

【です・ます調の文末表現一覧】
- ~です
- ~ます
- ~ましょう
- ~ください
- ~でしょう
- ~かもしれません
- ~ません
- ~でした
- ~ました
- ~でしょうか など
文末表現を調整するポイントは以下の通りです。
- 文末表現だけを変えようとしない
- 語尾を変えやすい表現を把握しておく
- 記事のパートに合う文末表現を知る
この記事を読めば文末表現のバリエーションが増えて、執筆時に迷うことが減ると思います◎ぜひ参考にしてみてくださいね!
ブログ運営者のプロフィール
【経歴】
時給300円ライターで疲弊してましたが、今は月商150万円~200万円のライターになり法人化もしました!
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■プレジデントオンラインさま
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・ユニクロさまの取材記事
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など、他多数
文末表現を意識するメリット
文末表現を意識するメリットは以下の通りです。
- 文章が読みやすくなる
- 稚拙な印象を持たれにくくなる
- 統一感を出せる
文章が読みやすくなる
文末表現を意識すると、文章の読みやすさにつながります。
たとえば、以下の文章は3回連続で同じ語尾を使っているので、リズムが悪く感じられます。
修正前と比べると、リズムがよくなって読みやすさが出たと思います。
このように文末表現を意識するだけでも、文章の印象が一気に変わります。
稚拙な印象を持たれにくくなる
先ほどの例のように「~です。~です。~です。」と同じ文末が続くと、読書感想文のように見えてしまいます。
「子どもっぽい文章」と思われないためには、文末表現のバリエーションを増やすといいでしょう。
「です」だけでなく「ます」「でしょう」、体言止めなどをバランスよく使うと、表現のバリエーションが増えて子どもらしさを解消できます。
統一感を出せる
文末表現を意識すると、記事全体、メディア全体で統一感を出せます。
たとえば、同じメディアでとある記事は「だ・である調」なのに、別の記事が「です・ます調」だと、読者は違和感を覚えると思います。
違和感があると、読者はその記事を読む気が失せるかもしれません。こうしたリスクを排除するためにも、文末表現を意識して記事を書く必要があります。
文末表現の種類一覧

ここでは、文末表現の種類一覧を「です・ます調」と「だ・である調」に分けてまとめました。

です・ます調の文末表現
です・ます調の文末表現に悩んだときに役立つリストを一覧にまとめました。
断定の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~です | 断定 | 明日の天気は晴れです。 |
~ます | 断定 | 明日は雨が降ります。 |
提案の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~ましょう | 提案 | 明日は雨が降るので、傘を持って行きましょう。 |
~ください | 提案 | 明日は雨が降るので、傘を持って行ってください。 |
~はいかがでしょうか | 提案 | 明日は雨が降るので、傘を持って行ってはいかがでしょうか。 |
推測の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~でしょう | 推測 | 明日は晴れるでしょう。 |
~かもしれません | 推測 | 明日は雨が降るかもしれません。 |
~ではないですか(ないでしょうか) | 推測 | 明日は雨が降るのではないですか。 |
否定の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~ません | 否定 | 明日は晴れません。 |
過去の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~でした | 過去 | 今日は雨でした。 |
~ました | 過去 | 今日は雨が降っていました。 |
疑問の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~でしょうか | 疑問 | 明日は雨でしょうか。 |
確認の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~ですよね | 確認(口語) | 今日は雨ですよね。 |
~ますよね | 確認(口語) | 今日は晴れますよね。 |
このほかに名詞や代名詞で文章を終える「体言止め」を使うケースもあります。
文末表現はいろいろありますが、「~ですよね」や「~ますよね」など、メディアによっては使用を禁止している表現もあります。
あらかじめ執筆時のルールや、同じメディアの過去記事を確認しておきましょう。
だ・である調の文末表現
だ・である調の文末表現の一覧は、以下の通りです。
断定の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~だ | 断定 | 明日の天気は晴れだ。 |
~である | 断定 | 明日は雨である。 |
提案の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~ろう・~う | 提案 | 明日は雨が降るので、傘を持って行こう。 |
推測の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~だろう | 推測 | 明日は晴れるだろう。 |
~かもしれない | 推測 | 明日は雨が降るかもしれない。 |
否定の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~ない | 否定 | 明日は晴れない。 |
過去の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~た | 過去 | 今日は雨だった。 |
疑問の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~か | 疑問 | 明日は雨だろうか。 |
確認の文末表現
文末表現 | 意味 | 使用例 |
~ですよね | 確認(口語) | 今日は雨ですよね。 |
~ますよね | 確認(口語) | 今日は晴れますよね。 |
です・ます調と同様に、だ・である調でも体言止めを使って文章に変化を出すこともあります。
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文末表現はどう決めたらいい?判断する4つのポイント
文末表現のバリエーションがわかっても、どちらを選べばいいかわからないときもあると思います。判断に迷った時のポイントは以下の通りです。
- レギュレーションを読む
- 過去の記事をチェックする
- クライアントに確認する
- 媒体ごとの傾向を知る
レギュレーションを読む
まずはレギュレーション(あらかじめ定められたルール)がないか探してみましょう。Webライターが書く原稿であれば、クライアントがレギュレーションを用意していることもあります。
レギュレーションを読むと「です・ます調で書いてください。ただし体言止めはなるべく使わないでください」「同じ語尾を2回以上繰り返すのは控えるようお願いします」など、指示が書いてあるかもしれません。
自分ひとりで判断せず、まずは決め事がないかチェックし、それにそった文章を書きましょう。
過去の記事をチェックする
レギュレーションがない場合は、過去の記事や似たような原稿をチェックするのがおすすめです。Webメディアの原稿を書くのなら、すでに公開されている記事に目を通しましょう。
チェックしたいポイントは以下です。
- 「だ・である調」や「です・ます調」のどちらを使っているか
- 口語表現はあるか(例:ですよね。するんです。)
- 使われていない文末表現はないか
- ライターの意見や主観を表す文末表現はあるか(例:思います。だと感じました。)
こうしたポイントをおさえつつ、原稿作成に着手すれば、大幅な修正が入るのを防げます。
クライアントや上司に確認する
レギュレーションや過去記事を見ても、どうしても文末表現に迷う場合は、クライアントや上司に相談しましょう。
自分ひとりで判断して、相手の理想から大きく外れる文章を書くよりも、確認をとったほうが、お互い気持ちよく仕事ができるからです。
媒体ごとの傾向を知る
文末表現はメディアや媒体によって違いますが、大まかな傾向もあります。
たとえば、新聞社が運営するようなWebメディアでニュース記事を載せる場合は「だ・である調」を使うケースが多いです。
一方、女性向けのWebメディアは「です・ます調」を使ったり、口語表現をまじえて親しみやすさを出したりします。
仕事の場合、議事録やレポートを書くのなら「だ・である調」のほうが、端的にポイントが伝わるでしょう。ただし、好みやそのときの状況によっても変わります。
研究論文は、「だ・である調」を使うことが多いです。
このように、「何を誰に向けて書くのか」によって、文末表現は変わります。媒体ごとの傾向を知ると、判断の手助けになるかもしれません。
文末表現を調整するときの3つのポイント

以下の3つのポイントを押さえると、文末表現をスムーズに調整できるようになります。
- 文末表現だけを変えようとしない
- 表現のレパートリーを増やす
- 記事のパートにあう文末表現を知る

1.文末表現だけを変えようとしない
1つ目のポイントは、文末表現だけを変えようとしないこと。
語尾だけを調整しようとすると、不自然な文章になりやすいためです。
文章全体に目を向けて、語尾以外に言い換えできる言葉がないかを探してみましょう。
変更前
オプションを追加しない限り、料金は一定です。
変更後
オプションを追加しない限り、料金は変わりません。
このように「一定です」を「変わりません」に言い換えることで、語尾も一緒に調整できます。
「です」や「ます」だけを変えようとして語尾をうまく調整できないときは、思い切って文章全体を見直す方向性に切り替えましょう。
ぼくが配信している無料メルマガでは文章力を上げる方法を解説しています。
ライティングの勉強の役に立つと思うので、ぜひチェックしてみてくださいね。
2.表現のレパートリーを増やす
2つ目のポイントは、表現のレパートリーを増やすことです。
たとえば、行動や注意を促す文章は語尾のバリエーションが豊富。
- 語尾の連続を避けるためには、文末表現のバリエーションを増やしましょう。
- 語尾の連続を避けるためには、文末表現のバリエーションを増やすことが大切です。
- 語尾の連続を避けるためには、文末表現のバリエーションを増やす必要があります。

3.記事のパートに合う文末表現を知る
3つ目のポイントは、記事のパートに合う文末表現を知ること。
Webライターが書くSEO記事は、主に以下の3つのパートから成り立ち、それぞれに使いやすい文末表現があります。
リード文 | ・~ではないでしょうか(確認) ・~ですよね(確認) |
本文 | ・~です・~ます(断定) ・~ません(否定) ・~でしょう・~かもしれません(推測) ・体言止め |
まとめ文 | ・~しましょう(提案) ・~してください(提案) ・~してくださいね(提案) |
リード文は読者が共感できる内容を記載するので「~ではないでしょうか」などの確認を仰ぐ語尾をよく使います。
まとめ文は記事を要約して、読者への行動を促す部分となるため「~してください」などの提案を呼びかける表現を使うといいでしょう。
文末表現にまつわる注意点
最後に文末表現にまつわる注意点を紹介します。
- 文体を統一する
- メディアのルールに合わせる
- あいまいな表現の多用は避ける
- 体言止めの多用を控える
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
文体を統一する
1つ目の注意点は、文体を統一することです。
たとえば、Webライターの場合、記事内で「です・ます調(敬体)」と「だ・である調(常体)」が混在しないようにします。
記事内で統一することも大切ですが、同じメディアの他の記事とも合わせるようにしましょう。
どちらの文体を使うか悩んだときは、以下の表を参考にしてみてください。
文体 | 効果 | よく使われるシーン |
です・ます調(敬体) | ・やわらかい印象を与える ・親しみを持たれる |
・ビジネスメール ・企業や商品の紹介文 |
だ・である調(常体) | ・簡潔に書ける ・堅い印象を与える |
・レポート ・論文 ・新聞 ・ニュース記事 |
テンプレートを活用すると執筆スピードも上がり、読みやすい文章が書けるようになります。執筆時間の長さに悩んでいる方は、以下の記事を参考にしてみてください!
メディアのルールに合わせる
2つ目は、文末表現を調整するときはメディアのルールに合わせること。
なかには、体言止めや「~ですよね」といった口語表現の使用を禁止しているクライアントもいます。
ルールに従うことが最優先なので、執筆時には必ず確認しましょう。

あいまいな表現の多用は避ける
3つ目の注意点は、あいまいな表現の多用を避けることです。
「~でしょう」や「~かもしれません」などのあいまいな表現を多用すると、説得力のない記事になってしまいます。
根拠のある情報に対しては「~です」や「~ます」と言い切ることも、読みたいと思われる文章を書くためには大切です。
体言止めの多用を控える
4つ目の注意点は、体言止めの多用を控えること。
体言止めは文章にテンポが出るというメリットがありますが、連続で使ったり近い位置で何度も使ったりすると、かえってリズムが崩れてしまいます。
また、体言止めは言い切る印象が強く、多用すると投げやりな印象を与える可能性があります。

まとめ:文末表現を意識して読みやすい文章を書こう!
同じ語尾の連続を避け、読みやすい文章を書くためには、文末表現のバリエーションを増やすことが大切です。
また、語尾を変えやすい表現や、記事のパートに合う文末表現を把握しておくと、語尾の調整がスムーズになります。
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ぜひチェックしてみてくださいね!
筆者:えな(@hanaena_0116)
編集:ゆらり(@yurarigurashi)
監修者:中村昌弘(@freelance_naka)