資料や報告書の作成、企業のSNS運用など、社会人になると何かと文章を書く機会が多くなります。
「文章をよく直される」「文章を書くのが苦手」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は文章力を上げる9つのトレーニングを紹介します。
- 写経する
- 音読する
- 読書する
- 毎日新聞校閲センターの「毎日ことば」を読む
- Twitterで書く練習をする
- 文章を自分で添削する
- 読みやすい文章を分析する
- ニュースや本を要約する
- ブログを書いてみる
ブログ運営者のプロフィール
【経歴】
時給300円ライターで疲弊してましたが、今は月商150万円~200万円のライターになり法人化もしました!
取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。
【実績】
■プレジデントオンラインさま
・キックボクシング業界の記事
■マンションプラス(長谷工)さま
・枡田絵理奈さまの取材記事
・佐久間宣行さまの取材記事
・さらば青春の光 森田さまの取材記事
■ダイヤモンドチェーンストアさま
・ユニクロさまの取材記事
・ワールドさまの取材記事
・Sカレさまの取材記事
など、他多数
文章力は社会人に必須のスキル
文章力は社会人に必須のスキルです。社会人になると社内外でのやりとりが増え、伝える力が問われます。
企業では、以下のような場面で文章力が必要とされます。
- ビジネスメール
- 資料作成
- 企業や店舗のSNS投稿
文章がわかりづらいと伝達ミスが起こったり、商品のおすすめポイントがうまく伝わらなかったりと不利益が出てしまうこともあるでしょう。
文章力を身につければ、正しく、わかりやすく情報を伝えられるので上記のような心配はありません。
仕事によって必要なスキルは異なりますが、文章力はどんな場面でも役立つ普遍的なスキルと言えます。
今日から文章力を上げる3つの基本
文章力のトレーニングの前に、今日から文章力を上げる基本を解説します。
以下の3点を意識すれば今より読みやすく、伝わる文章になるはず。
- 構成を考えてから書く
- 結論を先に書く
- 書いた文章を読み直す
構成を考えてから書く
1つ目の基本は構成を考えてから書くことです。文章を書くときに、まっさらなドキュメントや用紙にいきなり文章を書き出してはいませんか?
構成を考えずに書くと、以下のようなデメリットがあります。
- 文章を書くときに悩んで止まってしまう
- 情報の過不足が出てしまう
- 主張がブレてしまう
書き始める前に内容を箇条書きにしておき、順番に違和感があれば組み替えましょう。
最初に構成を作っておけば、あとは構成に沿って文章を書くだけ。いきなり書くよりも悩まずに早く書けるようになります。
結論を先に書く
2つ目の基本は、結論を先に書くことです。結論を先に伝えると読み手は「なぜその結論になったの?」と理由に興味を持ちます。
しかし、最初に結論を伝えないと「つまりはどういうことなの?」と疑問が残り、読み手に負担をかけてしまいます。
結論を先に書くことは、ビジネスメールなど仕事にも応用できるので、ぜひ活用してみてください。
書いた文章を読み直す
3つ目の基本は書いた文章を読み直すことです。
読み直すことで、書いているときには気づかない文章のねじれや誤字脱字が見つかります。
書いてから少し時間を空けると、新鮮な気持ちでより読者目線で読み直せるはずです。
読み返す際には以下のような点を意識してみてください。
- 一文が長すぎないか(文が複雑になってしまうため)
- 同じ文末が3回続いていないか(稚拙な印象になってしまうため)
- 読み手に対して言葉が難しすぎないか(読み手の負担を減らすため)
- 指示語が多くないか(読み手の負担を減らすため)
文末や指示語を修正するだけでも文章は読みやすく、わかりやすくなります。
気軽にインプットしたい方にはぼくの無料メルマガもおすすめです!
「文章力を上げる」をテーマに配信しているので、スキマ時間の学習に役立ててくださいね!
毎日10分から!文章力が上がるトレーニング5選
文章力は毎日10分のトレーニングでも着実に上達します!
手軽なのに効果的な5つのトレーニング方法は以下の通り。
- 写経する
- 音読する
- 読書する
- 毎日新聞校閲センターの「毎日ことば」を読む
- Twitterで書く練習をする
写経する
1つ目のトレーニングは写経です。1日10分、お手本となる文章をWordやメモアプリなどでタイピングしていきます。
写経のメリットは、いい文章に触れることで言い回しや表現がストックされること。「こういう書き方あるんだ!」などの発見が多くあります。
また、自分で文章を書くときも「この言い回しわかりづらいな」と気づけるようになります。
写経する際のポイントは、文章を添削するつもりで読むこと。具体的には以下のような点を意識してみてください。
- 言い回しのわかりやすさ
- 漢字やひらがなの表記(あえてひらがなで書くなど)
- カギ括弧の使い方
- 一文の長さ
音読する
2つ目のトレーニングは音読です。「写経する時間がない」という方でも手軽にでき、編プロを運営する沖ケイタさんもおすすめしている方法です。
音読ならではのメリットは「文章のリズム」がわかること。声に出すと句読点の数や位置、短文と長文のバランスなどによる読みやすさの違いがよくわかります。
また、写経と同じく文章表現や言葉のストックも増えていくでしょう。
おすすめは古賀史健さんと竹村俊助さんの本です。
【写経や音読におすすめの本、記事】
- 古賀史健さんの著書『取材・執筆・推敲』や古賀さんのnote
- 竹村俊助さんの著書『書くのがしんどい』
読書する
3つ目のトレーニングは読書です。読書も多くの文章に触れられます。
トレーニングとして有効な理由は以下の2つ。
- 深く考える力を身につけられる
- いい文章を読むことで「違和感」を養える
音読や写経では句読点の位置やカギ括弧などに着目しますが、読書ではより深く考えながら読み進められます。
思考力を伸ばすことは文章力アップにつながるので、即効性はありませんが基礎力を養えるはずです。
また、深く考えながら読書すると、論理が破綻している文章に「違和感」を持てるようになります。
毎日新聞校閲センターの「毎日ことば」を読む
4つ目のトレーニングは毎日新聞校閲センターの「毎日ことば」を読むことです。
ライターの藤原将さんの著書『文章だけで月100万円稼ぐ方法』でもおすすめされています。
「毎日ことば」は毎日新聞校閲センターが運営しているメディアです。間違いやすい言葉や地名の紹介、校閲クイズなどを通して日本語の知識を身につけられます。
通勤時間やスキマ時間に読めば、読みやすい日本語の知識がストックされるはずです。
より手軽に学べるTwitterアカウントもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
Twitterで書く練習をする
5つ目のトレーニングはTwitterで書く練習をすることです。
ここまでは比較的インプットよりの方法を紹介しましたが、アウトプットも大切。
Twitterなら1ツイート140文字なので文章よりは手軽に書けて、短く要約する練習にもなります。
ツイートを作るときのポイントは以下の3つ。
- 結論から骨子を考える
- 長文を書いてから削る
- カギカッコを上手に使う
内容は日常で感じたことや読んだ本の感想、ニュースの要約などなんでも大丈夫です◎
初心者Webライター向けの教材『WritingBegin(完全無料)』にも文章術の講義があるので、ぜひご覧ください。
さらに文章力アップを狙う!トレーニング4選
時間のある日や、もっと文章力アップに向けて頑張りたい日におすすめの方法は以下の4つ。
- 文章を自分で添削する
- 読みやすい文章を分析する
- ニュースや本を要約する
- ブログを書いてみる
それぞれのトレーニング方法を詳しく解説します。
文章を自分で添削する
1つ目のトレーニングは文章を自分で添削することです。他人の書いた文章や過去の自分の文章を添削してみましょう。
以下のような点を意識して、違和感を感じた部分をピックアップします。
- 説明の過不足がある
- 一文一義になっておらずわかりづらい
- 結論ファーストになっていない
音読や写経で多くの文章に触れると、「この部分がわかりづらい」などの違和感に気づけるでしょう。
自分の文章を添削すると成長を感じられる点も見つかるのでおすすめです。
読みやすい文章を分析する
2つ目のトレーニングは読みやすい文章を分析することです。
思わず最後まで読んでしまったLP(ランディングページ)やメルマガなどの文章を「なぜ読みやすいのかな?」と考えながら読みます。
「なぜ読みやすいのか」を言語化できれば「読みやすくする方法」も自然とわかります。
たとえば以下のような点です。
- 読点の位置によってリズムがよくなっている
- 体言止めがうまい
ニュースや本を要約する
3つ目のトレーニングはニュースや本を要約することです。日々のニュースや読んだ本などを短くまとめます。
要約するには自分なりに切り口を探したり、内容を削ぎ落としたりする作業が必要です。
ポイントを3つだけ切り出してみるなど、自分なりに工夫してまとめてみましょう。
ブログを書いてみる
4つ目のトレーニングはブログを書いてみることです。Twitterや要約などで書くことに慣れてきたら、2,000〜3,000文字程度の記事を書いてみましょう。
冒頭の「今日から文章力を上げる3つの基本」でもお伝えしたように、構成を考えるとわかりやすくまとめられます。
テーマは本業に関することや趣味などなんでも大丈夫です。量をこなすことで文章力は少しずつ上がります!
まとめ:毎日のトレーニングで文章力を上げよう
文章力は社会人に必要なスキルですが、すぐには身につきません。
今回ご紹介したトレーニングを実践して、毎日少しずつ文章力を上げていきましょう。
ライター7年目のぼくが配信している無料メルマガは「文章力アップ」をテーマに配信しています。ぜひ文章力アップのために活用してくださいね!
筆者:ななみ(@nanami_writing)
編集:ゆらり(@yurarigurashi)
監修者:中村昌弘(@freelance_naka)