- 高単価の案件を受注できなくて悩んでいる
- 案件に応募しなくても、オファーされる方法は?
- LP制作に興味があるけど、受注の仕方が分からない
今回は上記の悩みにお答えするために、高単価の案件を次々と受注している ” 梅澤浩太郎さん” に話を伺いました。
梅澤さんは2021年にWebライターとして独立して、1年後に月収40万を達成。現在は、SEO記事やLP制作※、メルマガ作成など、高単価な案件を受注しています。
低単価な案件からステップアップする方法や、マーケティングに関わるライティングについて気になっている方は参考にしてくださいね。
※LP制作とは、ユーザーが広告などをクリックして表示されるWebページ(ランディングページ)を作ること。ユーザーに商品の購入や資料請求などの行動に移してもらう、重要な役割を担っている。
1社にコミットしてスキルを高めた初期。修正50か所からのスタート
その後2年間、ネットビジネス(「論理的思考」や「習慣化」を身につけるための商品の販売)をしたものの、うまくいかずに挫折。そこからWebライターに転身して、今は2年半が経過したところです。
しかも手数料と源泉徴収を引かれるので、手取りは3,500円くらいでした。
最初は修正箇所が50か所以上もあり、落ち込みました。ネットビジネスをやっていたときに、ブログを500記事くらいアップしていたので、多少の自信はあったんです。
でも、執筆を継続していくと修正箇所が減り、執筆時間も短縮されて成長を感じました。
執筆と勉強の並行でパンパンに。単価交渉に失敗して案件を卒業
執筆の本数に比例して収入も増えて、月収は最高で16万円でした。
ただ、案件を限界まで詰め込んだので疲れてしまったんです。
※認定ランサーとは、ランサーズに登録する人のうち、基準(返信速度、納品実績、獲得額、高評価)をすべて満たした受注者のこと。
この単価では、朝から晩まで働いても限界があると感じまして……。
単価を上げないとこれ以上の成果は見込めないと考えて、案件を減らしました。
最初に受注した転職の案件は、このタイミングでお断りしました。単価交渉をして、ダメだった案件もあります。
ここで学んだのは、クライアントに予算があること。
「どんなにいい記事を書いても、予算の範囲内で支払われる」のを知ったのは大きな気づきでした。
実は忙しい期間に、執筆と並行してライティング講座も受けていたのです。執筆の合間に入学し、期間内に卒業まで果たせました。スキルアップしていたので、案件を減らす不安はありませんでした。
オファーが転機に。猛烈に働いた実績から、高単価の案件が次々と舞い込む
でも、燃え尽きるほど執筆したことで、案件への評価や、今までクライアントからいただいた報酬額の実績などが、別のクライアントに注目されたようです。「実績を積み重ねると見られ方も変わる」ことを実感しました。
しかも、手数料が引かれた後に2.5円になるように調整してくれて、税別にしてくれました。実質の報酬は単価以上の金額でしたね。
時間には限りがありますから、単価が高い案件を優先するのは自然だと思います。
人によっては「恩があるから関係を見直しにくい」と言う人もいます。
私は個人事業主ですが、「会社の経営者のつもりで仕事を受けるか判断」しています。悪い条件のまま受け入れて、自分が苦しむことはしたくありません。
高単価な案件にひるまないコツは「相手とともに仕事をする姿勢」を持つこと
たとえば、相手は自分のプロフィールや実績をみて、オファーします。この人ならできると思って声をかけるんです。
「請け負った自分だけが責任を負わねばと思いつめず、相手とともに仕事をしていくと考えるのが大切」だと思います。
ライター側も自分の持てる限りを尽くす必要があります。
たとえば、文字単価1円を基準にして、1.5円までと上限を決めてしまうのはもったいない。オファーがきたら、全力で応える姿勢も重要です。
クライアントからは、LP制作やメルマガ、ブログからの集客などを受注していましたね。
営業なしでオファーを受注するコツは、専門性を際立たせたプロフィール
たとえば、メルマガを書いてほしければ「メルマガ ライター」とキーワードを入力するでしょう。
得意なことを単語で羅列させておくと、検索して自分が表示されたときに、クライアントも見やすいですよね。
だからこそ、単価交渉も成功するんだと思います。
ライティング講座を受講した以外に、著名なライター講師の研修生となり添削を受けられたのも転機になりました。優秀な編集者の添削のおかげで、文章力は飛躍的に向上しましたね。
また、自分で勉強をしてスキルを高めることも効果があったと思います。
たとえば、文字単価が2.5円の案件を受けたとき、自分の力で書ききれるか悩みました。でも、全力でやりきろうと決意。
パッケージでLP制作を出品。受注の秘訣はネットビジネスの経験
※梅澤さんのパッケージを参考にご覧ください。
≫https://www.lancers.jp/menu/detail/1230614
自分のビジネスを立ち上げたときに、ダイレクトレスポンスマーケティング(以下、DRM)を学び実践してきました。これは、集客、教育、販売というフローに従ってお客さんを誘導するもので、最終的には商品を買ってもらうのがゴールです。
1.メールを送り集客する
2.メルマガに登録してもらい教育する
3.メルマガで情報商材を宣伝して購入してもらう
この流れで売上をつくることを目指しました。
ただ、自分なりに試行錯誤したおかげで、強みに変わりました。
DRMはスキルの集合体です。メールを送って価値観を変えたり、セールスの力を使ってメルマガに登録してもらったりすることで、必要なスキルが身につきました。
丸ごと請け負うのが受注のコツ。大切なのは売れる仕組みづくり
「LPの案件」と聞くと、文章だけ書くイメージがあるかもしれませんが、それはWebライター的な発想。確かにそういう案件もありますが、単価はそれほど上がらないんです。LPはマーケティングやデザインと一体になって初めてできあがります。
ブログの固定ページにLPを活用できますし、デザインは既存のものを組み合わせて作れます。1からデザインを勉強しなくても作れる仕様になっているので重宝しています。
「メルマガに誘導する動線づくりから、商品を売るためのLP制作まで一体で作れる」のが、私の特徴です。
※プラグインとは特定のプログラムを追加したり、使いやすくしたりするための拡張機能。個別に追加してバージョンアップできる。
知識が少なく、販売に悩みをもっているクライアントから注文されることが多いです。
ジャンルに幅はありますが、「Webライターとしてのリサーチ力」があれば、情報は得られます。
あとは、クライアントからヒアリングをして、イメージに近いものを作成します。
私はネットビジネスの経験から、視座が高いのが特徴です。
つまり、クライアントの利益に結びつくことを意識して、お金を稼ぐまでの全体像を見ることができます。
興味がある人は、セールスライティングや心理的な効果など、テクニックを学ぶ傾向にあります。勉強も必要ですが、本当に大切なのは自分の手を動かして経験を積むことです。
私もビジネスをしたときは、必要最小限だけ学んでサッサと作りました。あとは、運用しながらブラッシュアップします。
手こずって結局は完成できずに、挫折する人を見かけます。
俯瞰してビジネス全体を見られる、マーケターやプロモーターへ
技術者だったころ、社内の別部署から依頼を受けて製品を開発しました。納品先は、社内の別部署。販売の一部しか携われなくて、ストレスを感じていました。特に、B to Bの会社だったので、自分が関わった製品がどのように役立っているのか分からないのが不満でしたね。
大学で塾の講師をしていたとき、他の先生が勉強しない学生に向かって「やればできるから、頑張ってみよう」と伝えていました。しかし、その学生は改善しませんでした。
「やればできる」と言われた本人はその言葉に安心してしまい、行動に移せなかったのだと思います。
現に、私もさまざまな失敗をしました。今壁にぶつかっているライターの方には、「自分が失敗する経験も大切だよ」「やらないからできないんだよ」と、逆説的な言葉を贈りたいと思います。
さいごに
ライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」は、今回お話を伺った ”梅澤さん” をはじめ、たくさんのライターが集まる学びの場になっています。
興味がある方は、オーナー中村の無料メルマガをチェックしてみてください。
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