文章力を鍛える5つの方法をランキング形式にすると、以下のとおりです。
- 第5位:書籍や動画で座学する
- 第4位:すぐれた文章を写経する
- 第3位:良質な文章を音読する
- 第2位:添削された文章を読む
- 第1位:優秀な人から添削を受ける
本記事では、2016年から未経験でWebライターを始め、現在は法人代表として活動するぼくが、実際に試してみて「効果があった」と感じた、文章力アップのコツをランキング形式で紹介します。
ブログ運営者のプロフィール 【経歴】 取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。 【実績】 ■書籍 ■マンションプラス(長谷工)さま ■ダイヤモンドチェーンストアさま など、他多数
時給300円ライターで疲弊していましたが、スキルを磨き営業しまくった結果、今は法人化もできました。
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AI時代でもWebライターに文章力が必要な理由
AI時代だからこそ、「細かい文章力は不要なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、現状ではAIが書いた文章を最終的に修正、編集するのはライターや編集者です。
文章力の基礎が身についていないと、AIが出力した記事を適切に編集できません。
つまり、文章を書く仕事をするなら、文章力は今後も必要なのです。
ライターや編集者として付加価値を提供するために、ライティングスキルを高めましょう。
Webライターの文章力を鍛える方法ランキングトップ5
ここからは、ぼくが実際に実践して効果があった「Webライターが文章力を鍛える方法」をランキング形式で紹介します。
ランキングトップ5は以下のとおりです。
- 第5位:書籍や動画で座学する
- 第4位:すぐれた文章を写経する
- 第3位:良質な文章を音読する
- 第2位:添削された文章を読む
- 第1位:優秀な人から添削を受ける
なお、Webライティングにおける「文章力」には、いろいろな定義があります。
記事全体の構成力も文章力とされることがありますが、この記事では細かい文章テクニックや読みやすさにフォーカスします。
第5位:書籍や動画で座学する
書籍や動画で文章の基礎を学ぶ工程です。
出版社や編プロ、新聞社などで文章を学んできた方であれば、このステップはすでにクリアしているでしょう。
しかし、未経験からWebライターになった場合、基礎を教わる機会がないまま文章を書き始めるケースも多いと思います。
そうした方にとって、書籍や動画による座学で文章の基礎を学ぶことは必須です。
学び方は書籍でも動画でも構いませんが「どれを選べばよいかわからない」という場合には、『新しい文章力の教室』を読むことをおすすめします。
唐木元さんの著書で、まずはこの一冊を読めば十分といえるほど、文章を書くうえで必要な基本がひととおり網羅されています。
おすすめの書籍は、ほかにもいくつかあります。
別の記事でまとめているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
書籍や動画で学ぶことは必須ですが、それだけでは十分とは言えません。
座学は、レシピ本を読むことに似ています。
レシピを読むだけでは料理が上達しないように、文章も知識を得ただけでは身につかないからです。
学んだ内容は、実際の記事で試しながら理解を深めていくことが大切です。
インプットとアウトプットを交互に行い、その都度自分の記事に落とし込むことで少しずつ身についていきます。
さらに、定期的に基本に立ち返る習慣をつければ、座学で習得した知識をより深く定着させられるでしょう。
第4位: すぐれた文章を写経する
写経とは、すぐれた文章をそのまま書き写すトレーニング方法を指します。
パソコンでタイピングする方法と、手書きのどちらを選んでも構いません。
両方試してみて、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。
写経する文章は、大手メディアの署名記事や新聞の記事、文学賞を受賞した方のエッセイなどがおすすめです。
写経の効果
写経を続けることで、助詞や接続詞、接続助詞の正しい使い方、読点の位置などが感覚として身についていきます。
なかでも、書籍や大手メディアのインタビュー記事など、いわゆる「整った文章」は写経に向いています。
書き写すことで、日本語として正しい文章の型が自然と頭にインストールされていくでしょう。
目的別の写経対象の選び方
写経を行う際は、目的に応じて題材を選ぶことが重要です。
目的別のおすすめの題材は以下のとおりです。
| 目的 | おすすめの写経対象 |
| 助詞・日本語の改善 | 新聞コラム(朝日新聞の「天声人語」、日経新聞の「春秋」、読売新聞の「編集手帳」など) |
| 新しい文体の習得 | エッセイスト・人気ブロガーの記事 |
| インタビュー記事の文章 | AERA「現代の肖像」などの人物インタビュー |
| SEO以外の文章 | コラムニストの砕けた文章 |
写経の時間と分量
時間や分量は、無理のない範囲で構いません。
毎日8〜10分程度、600〜700字ほど書き写すだけでも十分効果はあります。
長時間取り組むよりも、短時間でも継続することのほうが重要です。
どうしても写経する時間が取れない場合は、5分だけでも続けてみてください。
写経におすすめの題材
写経の題材としておすすめしたいのが、『天声人語』です。
『天声人語』は、朝日新聞に毎日掲載されているコラムで、時事ネタがわかりやすくコンパクトにまとまっています。
『天声人語』をまとめて読みたい場合には、『よりぬき天声人語』という書籍もおすすめです。
こちらは『天声人語』の中から、特に反響の大きかった作品を厳選してまとめた一冊になっています。
また、朝日新聞デジタルを利用する方法もあります。
月額980円で有料記事が月50本まで読める「ベーシックプラン」は、毎日の写経を習慣化させたい方には取り入れやすいでしょう。
注意点として、写経には向き不向きがあります。少し試してみて、合わないと感じた場合は他の方法へ移行しても問題ありません。
いずれの場合も、「どんな文章を書けるようになりたいか」から逆算して題材を選ぶことが大切です。
個人ブログなどは質にばらつきがあるため、写経の題材としては信頼できる媒体や書き手の文章を選ぶことをおすすめします。
第3位:良質な文章を音読する
第4位の写経と音読を比べると、文章力をより鍛えられるのは写経だとぼくは考えています。
それでも音読を上位にしている理由は、写経よりも音読のほうが続けやすいと感じているからです。
効果的な理由
音読が効果的な理由は、黙読だと読み飛ばしてしまうような文章の細部に気づけるからです。
黙読では文章を大まかなかたまりで捉え、そのまま読み進めてしまう方も多いでしょう。
一方で音読は、助詞や接続詞の使い方、文章のリズム、一文の長さなどに自然と意識が向きます。
一言一句を声に出して読むことで、文章技術が身につきやすくなるのです。
音読中に意識すべきポイント
音読をするときは、ただ読むだけで終わらせず「なぜこの文章は読みやすいのか」を考えることが大切です。
文章のリズムがよいのか、句読点の位置が適切なのか、漢字とひらがなのバランスが取れているのかといった点に目を向けてみましょう。
また、読みにくい文章に出会った場合にも、その原因を考えることが重要です。
一文が長すぎないか、接続詞が多すぎないか、主語と述語の距離が離れていないかなどを意識することで、文章の改善点が見えてきます。
効果的な音読をするコツ
音読の効果を高めるには、いくつか意識したいポイントがあります。
まず、音読するときは静かな場所で集中して行いましょう。
はじめはゆっくりとしたペースで、慣れてきたら自然なスピードに近づけることで文章のリズムをより実感しやすくなります。
もし途中でつまずいた箇所があれば、なぜ読みづらかったのかを考えてみてください。
写経との組み合わせもおすすめ
音読も写経と同様に、目的に応じて題材を選ぶことが大切です。
まずは写経を試してみて、合わなければ音読に切り替える、あるいは両方を組み合わせてみるのもよいでしょう。
第2位:添削された文章を読む
人の添削を見ることは、料理教室で他の人が先生に指導されているのを見るのと似ています。
もちろん直接指導を受けたほうが成長は早いですが、他の人の添削を見るだけでも多くの学びがあります。
「こういう文章を書くとこういう指摘が入る」という具体的なパターンがわかるため、理解が深まります。
添削された文章を読む方法
添削された文章を読む方法は、いくつかあります。
たとえば、YouTubeなどで公開されている添削動画を観る方法です。
また、ライティング講座の添削サンプルを参考にするのも有効です。
また、ライティング講座の添削サンプルを参考にするのも有効です。
ぼくが運営しているオンラインコミュニティ「Webライターラボ」でも、実際の原稿と添削内容を公開しています。
他人の添削を見る際のポイント
他人の添削を見る際に気を付けたいポイントは以下のとおりです。
- 自分も同じミスをしていないかチェックする
- なぜその表現がNGなのか、添削の理由を理解する
- 修正後の文章がなぜ良いのかを考える
- 添削内容をノートにまとめて、自分の添削事例集を作る
文章力を基礎から伸ばしたい方は、ぼくの公式LINEをチェックしてみてください。
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第1位:優秀な人から添削を受ける
ぼくはこれまで、さまざまなベテランライターの講座を受けてきました。
そのなかで、多くの講師が口をそろえて「添削がもっとも効果的だ」と話しているのを見てきました。
座学は文章の型やルールを学ぶのに役立ちますが、それだけでは自分の文章のどこが悪いのかまではわかりません。
添削を受けることで、自分のレベルや課題に合った具体的な指導を受けられます。
添削の効果は、料理に例えるとわかりやすいです。
- 座学:レシピ本を読む
- 写経や音読:レシピを見ながら自分で作る
- 添削:料理教室で先生に直接教わる
レシピを見るだけでも知識は増えますし、レシピを見ながら実際に作れば多少は上達します。
しかし、先生に直接教わりながら作ったほうが上達が早いのは明らかです。
添削を受けるメリット
添削を受ける最大のメリットは、本を読むだけではわからなかった部分が明確になることです。
第三者の視点が入ることで、自分では気づけなかった文章の癖や弱点がはっきりします。
また、実践形式で学べるので記憶に残りやすいのも特徴です。
たった1回の添削でも、文章が劇的に読みやすくなるケースはよくあります。
添削を受けるデメリット
一方で、添削にはデメリットもあります。
まず、添削を受けられる機会は非常に少ないです。
たとえば、Webライターラボの添削会でも、一度に添削できる記事数は3記事ほどです。
また、添削には時間と労力がかかるぶん費用が高くなりやすいです。
それでも、1〜2回は添削を受けてみる価値は十分あるでしょう。
添削を受ける前の準備
添削の効果を高めるには、事前の準備が欠かせません。
まずは、座学で文章の基礎を学んでおきましょう。
基本的な知識があることで、添削内容をより深く理解できます。
次に、自分の課題や見てほしいポイントを明確にしておくことも大切です。
添削してもらう記事は、手を抜かず全力で仕上げましょう。
また、添削内容はメモにまとめ、後から見返せるようにしておくと効果的です。
添削を受ける方法
添削を受ける方法はいくつかあります。
まず、添削付きのライティング講座を受講する方法です。
基礎から学びつつ、プロの視点で添削をしてもらえます。
次に、ココナラなどのプラットフォームで添削サービスを購入するのもよいでしょう。
単発で依頼できるので、特定の記事だけ添削してほしい場合にも気軽に利用できます。
また、Webライターラボのようなオンラインコミュニティでも、添削会に参加して原稿を見てもらえる機会があります。
その場合は、ほかの参加者の添削を見られるメリットもあります。
さらに、クライアントからのフィードバックも添削の機会と捉えることができます。
いただいた指摘を丁寧に受け止め、次の記事に生かしていきましょう。
添削の効果を最大限活かす方法
添削の効果を最大限生かすためには、受けっぱなしにしないことが重要です。
指摘された内容はチェックリスト化し、同じミスを繰り返さないようにしましょう。添削してもらった記事は修正前後で比較し、セットで保存しておくとあとから振り返りやすくなります。
これらを定期的に見返すことで自分の成長を確認できますし、別の記事を書く際にも同じ視点で見直しができるようになります。
添削を受けられない場合の代替案
添削を受けられない場合でも、代替となる方法はあります。
たとえば、クライアントからの修正依頼は実践的な添削として活用できます。
どこを直すよう求められたのかを確認することで、自分の課題が見えてきます。
先輩ライターに記事を見てもらったり、ライティングのコミュニティで相互添削をお願いしたりするのもひとつの手です。
また、無料の添削サービスやイベントを探して参加してみるのもよいでしょう。
工夫次第で、添削に近い学びの機会は十分に作れます。
まとめ:Webライターの文章力は正しい方法で確実に伸びる
文章力を向上させる魔法のような近道はありません。
しかし、 正しい方法で学び、継続すれば確実にスキルアップできます。
今回紹介した方法の中から自分に合いそうなものを1つ選び、今日から取り組んでみてください。
さいごに
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ライター:村瀬真央(@murase_writer)
編集:ゆらり(@yurarigurashi)

