
結論から言います!
SEOとは「Google検索の上位に記事を表示させる施策全般」のこと。
Webライターの仕事にはSEOが深く関わっているので、勉強することは避けて通れません。
早い段階で基礎知識を身につければ、他のライターと差別化できるでしょう。
本記事を読めば、SEOの基礎知識と、SEOを意識したライティングの流れや注意点がわかります◎

ブログ運営者のプロフィール
【経歴】
時給300円ライターで疲弊してましたが、今は月商150万円~200万円のライターになり法人化もしました!
取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。
【実績】
■プレジデントオンラインさま
・キックボクシング業界の記事
■マンションプラス(長谷工)さま
・枡田絵理奈さまの取材記事
・佐久間宣行さまの取材記事
・さらば青春の光 森田さまの取材記事
■ダイヤモンドチェーンストアさま
・ユニクロさまの取材記事
・ワールドさまの取材記事
・Sカレさまの取材記事
など、他多数
Webライターの仕事に欠かせないSEOとは?
SEOとは”Search Engine Optimization”の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」です。
具体的には「Google検索の上位に記事を表示させる施策全般」を指します。
たとえば「ダイエット おすすめ サプリ」とGoogleで検索したら、さまざまなメディアの記事がヒットしますよね。
この検索上位に出てくる記事は、基本的にSEOを意識して作られています。
Googleがどのような記事を上位表示させるか、明確な基準は公開されていません。
ただ、確実にいえるのは「読者の満足度が高い記事が評価される」ということ。
読者の満足度を上げることも含めて、Googleの方針は「Googleが掲げる10の事実」に記載されています。

Webライター必見!SEO記事を書く流れを6ステップで解説


SEOライティングにおいて大切なのは、読者のニーズを満たす記事を書くこと。
そのためには、読者の疑問を考え抜いたうえで構成と原稿をつくることが大切です。
ここからはSEOライティングの流れを紹介します!
具体的には以下の通り。
- 記事の目的を明確にする
- キーワードと検索意図を調べる
- 読者の気持ちを想像して仮の構成をつくる
- 構成をブラッシュアップする
- 原稿を書く
- WordPressに入稿する
まずはこれらを意識して、少しずつSEOを学んでいきましょう。
1.記事の目的を明確にする
1つ目のステップは記事の目的を明確にすること。
記事を通してクライアントが何を訴求したいのかを確認しましょう。
たとえば自社商品を売ったり、問い合わせフォームから見積依頼につなげたりするなど、訴求したいものはさまざまです。

2. キーワードと検索意図を調べる
SEOライティングでは、まず「どのキーワードで検索されたいのか」を明確にする必要があります。
たとえば「寝起き だるい」というキーワードで上位を狙う場合、以下のようなことを調べます。
-
検索上位10記事のタイトル・見出し
-
ユーザーが抱えている悩み(例:「寝起きがだるいのはなぜ?」「どうやって対処したらいい?」)
-
競合記事に足りない視点・切り口
検索意図には主に以下の4種類があります。
検索意図 | 内容の例 |
---|---|
情報収集 | 「寝起きのだるさとは?」 |
比較・検討 | 「おすすめの対策方法」 |
行動・購入 | 「寝起きのだるさに効くマッサージ器具」 |
ナビゲーション | 「〇〇公式サイト」 |
これらの検索意図を理解したうえで、原稿の執筆にすすみましょう。読者の満足度が上がる納品物をつくれるようになります。
3.読者の気持ちを想像して仮の構成をつくる
3つ目は、読者の気持ちを想像して仮の構成をつくること。SEOの記事は読者が検索するキーワードにもとづいて構成を作ります。
たとえば、キーワードが「寝起き だるい」なら、以下のような検索意図が考えられます。
- 寝起きがだるい理由
- 寝起きのだるさを改善する方法
- ぐっすり眠る方法
このように読者が知りたいことを想像して、一度自分で仮の構成を作りましょう。
3.構成をブラッシュアップする
3つ目は構成をブラッシュアップすること。
既にGoogle検索で上位に表示される記事や派生したキーワード、Yahoo!知恵袋などを見て足りない情報がないか確認します。
新たな読者の疑問や追加するべき情報があったら、構成に追加しましょう。
ここまでリサーチを進めると読者の疑問を具体的に解決できるので、記事の網羅性が高くなります。
4.結論ファーストを意識して原稿を書く
最後に、構成にもとづいて原稿の執筆に入ります。
原稿を書くときのポイントは「結論ファースト」にすること。
読者の知りたいことを冒頭に記載して、悩みを解決することを意識しましょう。

5. 校正・最終チェックをする
最後に以下の点を確認しましょう。
-
誤字脱字がないか
-
主語と述語がねじれていないか
-
表現がくどくないか
-
コピーコンテンツになっていないか(コピペチェックツールで確認)
記事を書いてからすぐではなく、時間をあけてチェックすると、俯瞰した状態で校正ができるようになります。
6.WordPressに入稿する
案件によっては、この後WordPressの入稿作業に進みます。
公開した記事が読みにくくならないよう、適度に改行や装飾、画像を入れることもSEOの評価を高めるポイントです!
検索上位に表示される記事を書くには、SEOの知見以外に「文章力」も欠かせません。
文章力を高める方法は、ぼくの無料メルマガで詳しく紹介しています。
登録いただいた方には、特典として「構成作成の実演動画」をお渡しする予定です!(現在準備中)

SEO記事を書く時のポイント5つ
SEO記事では意識したいポイントが5つあります。
- 適度にキーワードを入れる
- 結論ファーストで書く
- 箇条書き、表を活用する
- 1文は60文字以内を目安にする
- 専門用語はかみ砕いて解説する
それぞれ見ていきましょう。
適度にキーワードを入れる
SEO記事で大切なのは、適度にキーワードを入れること。
クライアントからもらったキーワードを、見出しや本文内に適度に盛り込みます。
キーワードを入れると、どんな内容の記事なのかGoogleに伝わりやすくなり、SEOに有利になるからです。

了解しました。それでは、先ほどの4つのポイントにOK例とNG例を加えた修正版をお届けします。絵文字・区切り線は使用せず、記事として自然に組み込める形で構成しています。
結論ファーストで書く
SEO記事では、結論を冒頭に提示することで、読者の離脱を防ぎやすくなります。
検索ユーザーは「早く答えが知りたい」という意識が強いため、理由や背景よりも先に、要点を示すのが効果的です。
そのあとに根拠や具体例を加えると、より説得力のある構成になります。
箇条書き、表を活用する
複数の情報を並べる場面では、文章で長々と説明するよりも、箇条書きや表を使うことで格段に読みやすくなります。
読者は短時間で情報を把握できるため、滞在時間や理解度も向上します。
1文は60文字以内を目安にする
長すぎる文章は、読みにくく意味が伝わりづらくなります。特にスマホで読む読者にとってはストレスになりやすいため、1文は60文字以内を目安に短く区切るのが基本です。
句読点の位置も意識し、テンポの良い文を心がけましょう。
専門用語はかみ砕いて解説する
SEO記事のなかで使う専門用語は、知識のない読者にとって理解が難しいことがあります。
略語や専門語を使う場合は、なるべくくだけた言葉遣いを意識しましょう。
SEOライティングに役立つ無料ツールまとめ【初心者向け】
SEO対策に苦手意識があるWebライターも、ツールの力を借りれば一気にハードルが下がります。
手間のかかるキーワード調査や構成作成、コピペチェックまで、無料で対応できるものが多くあります。
ここでは、特に初心者Webライターにおすすめの無料ツールを厳選して紹介します。一覧表はこちらです。
作業内容 | 活用ツール | メモ |
---|---|---|
関連語・構成案の調査 | ラッコキーワード | 共起語も確認する |
検索数の確認 | Googleキーワードプランナー | 検索ボリュームをチェックできる |
競合分析 | Ubersuggest | タイトル・見出しをチェック |
重複チェック | CopyContentDetector | 納品前に必ずコピペチェックをする |
1. ラッコキーワード
ラッコキーワードは、関連キーワード調査・構成案のヒント収集などに利用します。
キーワードを入力すると、Google検索されるキーワードの一覧が見られ、CSVでのダウンロードも可能です。
たとえば、「Webライター SEO」と入力すると、「Webライター SEO 初心者」「Webライター SEO 書き方」などの関連語がずらっと表示されます。
これらをH2やH3の見出しとして活用すれば、検索意図に沿った記事構成を作りやすくなるでしょう。
2. Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、月間検索数や競合性の確認に使用します。
使うためには、Google広告アカウントの無料登録が必要です。キーワードが実際にどのくらい検索されているかがわかるので、SEO記事を書くうえで非常に役立ちます。
同ツールは、構成を考える前に「このキーワードってどのくらい需要があるの?」と調べたいときに便利です。
検索ボリュームが少なすぎるキーワードの記事を書くと、読まれないリスクもあるため、事前の確認が大切です。
3. Ubersuggest
UberSuggestは、キーワード分析、競合チェックなどに使うツールです。
基本機能は有料になりますが、無料でも1日3回程度まで利用できます。他サイトの流入キーワードやSEOスコアが見られるので、より詳しくSEOの分析をしたい時に役立つでしょう。
同ツールを使うと、「このキーワードで上位にいるサイトは、どんな構成・内容なんだろう?」という分析ができます。
競合の見出し構成や文字数を確認して、自分の記事の差別化ポイントを考えるうえでも役立ちます。
4. CopyContentDetector
CopyContentDetectorは類似文章のチェックができるツールです。 無料で1日2回までチェック可能(有料プランあり)です。
重複率を%で表示してくれるので、度合いが高い場合はリライトしたほうがいいと判断できます。
クライアントに記事を納品する前に、「他サイトと似ていないか」をチェックすることでオリジナリティを担保できます。
特にSEO記事では、コピペ判定を受けると評価が落ちる可能性もあるため、確認しておくと安心です。
初心者WebライターがやりがちなSEOライティングの失敗例
SEOライティングには「正解がない」と言われますが、明らかにNGとされる書き方はいくつか存在します。
どれだけいい情報を盛り込んでいても、NGとされる書き方をすると、検索上位に上がらなかったり、読者が離脱してしまったりする原因になります。
ここでは、Webライター初心者にありがちな失敗パターンと、その具体的な改善策を紹介します。
1. キーワードを詰め込みすぎる
ここまで連続するとさすがに不自然ですよね。このような文章だと不自然で読みづらく、読者が離脱しやすくなります。
また、何回も同じキーワードを入れると、Googleにスパムと判定される可能性があります。
このように、キーワードは文脈に自然になじむように使いましょう。言い換え(類語)やキーワードを分散して配置するのも効果的です。
2. 見出しが単調・魅力に欠ける
単調な見出しをつくるのも、もったいないNG例といえます。
このような見出しは、他サイトと似た見出しになりやすいうえに、読者の関心を引きづらいです。
改善方法として、「誰向けか」「何がわかるか」を明確にした見出しにしましょう。
3. 読者の検索意図とズレた内容を書く
検索意図とズレた内容を書いてしまうのも、SEO記事のよくある失敗例です。
必要のない情報が続くと、読者が知りたい情報にたどり着く前に離脱してしまいます。そうなると、回遊率や滞在時間にも悪影響です。
改善方法としては、検索上位10記事の構成を参考にしましょう。また、読者が「この記事で何を解決したいのか」を常に意識して見出しをつくることも大切です。
Webライターが知っておきたいSEOの注意点
SEOの記事を書くときやSEOについて学ぶときに、注意したいことが4つあります。
- 適度にキーワードを入れる
- クライアントの指示に合わせる
- 一気に学ぼうとしない
- SEOの知識は常に更新する
それぞれ詳しく解説します!
クライアントの指示に合わせる
最初の注意点は、クライアントの指示に合わせること。
SEOではさまざまなノウハウがありますが、クライアントによって指示が異なるケースはよくあります。
たとえば「見出し2のすべてにキーワードを入れる」「違和感がない程度に入れればOK」などスタンスはさまざまです。
基本的にはユーザーの満足度を考えながら、クライアントの指示にあわせて執筆するといいでしょう。
一気にすべてを学ぼうとしない
2つ目の注意点は、一気に全部を学ぼうとしないこと。
SEOではキーワード選定やサイト設計など、多岐に渡る知識が求められます。
ただし、ライター初心者の段階では携わることがほとんどないので、いきなりすべてを学ぼうとしなくても大丈夫です!
本やインターネット、仕事を通して少しずつ学んでいきましょう。

SEOの知識は常に更新する
3つ目の注意点は、SEOの知識を常に更新すること。
記事の評価基準は、Googleの大型アップデートによって随時更新されます。
たとえば、以前は被リンク(他のサイトに紹介されること)の数が多いほど、SEOに有利な時期がありました。
ただ現在はコンテンツの質が重視されているため、被リンクの数が多ければ評価が上がるわけではありません。
このように、Googleの評価基準は常に変わるため、最新のSEOの知識やスキルを身につけることも意識してみてください。
なお、SEO以外に「SEOライティング」や「稼げるジャンル」なども重要です。
これらを解説している『WritingBegin』という無料教材があるので、ぜひチェックしてください!
WebライターのSEOライティングにまつわるQ&A
ここからはWebライターがSEO記事を書くときにぶつかる疑問について、それぞれ回答をまとめました。
Q. SEOの知識がない初心者でもWebライターになれますか?
A. はい、なれます。ただしSEOの基本は早めに学んでおくと有利です。
未経験でも始められるのがWebライターの魅力ですが、SEOの知識があると提案力が上がり、継続案件や高単価案件を獲得しやすくなります。最初は「検索意図を意識して書く」ことから始めてみましょう。
Q. SEOライティングでは文章が不自然になりませんか?
A. キーワードの入れ方を工夫すれば、自然な文章にできます。
初心者が陥りがちなのが「SEOキーワードを無理やり入れる」ことです。
たとえば言い換え表現(例:「SEO」という単語を「Google検索で上位表示を目指す手法」に変える)を使えば、読みやすさを損なわずにSEOにも対応できます。
Q. クライアントにSEOの知識がなくても、自分が意識して書いたほうがいいですか?
A. ぜひ意識しましょう。それが評価されるケースが多いです。
「SEOは不要です」と言うクライアントでも、検索で読まれる記事は歓迎されます。
納品後に「上位表示されました!」と報告をもらえることもあり、信頼と報酬のアップにもつながります。
Q. 書いた記事の順位が上がらないのはなぜ?
A. 原因はさまざまですが、検索意図とのズレや競合との比較がポイントです。
上位表示されないときは、「競合の上位記事と見比べる」ことが大切です。構成が浅い、網羅性が低い、見出しが弱いといった原因が見つかるかもしれません。順位をチェックできるツール(GRCやSearch Console)も活用して分析しましょう。
Q. SEOライティングの勉強方法はありますか?
A. 実際に書いてみること+検索上位記事の分析が効果的です。
本や講座で基礎を学んだら、実際にブログやnoteなどで書いて練習しましょう。
また、検索上位にある記事を分析し、「なぜ上位にいるのか」を考えるクセをつけると、実践力が大きく伸びます。
Q. SEOライティングができると、どんな仕事が増えますか?
A. オウンドメディア記事、コラム、商品紹介など幅広い案件が狙えます。
SEOに強いライターは「企業の集客記事」や「ブログ代行」などの継続案件を任されやすくなります。記事1本5,000〜10,000円以上の案件も珍しくありません。
まとめ:稼げるライターになるためにSEOの知見は必須!
Webライターとして稼ぐには、SEOの知識やスキルを身につけることが必須。
ただ一気に学ぼうとせず、今回紹介したSEOライティングの流れや注意点を意識しながら、徐々にレベルアップすればOKです!
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筆者:えな(@hanaena_0116)
編集:ゆらり(@yurarigurashi)
監修者:中村昌弘(@freelance_naka)