はじめに
Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、所属しているメンバーがコラムを書く企画があります。
今回紹介するのはメンバーの ”ゆらり” さんの連載コラムです。
こんにちは! Webライターラボに所属しているゆらりです。最初に簡単に自己紹介をします。
- 会社員時代に心を病んで2020年に独立したフリーランス
- SEO記事、インタビュー記事、Kindle制作、ブックライティングと幅広い仕事の経験あり
- 2024年11月にWebライティングの書籍を出版予定
今回のテーマは「ライターが仕事の幅を広げるために、プラスアルファで身につけたいスキル」です。
Webライターとして活動している人は、SEO記事を受注している人が多いと思います。
しかし、生成AIの台頭により、SEO記事の需要は減りつつあります。そのためライターがAIに淘汰されないためには、仕事の幅を広げないといけません。
特に得意ジャンルがないライターは、ジャンルのアピールができない分、色々な仕事をできるようにして弱みをカバーする必要があります。
そこで今回は、ライティングに加えて身につけたい「プラスアルファのスキル」を2つ紹介します。
プラスアルファのスキル①デザインスキル
ひとつ目はデザインスキルです。
「ライターと関係ないのでは?」と思うかたがいるかもしれませんが、アイキャッチや簡単な図解の作成ができるだけでも、仕事の幅は広がります。
たとえば、ライターが巻き取りやすいのはKindleの表紙案や書籍の挿絵イメージ、スライド、Instagramの投稿作成などです。
こうした仕事をするときに、IllustratorやPhotoshopなどの専門的なツールは使えなくても問題ありません。CanvaやGoogleスライドが使えれば充分です。
ライターがつくる記事は、文字だけでなく図解やイラストがセットになるケースもよくあると思います。そんなときにデザインスキルがあれば、コンテンツのクオリティアップに貢献できるでしょう。
デザインスキルを磨くためにしたいこと
デザインスキルを磨くためにしたいのは以下の2つです。
- 基本を勉強する
- 見本を分析する
それぞれ解説します。
基本を勉強する
ひとつ目は基本を勉強することです。
たとえば配色の基本は以下の通りです。
例)
- カラーは最大3~4色を目安にする
- モノクロのベースカラー+メインカラー+サブカラーを選ぶことが多い
- メインとサブカラーは、色相環といわれるグラフの反対にある色を選ぶと、バランスがよくなる
これらはごく一例ですが、ポイントを押さえれば及第点のデザインができるようになります。
デザインの本を読めばこうした基礎は大体わかると思います。わたしは『なるほどデザイン』や『3色だけでセンスのいい色』などの本を読んで学習しました。
他にもデザイン関連の本は色々ありますので、みなさんも学びやすい本や教材を調べてみてください。
見本を分析する
二つ目は見本を分析することです。
自分がデザインしたい制作物の見本を探すと、デザインスキルが養われます。
たとえば、Kindleの表紙案をつくるのなら、売れているKindleを探して目をひく要素を分析しましょう。
手前味噌ですが、私のKindleの表紙を例に挙げます。
上記の表紙を分析すると、以下の要素が参考になります。
- タイトルは表紙の50%くらいを使って大きく表示している
- 帯の色分けをして書籍らしさを出している
- タイトル、サブタイトル、帯の文章の3パートに分けている
- 読者が解決できる疑問や不安を書いている
このように、見本をいくつか見てみると、理想的なデザインの共通項が見えてきます。
取り入れられる部分を抽象化して、自分のつくるデザインに反映しましょう。
プラスアルファのスキル②トークスキル
二つ目はトークスキルです。
こちらもライティングとは少し毛色が違いますが、できるようになると重宝されます。
トークスキルを磨くメリットは2つあります。
ひとつ目は、取材に活きること。
「話す」という行為に慣れてくると、取材時に緊張しにくくなり、より深い傾聴ができるようになります。
インタビューを始めたばかりのときは、質問をするだけでいっぱいいっぱいかもしれません。でも話すことを繰り返してトークスキルを磨けば、落ち着いてのぞめるようになるでしょう。
二つ目のメリットは、人前で話す仕事をいただけること。
トークスキルがあれば、公開インタビューやXのスペースでの対談、講師の仕事などをいただける機会が増えます。
とはいえ「公の場で話をする機会はないので、自分にはトークスキルは必要ない」というかたもいるかもしれません。
たしかにそうかもしれませんが、大々的なイベントに登壇しなくても、個人的に音声配信をしたり、仲のいい人とスペースをしたりすればスキルアップの一助になります。
AI時代には、「あなただから仕事を依頼したい」と言われるようになる必要があります。
そのためには、トークスキルを磨いて損はないでしょう。
トークスキルを磨くためにしたいこと
トークスキルを磨く方法は3つあります。
- 事前に台本をつくる
- 身近な人と練習する
- 音声配信をする
それぞれ解説します。
事前に台本をつくる
ひとつ目は事前に台本をつくることです。
いざトークをすることになっても、台本がないまま行き当たりばったりで話すと、とりとめのない話になってしまいます。
それは自分のためにならず、リスナーの人に届けられる価値も薄まってしまうでしょう。
失敗しないためには、一言一句でなくてもいいので、話す内容をある程度決めるのがおすすめです。
最初は話すことで精いっぱいだと思いますが、台本があれば話題がブレるのを防げます。
台本にそって芯が通った話ができれば、リスナーも「今回はこんな話が聞けた」と満足感を得られるでしょう。
身近な人と練習する
二つ目は、身近な人と練習することです。
トークスキルを磨くうえで大事なのは、「話すことに対する緊張感を減らすこと」です。
緊張感がなくなれば、リラックスした状態でのぞめるようになります。話者の感情はリスナーに伝わるので、自分がリラックスすれば、リスナーも安心感を持って耳を傾けられるでしょう。
関係値がある相手と練習をすれば、自分も安心して臨めますし、ミスしても大きな問題にはなりません。
まずはXのスペースで話しやすいテーマについて対談をするなど、小さなことからチャレンジするといいと思います。
音声配信をする
三つ目は音声配信をすることです。
トークスキルを磨くためには、話に慣れることも大切です。何十回、何百回と回数を重ねれば、話すことに慣れてスラスラとトークができるようになるでしょう。
音声配信におすすめなのは、stand.fmというアプリです。チャンネルを開設するのに審査はなく、誰でも気軽に音声配信を開始できます。
とはいえ「自分が音声配信を始めても、うまく話せる気がしない」と思う方がいるかもしれませんが、そういった心配はしなくて大丈夫です。
Webライターラボのオーナーである中村さんは、毎日Voicyで音声配信をされています。現在は1400回以上放送をされていて、毎回一発撮りをしているそう。
そんな中村さんも、「最初はうまく話せず、1回の放送を20回撮りなおしたこともある」とおっしゃっていました。
このように、最初はうまくできなくて当たり前です。回数を重ねればスムーズに話せるようになるので、一喜一憂せずにコツコツ続けるのがいいでしょう。
まとめ
今回はライターが身につけたいプラスアルファのスキルとして、デザインスキルとトークスキルを紹介しました。
「文章を書くこと」はできても、「セットでデザインができるライター」や「文章のことを話せるライター」はまだまだ少ない状態です。
ライターとしてこれらの仕事ができるようになると、巻き取れる業務が増えます。AI時代を生き抜くためにも、これらのスキルを勉強されてみてはいかがでしょうか。
さいごに
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筆者:ゆらり(@yurarigurashi)
監修:中村昌弘(@frelance_naka)