今回お話を伺ったのは、現役ライターの ” 佐藤誠一さん” (以下、誠一さん) です。
誠一さんは、AIを駆使しつつSEO案件を手がける傍ら、最近はSNS運用代行の仕事をはじめたそうです。
そのきっかけは、今後のSEOがどうなるか不透明と感じているからだそう。
3,000記事以上のSEO記事を上位表示させてきた誠一さんは、AIを使ってどのように仕事を進めているのでしょうか? また、今後どのように仕事を広げていくのか、現状考えていることを伺いました。
働き方に悩んでいる人や、SEOライターの現状について知りたい方はぜひご覧ください。対談相手は中村です。
佐藤誠一さんのプロフィール
AIライター兼マーケター。生成AIを多用して3,000以上のSEO記事を上位に表示させた実績を持つ。転職ジャンルが得意。運営しているYouTubeの登録者数は1.1万人。
中村昌弘さんのプロフィール
時給300円ライターで疲弊していたものの、スキルを磨き営業した結果、今は法人化。取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。
SEOの未来はわからない。必要なときに軸を移す準備を開始



幸い、Xのフォロワーが1.4万人ほどいるので、これを活用できないかと思いサービスとして売り出したところ、いくつかお仕事につながり始めたという状況です。


Xの運用も同様で、裁量権が大きい案件がほとんどです。企業様によっては、アカウントへのログインも許可してもらい、全面的に運用を任せていただいています。


たとえば「仕事 つらい」といったキーワードを選定して、それに付帯する記事を執筆しています。


Xから直接DMでご連絡をいただくこともあります。これまで累計でどのくらいのお問い合わせがあったかは数えていませんが、20~30社くらいではないでしょうか。

ただ、最近はSEOに関するお問い合わせは減ってきているのが現状です。

AIを使ってチームを縮小。SEOライターの働き方はどう変わる?

私がAIを使いメイン業務を担当し、パートナーはキーワード調査、義理の姉はWordPressの入稿作業を担当しています。AIの進化がどんどん加速しているので、ライター数人分の働きができるようになっています。




AIの影響で全体的な案件数は減っていますし、特定のスキルを持つライターに仕事が集中していく現象が起きていると思います。


私たちのようなライター業界にどっぷり浸かっている人間がそうしたツールを使うと、たいていは「ちょっと違うんだよな」と感じます。
しかし、蓋を開けてみると、世の中ではそうしたツールが非常に売れているんです。企業が内製化に向かっている何よりの証拠だと思います。


たしかに気になる部分はありましたが、「これなら30分から1時間くらい記事を編集すれば、十分公開できるクオリティになるな」と感じました。
実はそこまで求められていないからこそ、記事作成のツールが売れているのかもしれません。
すごくこだわりのあるハンバーガー屋さんが都内にたくさんあっても、結局マクドナルドには勝てない構図に似ているなと思います。

Xの運用代行から広がる新たなビジネスチャンス

いくつかお問い合わせをいただき、蓋を開けてみたら、実は半数近くのお客様が「無料じゃなくていいですよ」と言ってくださったんです。
これはやってみて初めてわかったことで、非常に興味深い発見でした。


アカウントは既にあるものの、運用する時間がない、あるいは運用していても伸び悩んでいるケースが半々くらいです。
SNSはそこまでコストがかからないので、「まずは代行をお願いして反応を見たい」と考える人が多いですね。


クライアントの規模は、1~2名で経営されている会社が2社、社員が数人ほどの会社が1社、そしてもう1社は上場企業です。


ヒアリングを通じて、自分の持つ武器を活かして提案したいと考えています。


その後、ポストの文章作成が得意なClaudeに、その法則性や競合のポスト、分析データなどをすべて移管し、投稿文を生成させます。
Claudeのプロジェクト機能を使えば、スタートボタンを押すだけで一連の作業が自動で進むようにセットできます。かなり精度の高い投稿文が出力されますね。


そして月に一度、ChatGPTで運用結果を分析し、そのレポートをGeminiのスライド作成機能を使って資料にし、お客様に提出しています。この一連の流れを、朝の短い時間でこなしています。


SEOを軸に仕事を広げられる可能性は、まだまだたくさんあると感じますね。


例えば、20代の社員募集の求人を出しているのに、SNSをやっていない製造業の会社など、改善の余地がある企業は山ほどあります。

そうした認識のズレをくみ取って、少しアプローチしてみるだけで、意外とすんなり仕事につながる可能性があると思います。

Webライターは文章を書く仕事というより、コンテンツをつくる仕事

中村さんが同じ立場だったらなんと言いますか?


もちろん、そこから始めるのもひとつの手だと思うのですが。

実はラボのコンテンツも、SEOの講義はそれほど多くなく、営業やInstagram運用、プレスリリースなど、幅広いテーマを扱っています。
Webライター向けのコミュニティではあるのですが、この1年で「幅広くライティングを学べるコミュニティ」に変化しました。
もはや「Webライターラボ」という名前が、実態と合わなくなってきている気さえします。
しかし、執筆が目的になると、記事のゴールの把握や、読者への配慮が抜け落ちてしまいます。「コンテンツを作る」と捉えたほうが、Webライターの仕事の質は向上しそうに感じます。


集客のために書くという意識が根底にあるため、SNS運用やLP制作など、他の分野へピボット※しやすい。
※自分が今取り組んでいる仕事に軸足を置きつつ、別の分野に展開していくこと

その点、SEOの素養を持っていることは、今の時代において非常に大きな強みになると思います。
だとすると、最初のキャリアとしてSEOライターを選ぶのは、決して悪い選択ではないかもしれませんね。



さいごに
オンラインコミュニティ「Webライターラボ」は、今回お話を伺った佐藤誠一さんをはじめ、さまざまなジャンルで活躍中のライターが集まっています。
興味がある方は、オーナー中村の無料メルマガをチェックしてみてください。
Webライターがまず勉強するべき「文章力」を上げるノウハウを無料で配信しています!
ゲスト:佐藤誠一(@seiichi_satoweb)
聞き手:中村昌弘(@freelance_naka)
編集:ゆらり(@yurarigurashi)