結論から言うと、記号を使うときの基本的なルールは存在します。
本記事ではかっこや句読点、リーダーなど、Webの記事で頻出する記号20個の一覧をまとめました。
また、文章内の記号の役割は主に5つあります。
- 文章を読みやすくする
- 特定の文章を目立たせる
- 文章を整理する
- 文章のテンポをよくする
- 文章に意味を加える
それぞれの使い分けやよくある疑問もまとめたので、記号の使い方に悩んでいる人は参考にしてくださいね。
ブログ運営者のプロフィール
【経歴】
時給300円ライターで疲弊してましたが、今は月商150万円~200万円のライターになり法人化もしました!
取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。
【実績】
■プレジデントオンラインさま
・キックボクシング業界の記事
■マンションプラス(長谷工)さま
・枡田絵理奈さまの取材記事
・佐久間宣行さまの取材記事
・さらば青春の光 森田さまの取材記事
■ダイヤモンドチェーンストアさま
・ユニクロさまの取材記事
・ワールドさまの取材記事
・Sカレさまの取材記事
など、他多数
文章によく使われる20の記号!使い方一覧
文章によく使われる記号の一覧を表にしました。使い方に迷ったときの参考にしてくださいね。
記号 | 読み方 | 使い方 |
、 | てん、読点 | ・文を途中で区切る |
。 | まる、句点 | ・文の最後に打つ |
, | カンマ | ・英文の読点の役割
・4桁以上の数字を区切る 例)1,000 |
. | ピリオド | ・英文の句点
・数字の箇条書きの区切りに使う 例)ステップ1.~~ |
” | ダブルクオテーション | ・引用文をくくる
・英文のかっこの役割 |
: | コロン | ・時刻や比を表す |
; | セミコロン | ・英文の接続詞の役割 |
! | びっくりマーク、感嘆符 | ・驚きや呼びかけを表す
・元気なイメージを出す |
? | クエスチョンマーク、疑問符 | ・疑問や問いかけを表す |
() | かっこ | ・文章を補足する
・他の部分と区別する |
「」 | かぎかっこ | ・セリフや会話文をくくる
・文中で強調したい部分をくくる |
『』 | 二重かぎかっこ | ・かぎかっこ内のかっこ
・書籍のや音楽のタイトルをくくる |
【】 | すみかっこ | ・タイトルや見出しの強調したい部分をくくる |
・ | 行頭記号、なかぐろ | ・箇条書きの冒頭に記載する
・単語を並列する |
… | 三点リーダー | ・文末に記載し言葉を濁す
・余韻を残す |
※ | 米印 | ・注意を促す
・情報を補足する |
/ | スラッシュ | ・言葉や単語を区切る |
- | ハイフン | ・言葉や数字をつなげる |
~ | 波線 | ・数字や時間、場所の範囲を示す 例)1~3位 |
数字 | - | ・見出しや箇条書きの冒頭に記載する |
上記が基本的なルールですが、クライアントの指示によって使い方が変わることもあるので注意してくださいね。
文章内の記号の使い方に迷ったときは、共同通信社が出版した『記者ハンドブック』も参考になります。
文章内の記号の5つの役割
次に文章内の記号の5つの役割を紹介します。
1.文章を読みやすくする
2.特定の文章を目立たせる
3.文章を整理する
4.文章のテンポをよくする
5.文章に意味を加える
それぞれの役割を知ると、どの記号を使うべきか判断しやすくなるはず。
詳しく見ていきましょう。
1.文章を読みやすくする
1つ目の役割は文章を読みやすくすること。たとえば句読点なら以下の使い道があります。
- 長い文を区切って文章ごとのメッセージを明確にする
- 適切な位置に打って読者の解釈が変わるのを防ぐ
例文を見てみましょう。
上記は「台頭により」もしくは「より多くの人」と、どちらの意味にも捉えられる文章です。
読点を間に打てば、読者によって解釈が変わるのを防げます。
「もっとうまく文章を書きたい!」と思っている方は、ぼくの無料メルマガを読んでみてください。
「文章力を上げる」をテーマに配信しています。
2.特定の文章を目立たせる
2つ目の役割は特定の文章を目立たせることです。
たとえばかぎかっこを使えば、強調したい部分や話の内容などをわかりやすく記載できます。
このように適切な箇所に記号を使えば、特定の文章を目立たせて、大事な部分を読者に伝えられる効果があります。
3.文章を整理する
3つ目の役割は文章を整理すること。
たとえば同じような情報を並べるときは、箇条書きを使うと視覚的に読みやすくなります。
このように、適度に箇条書きなどの記号を使うこともWebライティングでは大切です。
4.文章のテンポをよくする
4つ目の役割は文章のテンポをよくすること。
手順を示すときやノウハウを詳しく解説するときは、数字の記号を使うと記事全体のテンポがよくなり読み手のストレスを軽減できます。
数字を使って文章を区切るとテンポがよくなり、簡潔に内容が伝わりやすくなります。
5.文章に意味を加える
5つ目の役割は文章に意味を加えること。
たとえば「!」は元気なイメージ、「…」は余韻をもたせるなど、記号によって文章の持つ意味は違います。
記号の使いすぎには注意が必要ですが、適度に使えば読者に行動を呼びかけたり、細かなニュアンスを伝えたり、といった効果を得られるでしょう。
これからWebライターの仕事に挑戦する方や今がんばっている方は、完全無料の教材WritingBeginも見てみてください!
Webライターとして知っておきたい基礎をつめこんだ教材です。
文章の記号を使うときの注意点
記号を適切に使えば文章の意味が伝わりやすくなり、読者にとって読みやすい記事に仕上がります。
ただ、使うときは以下の3点に注意しましょう。
- 自分の好みで判断しない
- 環境依存文字を使わない
- 記号を多用しない
自分の好みで判断しない
1つ目の注意点は、自分の好みで判断しないこと。
特にWebライターとして仕事を受けている立場なら、クライアントの指示を第一優先にしましょう。
たとえば、ビジネスマン向けの記事に、びっくりマークや音符などカジュアルな記号を使うのは避けるべき。
迷ったときは自分の好みで判断せず、レギュレーションをチェックしてみてください。
環境依存文字を使わない
2つ目の注意点は、環境依存文字を使わないことです。
環境依存文字とは、機種に依存する文字のこと。
たとえば⌘や㈱、①などは、見る媒体によって文字化けする可能性があります。
⌘→Commandキー
㈱→株式会社
①→1.
上記のように、なるべく環境依存文字は使わずに通常文字に置き換えましょう。
記号を多用しない
3つ目の注意点は記号を多用しないこと。
文章の中に記号を使いすぎると、かえって大切な箇所がわかりにくくなってしまいます。
後者のように、ほどよく使う分には問題ありません。
記事を推敲するときには、記号を使いすぎていないかチェックすることも大切です。
文章の記号を使うときによくあるQ&A
ここからは文章の記号を使う際によくあるQ&Aをまとめました。
- かっこの使い分けは?
- かぎかっこの前の句読点はやめたほうがいい?
- びっくりマークやクエスチョンマークを使う基準は?
- 三点リーダーの考え方は?
こんな疑問をお持ちの方は、気になる箇所を読んでみてください。
かっこの使い分けは?
基本的なかっこの使い分けのルールは以下のとおりです。
「」:発言をくくるとき、文章の一部分を強調するとき
『』:「」の中にかっこを使うとき、書籍のタイトルをくくるとき
():情報を補足するとき
【】:タイトルや見出しの一部分を強調するとき
それぞれ役割があるので、文中でかっこを使うときには区別できるようにしておきましょう。
かぎかっこの前の句読点はやめたほうがいい?
かぎかっこの前の句読点はこのようなケースを指します。
例)テレビを見ながら鈴木さんは、「高校のときから野球をやっていた」と話しました。
記号が連続すると文章自体が見にくくなるので、できれば避けたほうが無難です。
しかし、厳密には「かぎかっこの前の句読点はやめるべき」というルールはありません。
書籍などでもよく使用されています。
とはいえ、記号の連続を嫌がるクライアントがいるのも事実なので、迷ったらクライアントの指示に合わせましょう。
Webの記事に「!」や「?」などの記号を使ってもいい?
「!」や「?」などの記号は、カジュアルで親しみやすいイメージを持たせる効果があります。
しかし、公式な文書では使わないことが一般的なので、Webの記事でも分野によっては控えたほうがいいでしょう。
自分だけで判断せず、レギュレーションを参照して決めることをおすすめします。
三点リーダーはひとつだけでもいい?「・・・」や「。。。」でもいい?
三点リーダーは基本的に2回連続(……)で使用します。
リーダーの記号は「……」が一般的なため「・・・」や「。。。」は使いません。
ただし、こちらも案件によって考え方が異なるので、クライアントの指示に合わせて判断しましょう。
まとめ:記号の正しい使い方を知って文章を書こう
適切な記号を使えば文章がわかりやすくなり、より洗練された記事を書けます。
ただ使いすぎや誤用には注意が必要。
あくまでも案件のレギュレーションを守りつつ、適度に活用しましょう。
使い方に悩んだときは、この記事を参考に基本のルールに立ち返ってみてください。
文章をうまく書きたい方やWebライターを目指している方には、ぼくが配信している無料メルマガもおすすめです!
「文章力が上がる」をテーマに配信しています。