再びライティング案件を中心に手掛けています。Webライターラボで添削会の講師も務めています。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
ライターを始めた直後は、どんな仕事をされていましたか?
ビジネス系や会計、税金など、さまざまなジャンルの記事を書いていました。
なかなか大変でしたが、最初は仕事を選ぶ余裕がなかったので、どんな案件でも「やります!」と言って執筆していました。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
当時はクラウドソーシングで仕事を探していたのですか?
そうですね。でも、当時は何もわからなくて、実績がないのに高単価な案件に応募していたんです(笑)当然、なかなか受かりませんでしたね。
そのときにライティングを学べるオンラインスクールに入って、直接指導してもらったり、添削を受けたりして、スキルを伸ばしました。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
そうだったのですね。スキルを上げた方法は、後半で詳しくお伺いさせてください。
最初から不動産ジャンルに特化せず、幅広く手掛けていた理由はありますか?
ハウスメーカーに勤務していたので不動産の知識はあったのですが、そちらの内容はブログに書こうと考えていたんです。
だから、Webライターの仕事は「来るもの拒まず」の精神を持って、取れる仕事は何でもやっていました。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
不動産ジャンルに特化しようと思ったきっかけはなんですか?
Webライターラボのオーナーの中村さんが、「ジャンルに特化するのがスケールアップの近道」とおっしゃっていたからです。
最初は半信半疑だったのですが、執筆を続けるうちに不動産系の案件が増えて「ジャンルを絞ってもいいかも」と思うようになりました。ライター3年目になるまで、そういう考えがなかったので、もっと早く情報を得たかったです(笑)
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
不動産ジャンルに特化してよかったことはありますか?
知見が増えて仕事の幅が広がったことですね。たとえば不動産ジャンルに関しては、ライター業だけでなく、取材やディレクターの仕事も手掛けています。
先日取材をしたときは、特化した知見があると以下のメリットがあると実感しました。
まちゃさん
まちゃさん

  • SEO記事の執筆で得た知見を活かせる
  • 相手が話した内容をすぐに理解できる
  • 得意ジャンルだと知っている相手から、取材の声をかけられやすい

他の案件につながったり、次のキャリアの選択肢が増えたりした点が、特化してよかったことですね。

まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
逆に、ジャンルを絞って大変だったことはありますか?
得意なジャンルとはいえ、やはり難しいテーマもあります。特に金融や税金、法律が絡んでくる記事は大変ですね。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
そういった記事の作成には、どのくらい時間がかかるのでしょうか?
3,000字なら3~5時間程度ですね。5,000字だと10時間、もしくはそれ以上かかる場合もあります。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
法律など、難しい内容が含まれるときのリサーチのコツを教えていただけますか。
法律に関する内容をリサーチするときは、デジタル庁が運営しているe-Govポータル※というサイトが便利です。条文を検索して引用したり、記事の情報と照らし合わせたりできます。
まちゃさん
まちゃさん

e-Govポータル:行政機関が発信する施策や、現在施行されている法令の検索ができるサイト。

ゆらり
ゆらり
そんなサイトがあるんですね。どのように知ったのでしょうか?
金融系の記事を書いていたときに、e-Govポータルがあることを知りました。リサーチのコツは、実践を通して学ぶのが一番いいと思います。
まちゃさん
まちゃさん

不動産ライターは未経験でもOK! リサーチ力を高めて勉強しよう

ゆらり
ゆらり
不動産ライターになるには、不動産業界の勤務経験は必須でしょうか?
必須とまでは言いませんが、あったら有利だとは思います。実務経験や不動産投資の経験は強みになりますね。ただ、そういった知見がなくても大丈夫です。

  • 不動産関連の経験がある
  • リサーチが得意である
  • 勉強ができる

このうちひとつでも当てはまるのなら、不動産ライターになれると思います。

まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
なぜリサーチや勉強ができれば大丈夫なのでしょうか?
不動産の記事は専門性が高いからです。リサーチが得意なら、正しい情報を見つけて読者に情報を届けられます。もしくは勉強ができれば、難易度が高い記事でも知識を身につけて執筆できるようになります。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
不動産ジャンルの勉強は何をすればいいのでしょう? まずは読書でしょうか。
本を読んで、勉強する時間をがっつり取れたら理想的ですね。でも実際は難しいと思うので、執筆をしながら勉強すればいいのではないでしょうか。
私のように執筆の一環で5時間、10時間とリサーチをすれば、それ自体が学びになってどんどん知見がたまっていきます
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
不動産ライターになるにあたって、やっておくべきことはありますか?
現場を見ておくことも大事だと思います。記事を書くときに、実際の様子が頭に浮かぶと執筆しやすくなるからです。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
現場とは、住宅などの不動産を実際に見るということでしょうか? 
そうです。家の間取りや、工事現場などですね。たとえば、私は不動産会社に勤務しているときに家を建てる現場に足を運んでいました。
そのときに、鉄筋コンクリート造の型を組む様子を見ていたので、構造に関する話もスムーズに書けました。
まちゃさん
まちゃさん
たまに、リサーチの過程で「現場を知らない人が書いたのかな」と思う記事を見かけるんですよね。現場がイメージできれば、事実にもとづいた正しい記事を書けるようになります。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
不動産ライターになりたい人は、どんな場所を見学すればいいでしょうか?
実際の工事現場を見に行くのは難しいと思うので、モデルルームやモデルハウスの見学がいいと思います。家のつくりや、売買の流れがイメージしやすくなると思います。
まちゃさん
まちゃさん

講義を繰り返しインプットしてクオリティを高めた結果、指名されるライターに

ゆらり
ゆらり
まちゃさんは、著名なライターから指名依頼をいただくケースが多いですよね。相手と信頼関係を築くために、心がけていることはありますか?
正直、普段から「信頼関係を構築するために〇〇しよう」とは考えていないんですよね。
でも、指名してくださるクライアントさんはクオリティ重視の方が多いので、私の強みとマッチしているのかなと思います。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
まちゃさんの書く記事のクオリティが高いから、指名依頼をいただいているんですね。
ただ、最初からクオリティが高い記事をバンバン書けたわけではないと思います。どのようにスキルを上げていったのですか?
オンラインサロンにいくつか入って、講義をたくさん視聴したのがよかったと思います。一度聞いた内容でも「これはちゃんと覚えておいたほうがいいな」と思った講義は、何十回と繰り返しインプットしています。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
何十回も! どんな内容の講義ですか?
たとえば「Webライター初心者が間違えやすいポイント10選」のような、基礎的な内容です。
10個のポイントはすべて覚えていますし、細かい説明内容や講師の話し方も鮮明に思い出せます(笑)
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
話し方も覚えているんですね(笑) 何十回も聞くのは大変ではないですか?
講義を見る時間をがっつり確保したわけではなくて、防水スピーカーを買ってシャワーを浴びながら聞いていました。
「シャワー以外にできることがないから、音声を流そうかな」と思ったんですよね。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
すきま時間を使って繰り返しインプットしたから、文章力の基礎が身についたんですね。

「勉強」よりも「実践」を重ねるのが、スキルアップの近道

ゆらり
ゆらり
講義をインプットする以外に、スキルアップのために心がけたことはありますか?
勉強の時間を取るよりも、ひたすら案件をこなして実践していくことが、一番スキルアップにつながると考えています。
もちろん勉強も大切ですが、「勉強」と「実践」では、得られるスキルが違うからです。
まちゃさん
まちゃさん
たとえば、実際に仕事をする「実践」の場だと、ディレクターやクライアントから要望やフィードバックをもらいますよね。
ライターは相手の意図をくみ取りながら、質の高い記事を書かないといけません。
大変なこともありますが、「仕事なんだからやるしかない!」という精神でハードルを乗り越えると、スキルが上がっていきます。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
たしかに仕事をして「はじめてぶつかる壁」はたくさんありますよね。
一人で勉強するだけだと、相手がいないので、大変だと思うことはやらなくても問題ありません。でも実際の仕事だとそうはいかないんですよね。
まちゃさん
まちゃさん
たとえば、私はWebライターラボの講義で記事の添削をしていますが、たくさんフィードバックするので「全部を覚えるのは大変だろうな」と思うこともあります。
でも実践では、それ以上の膨大なフィードバックを一気にもらうこともあります。そんなときに「大変だから後回しにしよう」とは言っていられなくて、実際の仕事だからやるしかないんですよね。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
たしかに、そう考えると「勉強」より「実践」のほうが、スキルはガンガン身につきそうですね。

推敲するのは記事だけではない! 相手に送るメッセージも見直しする

ゆらり
ゆらり
まちゃさんはテキストコミュニケーションのやり取りが多いと思いますが、連絡するときに心がけていることはありますか?
最近はメッセージの下書きをつくって、少し時間を置いてから送るようにしています。思いついた内容をそのまま送ると、後になって「もう少しわかりやすく書けたな」「別の表現にすればよかったかも」と後悔するんですよね。
記事を書くのと同じように、メッセージも下書きをしたら提出する前に見直しをしています。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
メッセージの見直しはどのくらい時間を置くんですか?
「ありがとうございます」のような、シンプルなメッセージならすぐに送りますが、長文は何度も見直しています。
毎回ではありませんが、ひとつのメッセージを送るのに30分くらいかけることもあります(笑)
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
かなり長い時間をかけているんですね!
見直しをするときは「なんでこんなに時間をかけているんだろう」とモヤモヤすることもあります……。
でも、30分悩んで答えを出したら、同じようなシーンで悩んだときにもっと早く答えを出せると思うんです。なので、「今じっくり考えれば次は楽になるかも」と考えて見直ししています。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
テキストコミュニケーションで質問するときのポイントはありますか?
「この質問をしてどうしたいのだろう?」と、自分のなかでツッコんでから、相手に質問することですね。
たとえば「相手の答えがAの場合、私はBをしたい」と思うのなら、その方向性を含めて初回の連絡で伝えるようにしています。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
丁寧にメッセージを書くだけではなく、自分の意図を伝えてムダのないやり取りをすることも大切ですね。

「クオリティが高い」という強みを捨てなかったから、指名されるライターになれた

ゆらり
ゆらり
指名されるライターになるために必要な要素は何だと思いますか?
先ほどお伝えした、記事の質を上げる努力や、ストレスのないコミュニケーションは大事ですね。
それに加えて、指名したいと思われるような強みがあるといいのかなと思いました。たとえば、私が指名される大きな理由は「クオリティの高さ」だと思うんですよ。
でも、「クオリティにこだわらず、執筆スピードを上げたほうがいいんじゃないか」と本気で悩んだ時期もありました。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
まちゃさんにもそんな時期があったんですね。
実は3年間くらい悩んでいました。でも、私はもともと書くのがあまり速くないタイプです。
仮にクオリティを捨ててスピードを求めたとして、書くスピードは「普通レベル」に上がりますが、記事のクオリティは60~70点に下がるでしょう。そうなると、私を指名する理由がなくなってしまいます。
だから「あくまでも質を維持できる範囲でスピードアップして、クオリティを捨てるべきではない」という結論に辿り着きました。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
自分の強みを客観的に捉えたから、指名されるライターになれたんですね。
では最後に、Webライターを頑張っている方にエールをいただけますか。
Webライターは、詳しくない人からは「文章を書くだけで、誰でもできる仕事だ」と言われがちです。でも、私はものすごく大変な仕事だと思います。
実際、仕事に挑戦してみるとうまくいかないことも色々あります。でも、うまくいかないことを乗り越えるからこそ、スキルは上がっていくものです。つまづいて落ち込んだときは、「この経験を糧にスキルを上げていくぞ!」と考えるといいかなと思います。
まちゃさん
まちゃさん
ゆらり
ゆらり
励みになるメッセージですね。まちゃさん、今回はありがとうございました!
ありがとうございました!
まちゃさん
まちゃさん

さいごに

ライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」は、今回お話を伺った ”悠木まちゃさん” をはじめ、たくさんのライターが集まる学びの場になっています。

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ゲスト:悠木まちゃ(@MaCHA_trip
ライター:ゆらり(@yurarigurashi
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