はじめに
Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、所属しているメンバーがコラムを書く企画があります。
今回紹介するのは、メンバーの ”ゆらり” さんの連載コラムです。
Webライターにとってマーケティングが大事なわけ
「Webライターが単価を上げるには、得意ジャンルをつくることが近道」とよく言われます。
しかし、「得意ジャンルにできるような専門性がない。広く浅く案件を受けてしまい、思うように単価が上がらない……」という人もいるはず。
そこで提案したいのが、マーケティングを学ぶことです。
というのも、Webライターが書く記事は、マーケティングの一端を担っているからです。
たとえば、SEO記事はクライアントにとって集客媒体のひとつかもしれません。その他にSNSやメルマガ、LPなどを用意して、マーケティングの観点から色々な施策を打っている可能性が高いです。
多数の施策があるなかで、SEO記事しか書かないのはもったいないです。断片的な仕事をするだけでは、単価も上がらないし仕事も増えません。
でも、マーケティングの流れを学べば、仕事を巻き取って単価を上げることも可能です。
わたしは初心者の頃、SEO記事だけを書いて文字単価が2円で停滞していましたが、マーケティングを学んだら5円以上の案件をいただけるようになりました。
そこで今回は「Webライターが学びたいマーケティングのヒント」をまとめました。
Webライターが知っておきたいマーケティングの知識
マーケティングは幅広いので、今回は2つのポイントに絞って大切な点をお伝えします。
- 集客、信頼構築、販売の3つのフェーズを知る
- 媒体ごとのユーザーの特徴を知る
それぞれについて見てみましょう。
①集客、信頼構築、販売の3つのフェーズを知る
1つ目は集客、信頼構築、販売の3つのフェーズを知ることです。
マーケティングではこれらの3つのフェーズにそって、媒体の役割を考えます。
たとえば、私の知り合いの方が運営する事業はこのようなイメージです。
- 集客:X(旧Twitter)、Instagram、SEO記事、YouTube
- 信頼構築:メルマガ、公式LINE、YouTube、音声配信、Kindle
- 販売:メルマガや公式LINEのセールスレター、LP
どのフェーズが当てはまるかは、媒体によって違います。
ひとつのフェーズが当てはまるものもありますし、複数を兼ねるものもあります。
たとえば、YouTubeは幅広い人に見られやすい集客媒体です。一方で、姿や話し方、内容をじっくり見てもらえるので信頼構築の役割も兼ねています。
メインは集客ですが、実は信頼構築も担っているのです。だから、たくさんの人にフォローされるようなインフルエンサーの商品は売れやすいでしょう。
このように、それぞれのフェーズを知ると「今自分が携わっている媒体は何の役割を担っているのか」を意識しやすくなります。さらに、後述するクライアントに向けた提案ができるようになります。
②媒体ごとの特徴を知る
2つ目は、媒体ごとの特徴を知ることです。
特徴といっても色々な種類があります。
まずは、「発信者への興味」と「情報のインプット効率」。
SEOやX(Twitter)は文章がメインなので、インプット効率はいいですが発信者への興味は少なめです。一方、公式LINEとメルマガも文章がメインですが、わざわざ登録した人が読むので、発信者への興味は比較的高いと考えられます。
対してInstagramやYouTubeは、発信者の姿が見えることが多いので、発信者への興味は高め。音声配信も声を直接聞くので同様です。しかし、好きなところだけ情報を選ぶのは難しいので、インプット効率は低いでしょう。
このように、媒体によってユーザーの傾向や、コンテンツの特徴は違います。
これらを考えて全体のバランスを見ると、次に取り組むことを見つけやすくなります。
マーケティングを意識してクライアントに提案しよう
前段でお伝えしたマーケティングの知識があれば、今取引しているクライアントに新しい提案ができます。
クライアントがどんな媒体を持っていて、ユーザーはどんな人が多いのか。これらを理解して、次にできそうなことを伝えましょう。
例1
顧客:SEOメディア(集客)とLP(販売)を持っているクライアント
提案内容:発信者に興味を持ってもらうために、メルマガやYouTube運用の提案をする
例2
顧客:SEOメディアとX(旧Twitter)を運用しているクライアント
提案内容:現在は文章のコンテンツがメインなので、写真や動画を使って集客できるInstagram運用の提案をする
例3
顧客:X(旧Twitter)でバズ投稿をつくるのが得意なクライアント
提案内容:より体系的な情報を届けるために、音声配信とSEOメディアの運用を提案する
マーケティングの3つのフェーズや媒体の特徴を理解すれば、提案内容のバリエーションが広がります。
なかには、運用代行できる人の数が限られる媒体もあります。たとえば、メルマガ運用代行やKindle出版サポートなどは、そこまでできる人が多くない印象です。
このような仕事を巻き取れば、単価アップも見込めるでしょう。
マーケティングを学ぶと仕事の幅が広がる
マーケティングの知識は、ジャンルやクライアント問わずさまざまな場所で活用できます。
今回紹介したポイントを意識すると、「このライターはマーケティングを知っているんだな。次に取り組みたいことをお願いしようかな」と思ってもらいやすくなります。
専門性のないWebライターの生き残り戦略として、ぜひ試してみてください!
さいごに
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筆者:ゆらり(@yurarigurashi)
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