
結論から言うと、Webライターの記事の書き方は以下の通りです。
【Webライターの記事の書き方10ステップ】
- キーワードを決める
- 想定読者をイメージする
- 読者の悩みを書き出す
- 競合記事をリサーチする
- オリジナル要素を入れる
- 構成をつくる
- 本文を執筆する
- 文章を見直す
- タイトルをつける
- WordPressに入稿する
それぞれの詳しい方法を読めば、記事がスムーズに書けるようになると思います◎

ブログ運営者のプロフィール
【経歴】
時給300円ライターで疲弊してましたが、今は月商150万円~200万円のライターになり法人化もしました!
取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。
【実績】
■プレジデントオンラインさま
・キックボクシング業界の記事
■マンションプラス(長谷工)さま
・枡田絵理奈さまの取材記事
・佐久間宣行さまの取材記事
・さらば青春の光 森田さまの取材記事
■ダイヤモンドチェーンストアさま
・ユニクロさまの取材記事
・ワールドさまの取材記事
・Sカレさまの取材記事
など、他多数
最初に知っておきたいWebライティングの基本
記事の書き方を知る前に、以下のWebライティングの基本をおさらいしましょう。
- キーワードをもとに悩みを解決する
- Webライターが書く記事には型がある
- Webの記事は流し読みされる前提で書く
- 結論ファーストで書く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キーワードをもとに悩みを解決する
基本的にWeb記事は「Googleなどの検索エンジンを使って悩みを解決したいユーザー」に向けて書きます。
たとえば「クレジットカード おすすめ」というキーワードで記事の執筆を依頼されたら、以下のような読者の悩みに対する解決策をまとめます。
- おすすめのクレジットカードの紹介
- 主要なクレジットカードの比較
- 自分に最適なクレジットカードの選び方 など
このように、キーワードをもとに読者の悩みを解決する記事を書く手法をSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)と言います。
読者の満足度が高い記事は、検索エンジンであるGoogleから評価され、検索したときに上位に表示されるでしょう。
つまり、WebライティングではSEOを意識して「そのキーワードで検索した人の悩みを解決できる記事を書くこと」が重要です。
初心者Webライター向けの教材『WritingBegin(完全無料)』では、Webライティングの基本を解説しています。
初心者が押さえておきたい基礎知識が盛りだくさんなので、ぜひご覧ください。
Webライターが書く記事には型がある
Webライターが書くSEOの記事は、主に以下の3つのパートから成り立ちます。
リード文 | ・本文を読み進めてもらうためのパート ・読者の悩みや共感できる内容を書いて「自分のことだ!」と思ってもらい、読者を惹きつける |
---|---|
本文 | ・読者の悩みに対する解決策を書くパート ・長くなる場合は見出し2~4を使って、読みやすく区切る |
まとめ文 | ・本文の内容を簡単にまとめるパート ・サービスの紹介をすることもある |

記事の全体の流れを把握すれば、パートごとの執筆内容をイメージしやすくなるので、ぜひ頭の隅にとどめておいてください。
Webの記事は流し読みされる前提で書く
Webの記事は紙の本とは違い、読者がスクロールして流し読みする媒体です。
Web記事の読者は文章をじっくり読みたいわけではなく、早く悩みを解決したいと思っているからです。
そのため、流し読みされても大事な点が伝わるように以下を意識しましょう。
- 読者が求める情報を結論ファーストで記載する
- 他にも見出しや装飾を活用して見やすくする
- 記事を読みたくなるようなタイトルをつける

ぼくが配信している無料メルマガでは文章力を上げる方法を解説しています。
ライティングの勉強の役に立つと思うので、ぜひチェックしてみてくださいね。
Webライターの記事の書き方を10ステップで解説

Webライターの記事は以下の流れで書くのが一般的です。
- キーワードを決める
- 想定読者をイメージする
- 読者の悩みを書き出す
- 競合記事をリサーチする
- オリジナル要素を入れる
- 構成をつくる
- 本文を執筆する
- 文章を見直す
- タイトルをつける
- WordPressに入稿する

1.キーワードを決める
まずは記事のテーマとなるキーワードを決めます。
Webライターが仕事で記事を書く場合、キーワードはクライアントから指定されるケースが多いです。もしキーワードが決まっていない場合は、メディア全体の設計からはじめる必要があります。メディアの設計はマーケターの領域になるため、今回はその手順については割愛します。
たとえば、肩こりに悩んでいる人に向けた記事を書くのなら「肩こり 辛い」「肩こり マッサージ」「肩こり なおす方法」などのキーワードがあげられます。
まずは、どんなキーワードの記事を書くのかを整理しましょう。
2.想定読者をイメージする
次は、決まったキーワードに対して、想定読者をイメージします。なぜなら、読者のプロフィールや状態によって、記事の内容は変わってくるからです。
そのため、自分が書く記事が誰に読まれるのか、執筆する前にイメージしましょう。
たいていのWebメディアには、想定読者のボリュームゾーンがありますので、クライアントに聞いたり、マニュアルを読んだりしてもいいかもしれません。
3.読者の悩みを書き出す
次は、読者の悩みを書き出すステップです。キーワードや想定読者のプロフィールから、読者の気持ちを想像して仮の構成を作りましょう。
たとえば、キーワードが「肩こり 辛い」なら、以下のような検索意図が想像できます。
- 肩こりを解消したい
- 肩こりが辛くなる原因を知りたい
- 肩こりを予防したい
- 肩こりにきくストレッチ法を知りたい
このように読者が知りたいことをイメージして、メモなどに書き出してみましょう。
このときにメモした内容が構成のもとになるので、思いつくことはどんどん書いてみてください
4.競合記事をリサーチする
4つ目は競合記事のリサーチです。Googleでキーワードを検索して、上位に出てくる10記事をチェックします。

シークレットモードは、ブラウザを開いた状態で「Ctrl(command)+ Shift + N」を押すと開けます。
競合の記事にざっと目を通して、入れるべき情報とそうでない情報を整理します。
以下の点を意識すると、よりブラッシュアップされた構成ができあがるはずです!
- 共通する見出しは取り入れる
- 新たな読者の疑問や補足すべき情報を追記する
- ニーズがなさそうな箇所はカットする
リサーチした情報は構成のもとになるため、大事にメモしておきましょう。
5.オリジナル要素を入れる
他の記事をじっくり読んでそのままマネをするだけでは、差別化が図れません。
類似度が高いとクライアントや読者の信頼を損なうので、コピペ記事にならないよう注意が必要です。
そこで大切なのが、オリジナル要素を盛り込むこと。たとえば以下のような方法があります。
- 競合記事にない内容を盛り込む
- オリジナル写真を挿入する
- 独自でインタビューした内容を盛り込む
- 専門家に記事の監修依頼をする

以下のサイトを使って、読者のニーズを深掘りしましょう。
- Yahoo!知恵袋
- X(Twitter)
- Ubersuggest(関連キーワードを調べられるツール)
これらを活用すると、読者が求めている情報をより深くリサーチできます。
リアルな情報をたくさん収集してから執筆に取り掛かれば、より一層読者に寄り添った記事ができあがるでしょう。

6.構成をつくる
次は構成とタイトルをつくるステップです。
構成をつくるときは、調査した内容をもとに、読者がいちばん欲しい情報が上にくるように見出しを書き出します。
たとえば「肩こり 辛い」というキーワードに対する構成なら、以下の順番で見出しを書くといいでしょう。
例:
- 肩こりが辛い原因
- 肩こりが辛いときの対処法
- 肩こりを予防するコツ
また、Webの記事の本文で使う見出しは以下の通り。
- 大見出し:h2
- 中見出し:h3
- 小見出し:h4
基本はh2を使いますが、配下の情報が多い場合はh3を追加していきます。h3のなかで項目を分けたいときは、必要に応じてh4も足していきます。
例:
(h2)肩こりが辛い原因5選
(h3)運動不足
(h3)姿勢の悪さ
(h3)体の冷え
(h3)ストレス
(h3)血行不良
(h2)肩こりが辛いときの対処法
(h3)クールダウンする
(h3)ストレッチする
(h3)体を動かす
(h3)病院に行く
※上記のテーマのような、健康や病気にかかわる記事を書くときは、医療従事者や専門家の監修が必要です

7.本文を執筆する
7つ目は本文の執筆です。
構成をもとに、結論ファーストやPREP法を意識しつつ書き進めます。先ほど紹介しましたが、PREP法の順序は以下のとおり。
【PREP法】
- P:Point 結論
- R:Reason 理由
- E:Example 具体例
- P:Point まとめ
読者が知りたいことを冒頭に記載して、読む負担を減らしましょう。
また「冗長表現を避ける」「同じ語尾は2連続までにする」といった読みやすい文章を書くコツを押さえることも大切です。
読みやすい文章を書けるようになりたい方は、以下の記事を参考にしてみてください!
8.文章を見直す
記事を書き終えたあとは、文章を見直します。最低でも2回は、記事を最初から読み返して以下をチェックしましょう。
- 誤字脱字
- 不自然な表現
- 読みにくい箇所
- マニュアルとの整合性
ミスを見落とさないためには、音読したりWordの読み上げ機能・校閲機能を使ったりするのがおすすめ。
推敲のやり方に悩んでいる方は、以下の記事を参考にしてみてください!
9.タイトルをつくる
タイトルをつくるポイントは「クリックしたくなるかどうか」。記事が読まれるかどうかを左右する大切な要素だからです。
たとえば、以下のポイントを押さえるといいでしょう。
- キーワードは必ず入れる
- 数字を入れてメリハリをつける(おすすめのツール5選、4つの理由など)
- 読者のメリットや未来を入れる(稼げる!これを読めばOK、など)
- キャッチーなフレーズを入れる(保存版、必見など)
タイトルは30~35文字が理想と言われています。(パソコンやスマホで見たときに表示される文字数のため)
ただクライアントの指示やGoogleのアップデートにより左右されるので、参考程度に覚えておいてください。

今回タイトルは9つ目のステップとして紹介しましたが、順番はさほど重要ではないので、最初の段階でつけても問題ありません。ただし、キーワードや想定読者を決めたあとにしましょう。
10.WordPressに入稿する
最後に、WordPressに入稿をおこないます。入稿のポイントは以下のとおり。
- 見出しの設定を正確におこなう
- 適度に改行をする
- 吹き出しやマーカー、ボックスなど装飾を入れる
- 図や画像を使って視覚的に読みやすくする
- パーマリンクやアイキャッチを設定する
どんなにいい記事を書いても、公開後の状態が視覚的に読みにくい場合、すぐに離脱されてしまいます。
あくまでも「視覚的に見やすいか」を大事にしながら作業をすすめましょう。
仕事によっては、WebライターがWordPress入稿をしないケースもあります。
ただし、WordPressを使えたほうが、できることの幅が広がりますので、初心者の方はブログをつくるなどして練習しておくといいでしょう。
WordPressブログの始め方は以下の記事で解説しています。
Webライターが記事を書くときのポイント

Webライターが記事を書くときに、最低限意識したいことを8つ紹介します。
- 文章は短すぎず長すぎない程度にする
- ひとつの見出しにつきポイントを1つに絞る
- 冗長表現を減らす
- 指示語をなるべく使わない
- トンマナをそろえる
- わかりやすい言葉を使う
- 結論ファーストで書く
文章は短すぎず長すぎない程度にする
Webの記事は、読者が読みやすいと感じる適度な長さにすることが大切です。
10~20文字の短い文章が続くと、幼稚なイメージになったり、ブツブツと文章が途切れたりして読みにくくなります。
一方で80文字以上など、長すぎると読む意欲をそいでしまいます。それに、文章が長くなればなるほど、主語と述語がねじれやすくなります。
目安としては、1つの文章あたり40~60文字くらいが読みやすいとされています。
ひとつの見出しにつきポイントをひとつに絞る
Webの記事では、ひとつの見出しにつきポイントをひとつに絞りましょう。
たとえば「肩こりの要因は運動不足と姿勢の悪さとストレスと冷え」と、見出しに情報を盛り込みすぎると、何が言いたいのかわからなくなってしまいます。
このような場合は、h2で「肩こりの原因4つ」と書き、それぞれのh3で「運動不足」「姿勢の悪さ」「ストレス」「冷え」について、それぞれ詳しく説明します。
ポイントを一つに絞れば、読者にメッセージが伝わりやすくなるでしょう。
冗長表現を減らす
Webの記事を書く際には、なくても意味が伝わる「冗長表現」は、なるべく削りましょう。たとえば以下の言葉です。
- することができる
- という
- ような
- することで
その他にも、同じ言葉を何度も繰り返したり、「違和感を感じる」のように二重表現をしたりすることも、冗長表現です。
このような言葉はなるべく削り、必要なポイントが伝わる記事に仕上げましょう。
指示語をなるべく使わない
Webの記事では、こそあど言葉と呼ばれる指示語はなるべく使わないほうがいいでしょう。
なぜなら、繰り返しになりますが、Web記事の読者は流し読みをするからです。記事全体をじっくり読むのではなく、自分が読みたい箇所だけを読むので、指示語はなるべく使わないことをおすすめします。
トンマナをそろえる
Web記事に限った話ではありませんが、Webライターが記事を書くときはトンマナをそろえることが求められます。
トンマナとは、トーン&マナーの略で、語調や表現のニュアンスなどをそろえることです。
たとえば、ビジネスパーソン向けのメディアであれば、新聞のようなやや硬めの表現を使うことがあります。一方、女性の旅行者に向けたメディアでは、ビックリマークを使ったり、やわらかな言葉を多めに用いたりすることもあるでしょう。
このように、Webメディアにそったトンマナを使うことが、メディア全体のイメージ向上につながります
わかりやすい言葉を使う
Webの記事は、わかりやすい言葉を使うのがのぞましいと言われています。
「なるべくストレスない文章を読みたい」と思っている読者にとって、漢字だらけの文章や、理解しにくい言葉がふんだんに使われている記事は読む気がそがれてしまいます。
目安としては、中学生でもわかるような平易な言葉を使うといいでしょう。また、漢字をひらくか(平仮名にするか)迷ったときは、ひらいたほうが読みやすくなります。
結論ファーストで書く
Webの記事は、読者が知りたい要点を先に書きましょう。なぜなら、先ほど述べたとおり、読者は記事を流し読みして「ほしい情報だけ読みたい」と考えているからです。
そのため、記事の冒頭で結論を伝えて、各見出しの冒頭でも結論を先に書くことをおすすめします。
そのためにはPREP法と呼ばれる手法を使うとわかりやすくなります。
このような流れで本文を書くと、最初に結論がくるだけでなく、文章全体が論理的になり、要旨が伝わりやすくなります。
Webライター初心者が記事をスムーズに書くコツ

Webライター初心者は、以下のコツを押さえると記事がスムーズに書けるようになります。
- 語尾のバリエーションを知る
- 色々な文章にふれて表現の幅を広げる
- 執筆経験をつむ

語尾のバリエーションを知る
1つ目は、語尾のバリエーションを知ることです。基本的に同じ語尾の連続は2回までに抑えましょう。
ただ、表現のバリエーションが少ないと、語尾の連続を避けるのは難しいはず。
「です」「ます」以外にも、次のような文末表現を知っておくと執筆がスムーズに進みます。
- ~でしょう
- ~してください
- ~ません
- 体言止め(例:~が重要。)
- ですね。~ますね。
案件によっては使用が禁止されている語尾もあるので、マニュアルやメディアに合わせましょう。
色々な文章にふれて表現の幅を広げる
2つ目は、色々な文章にふれて表現の幅を広げること。
言葉のバリエーションが少ないと、なかなか文章が思いつかず、執筆がスムーズに進みません。
ブログや本、雑誌などたくさんの文章にふれて表現や言葉のバリエーションを増やしましょう。

執筆経験をつむ
3つ目は、執筆経験をつむこと。
記事をスムーズに書けるようになるには、執筆に慣れることが最も大切です。
仕事を受注して経験をつむのもいいですが、おすすめは自分でブログを運用すること。
まずは、本業に関することや趣味など好きなジャンルから始めればOK!

ブログの開設方法が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ:書き方を押さえて読者のニーズを満たす記事を執筆しよう
Webライターが記事を書く際は、読者の悩みを深掘りしたうえで構成をつくることが大切です。
構成ができあがったら、結論ファーストやPREP法を意識しながら、執筆を進めましょう。
ぼくの無料メルマガでは「文章力が上がる」をテーマに、Webライターに役立つ情報を配信しています。
これからWebライターとして活躍したい方はぜひチェックしてみてくださいね!
筆者:えな(@hanaena_0116)
編集:ゆらり(@yurarigurashi)
監修者:中村昌弘(@freelance_naka)