たしかに、ブログを始める人はどんどん増えています。
さらに、ChatGPTなどの生成AIが記事を作れるようになったことも相まって、「ブログは無理ゲー」「オワコン」と言われています。
こうした状況を踏まえると、たしかにブログ単体で稼ぐのは難しいでしょう。
しかし、最低限必要なポイントを押さえれば、個人ブログでも生き残ることは可能です。
特におすすめなのは、Webライターとブログをかけ合わせることです。
今回はその戦略と、ブログが無理ゲーと言われる理由について深掘りします。
これからブログに挑戦したい人は、運営を成功させるヒントを見つけてみてください。
ブログは無理ゲー? オワコンと言われる7つの理由
まずは「ブログは無理ゲー」「オワコン」と言われる7つの理由を解説します。
- 企業がSEOに参入しているから
- 個人ブロガーがたくさんいるから
- AIの時代がきているから
- 収益化に時間がかかるから
- 圧倒的な作業量が必要だから
- アルゴリズムに左右されるから
- 権威性や専門性が必要だから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.企業がSEOに参入しているから
1つ目の理由は、企業がSEOに参入しているからです。
SEOとは ”Search Engine Optimization” のこと。読者が検索するキーワードにそった記事を書いて、Google検索したときに記事が上位に表示される施策を指します。
たとえば「筆ペン おすすめ」というキーワードでGoogle検索すると、上位に表示されるリンクはほぼすべて企業のWebメディアです。個人ブログはヒットしません。
企業メディアが上位に表示される理由はいくつかあります。
- コンテンツ作りにかけられるお金と労力があり、記事の質が高い
- 運営元が明確で信頼性がある
- 発信するジャンルの専門性が高い
このように、個人ブログの競合となる企業のWebメディアが増えてきたことが、「ブログは無理ゲー」と言われる要因と考えられます。
2.個人ブロガーがたくさんいるから
2つ目の理由は、個人ブロガーがたくさんいるからです。
コロナウイルスの拡大により、オンラインの仕事をする人が増えて、ブロガーの数も比例するように増えています。
調査によると、個人ブロガーがメインに活動するアフィリエイトの市場規模は年々伸びているそうです。
参考:アフィリエイト市場に関する調査 矢野経済研究所
ブロガーのなかには、何百万、何千万という金額を稼ぐプロのブロガーもいます。
このように、ライバルが増えている状況を踏まえて「ブログは無理ゲー」という人も出てきています。
3.AIの時代がきているから
3つ目の理由は、AIの時代がきているからです。
2023年には、Open AIが開発した生成AI ”ChatGPT” をはじめとした、AIライティングが話題になりました。
人間の手では数時間かかるような記事の執筆も、生成AIに任せれば、わずか数分でできてしまいます。
実際には、AIを使う人間側にもベースとなるスキルが必要ですが、AIが「そこそこ質の高い記事」を作れることは事実です。
このように、AIを使えば記事を量産できることから、「個人ブログはオワコン」と言われていると考えられます。
4.収益化に時間がかかるから
4つ目の理由は、収益化に時間がかかるからです。
一般的にSEOの記事は、公開してから上位表示されるまで数か月ほどかかります。
仮に、記事をアップしてから3か月後にGoogle検索の上位に表示されたとしても、収益がいつ発生するかわかりません。
読者が商品を買えば紹介料が発生しますが、紹介料は単価の5%程度なので、得られる収益はごくわずかです。
ブログの収益化には少なくとも数か月以上の期間が必要になるので、「稼ぐことが難しい」と感じる人は一定数いるでしょう。
5.圧倒的な作業量が必要だから
5つ目の理由は、圧倒的な作業量が必要だからです。
いくつか記事を書いてアップするだけでは、当然稼げません。Googleからの評価を高めるために、「少なくとも100記事書こう」と発信しているインフルエンサーもいます。
たとえば、1記事あたりのボリュームが3,000文字だとして、100記事書くのなら全部で30万文字必要です。
これだけの作業をこなすのが大変なことから、「ブログは無理ゲー」「オワコン」と言われていると考えられます。
6.アルゴリズムに左右されるから
6つ目の理由は、アルゴリズムに左右されるからです。
ブログ記事の検索順位は、検索サイトを運営しているGoogleのアルゴリズムによって上下します。
最初は検索順位が1位だったけれど、アルゴリズムが変わって一気に100位以下になる……ということも十分起こり得ます。
数年前は、個人ブログの順位が下がって企業サイトが上位に表示された時期もありました。
アルゴリズムによって得られる収益が大きく左右されることから、「ブログはオワコン」と言われています。
7.権威性や専門性が必要だから
7つ目の理由は、権威性や専門性が必要だからです。
Googleがブログを評価する基準の一つにE-E-A-Tがあります。
E:Experience(経験)
E:Expertise(専門性)
A:Authoritativeness(権威性)
T:Trusrtworthiness(信頼性)
たとえば、調理家電についてブログを書くのなら、商品を使った経験や、調理に関する資格、調理家電に関する知識などを持っていると、記事が高く評価されやすくなります。
ただ、権威性や専門性がないブログ初心者の方もいるでしょう。
E-E-A-Tの要素がなくても記事自体は書けますが、Googleに評価されず、成果につながらない可能性があります。
権威性や専門性が問われることも、「ブログは無理ゲー」と言われる原因と言えるでしょう。
ブログで稼ぐために最低限やること
「ブログは無理ゲー」と言われていますが、稼ぐために最低限やるべきことがあります。
- 記事にできるような経験や実績を積む
- ライティングスキルを身につける
- 作業量をこなす
- 集客にも力を入れる
- 長期的目線で取り組む
- 読者を満足させる記事を書く
それぞれの項目について詳しく見てみましょう。
記事にできるような経験や実績を積む
ブログで稼ぐためには、記事にできるような経験と実績を積むことが大切です。
たとえば、Webライターの仕事をやったことがないのに、Webライターについて記事を書いても、濃密な内容にはならないでしょう。
他の記事を参考にして情報を書き換えて記事を作るだけでは、Googleには評価されません。
ですから、ブログで書けるような経験を積んで、実績を作ることが何より重要です。
ライティングの勉強をする
ブログ運営をするのなら、ライティングの勉強は避けて通れません。
収益を上げるためには、「読者の悩みを解決する文章」をわかりやすく書く必要があるからです。
「とはいえ何を勉強すればいいの?」とお悩みの方は、僕が作った無料教材 ”WritingBegin” を読んでみてください。
Webライター向けの教材ですが、SEOの基本や文章力を養う方法をがっつり解説しています。
20本以上の動画と2.2万文字のテキストを使って、ブログ運営にも役立つライティングの基本を無料で学べます。
作業量をこなす
ブログで結果を出すためには、作業量をこなす必要があります。
たとえば、1つの記事を作るのに、最初のうちは数日かかるかもしれません。
この作業を何十回、何百回と繰り返して、コンテンツを充実させていくのがブログの運営です。
作業量をこなし、さらに継続する工夫も問われる、と言っていいでしょう。
集客にも力を入れる
ブログ運営で見逃しがちなのが「集客」です。
記事をたくさん書けば集客できるわけではないので、どのようにアクセスしてもらうか戦略を立てなくてはいけません。
たとえば、SEOにそって集客できそうなキーワードを狙ったり、SNSを運用してブログにアクセスしてもらったりと、色々な方法があります。
記事を書くだけではなく、集客方法についてもよく考えたうえでブログを運営しましょう。
長期的目線で取り組む
ブログは一朝一夕で成果が出るものではないので、長期的目線で取り組むことも大切です。
記事がGoogleに評価されるのに、アップしてから少なくとも3か月ほどかかります。
ですから、「1年間収益が発生しなくても仕方ない」くらいに考えて、長期スパンで運営する姿勢も大切です。
読者を満足させる記事を書く
ブログを書くうえでもっとも大切なのは「読者を満足させる記事を書くこと」です。
たとえば、おすすめのiPhoneを探す人は、公式サイトと同じ情報ではなく「実際の使用感」や「使った人のレビュー」などを知りたいはずです。
このような記事を書くためには、自分で商品を買って使い比べるなど、手間暇をかける必要があります。
ブログで成果を出したいのなら、読者を満足させるために、自分自身が手を動かすことも忘れないようにしましょう。
僕のメルマガでは、文章力を上げるノウハウをお届けしています。無料で読めるので、ブログやWebライターに興味のある方は購読してみてください。
ブログをやるのならWebライターとのかけ合わせがおすすめ
これからブログを始めるのなら、Webライターとのかけ合わせがおすすめです。
先ほどあげた理由の通り、「ブログで収益を得るのは難易度が高い」からです。
Webライターとして記事を書いてクライアントに納品すれば、原稿料という形で報酬が支払われます。
仕事をするなかでライティングやSEOの基礎知識を学べるので、ブログに役立つスキルも身につけられるでしょう。
Webライターがブログを始めるメリットについては、以下の記事にまとめています。
ブログとWebライターをかけ合わせるときには、ブログにサンプル記事を書いて、Webライターの仕事を獲得するためのポートフォリオとして使う方法がおすすめです。
WordPressブログを開設する手順は以下の記事にまとめています。
Webライターとブログをかけ合わせるときの注意点
今からブログを始めるのならWebライターのかけ合わせがおすすめですが、いくつか注意点があります。
前提としてブログは「自由に書けるもの」ですが、一方Webライターは「クライアントワーク」です。
以下の点に留意したうえで取り組みましょう。
ブログ | Webライター | |
自由度 | 自分の好きなように記事を書ける | クライアントの指示に合わせて記事を書く必要がある |
スキルアップ | 自分の努力で磨く必要があるので、スキルアップを実感しにくい | クライアントから記事に対するフィードバックをもらえるので、スキルアップを感じやすい |
コミュニケーション力 | 一人で作業するので基本的には不要 | クライアントがいるため、スムーズにやり取りできるスキルが必要 |
ブログを持っていれば、Webライターとして仕事を獲得しやすくなります。
ただし、このような違いがあるので、クライアントワークの心得を勉強しておくと安心です。
Webライターが知っておきたい基礎は”WritingBegin” に載せています。
コミュニケーションの取り方など、クライアントワークの基本についても学べるのでぜひご活用ください。
ブログで稼ぐのなら、Webライターとかけ合わせよう
さまざまな要因から、ブログ単体で収益を作るのはハードルが高いと言っていいでしょう。
2024年にブログを始めるのなら、Webライターとかけ合わせるのがおすすめです。
ポートフォリオとしてブログを活用すれば、Webライターとして仕事を獲得しやすくなります。また、Webライターとして記事を書きながらスキルを磨くこともできます。
ただし、活躍するためには、ライティングの基礎やクライアントワークの心得を知っておくことも大切です。
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ライター:ゆらり(@yurarigurashi)