- 金融ジャンルの執筆に興味がある。でもどうやってはじめたらいいんだろう?
- 未経験からでも金融特化ライターになれるかな?
- 先輩ライターはどうやって金融ジャンルの記事を受注したのかな? 単価を上げるために何をしたらいいの?
ゆらり
高単価を狙えて人気がある金融ジャンル。
もっと成果を出すために、金融特化ライターのノウハウを知りたい方は多いのではないでしょうか。
もっと成果を出すために、金融特化ライターのノウハウを知りたい方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、金融特化ライターとして活躍されている ”東本隼之(ファルコン)さん” にインタビューをしました!
東本さんは、Webライターになる以前は現場監督をされていたそう。
畑違いの分野からどうやって金融ジャンルのライティングを本業にしたのか、きっかけや成功した要因をお伺いしています。
金融ジャンルに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
もともとは現場監督。副業ではじめたライティングが今の仕事に
ゆらり
東本さん、よろしくお願いいたします。簡単に自己紹介をお願いできますか?
金融特化ライターの東本です。もともとは現場監督の仕事を10年間ほどしていました。
Webライターになったのは、現場監督をやっていた27歳のときに「そろそろ副業しようかな」と思い、ライティングをはじめたのがきっかけです。
Webライターになったのは、現場監督をやっていた27歳のときに「そろそろ副業しようかな」と思い、ライティングをはじめたのがきっかけです。
東本さん
1年ほど副業ライターをして、2022年の2月にフリーランスになりました。ライティング歴は約2年、専業ライター歴は約1年です。
現在は記事の執筆やディレクション、編集に携わっています。金融系の資格は、FP(ファイナンシャルプランナー)2級とAFP※を取得しています。
現在は記事の執筆やディレクション、編集に携わっています。金融系の資格は、FP(ファイナンシャルプランナー)2級とAFP※を取得しています。
東本さん
※AFP:Affiliated Financial Planner(=アフィリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)の略。日本FP協会が認定する国内民間資格のひとつで、難易度はFP2級と同等レベル。
ゆらり
現在の単価や売り上げをお聞きしてもいいでしょうか?
文字単価は高いと10円前後ですが、平均は5~7円です。売り上げは月70~80万円くらいですね。
東本さん
ゆらり
完全に未経験、かつ畑違いのお仕事をされていたのに、金融特化ライターとして成功されていてすごいですね! もともと金融ジャンルに詳しかったんですか?
いえ、Webライターになる前に家計が破綻しかけて「もっとお金の勉強をしないと」と思い、そのときに取得したFP3級の知識があった程度です。
その後に副業でライティングを始めて、仕事をしながら金融の細かい知識を身につけて、今に至ります。
その後に副業でライティングを始めて、仕事をしながら金融の細かい知識を身につけて、今に至ります。
東本さん
ゆらり
えっそんなことが……。最初は何のジャンルから書き始めたんですか?
最初は現場監督の仕事を活かしたライティング案件に挑戦したんです。
具体的には「工業機器や半導体の概要を150字で記載する」といった内容でした。
でも、もともと文系かつ工業高校出身なので、工業大学で学ぶような機械工学や電子工学の知識が足りなくて、書きながら苦痛を感じてしまって……。
具体的には「工業機器や半導体の概要を150字で記載する」といった内容でした。
でも、もともと文系かつ工業高校出身なので、工業大学で学ぶような機械工学や電子工学の知識が足りなくて、書きながら苦痛を感じてしまって……。
東本さん
そんなことを思っているとき、クラウドソーシングで他の案件を探していて、金融系が多いことに気づいたんです。
特にFP3級を持っているライターの需要が高そうに見えたので、なんとなくそちらのほうがいいのかなと思いジャンルを移行しました。
特にFP3級を持っているライターの需要が高そうに見えたので、なんとなくそちらのほうがいいのかなと思いジャンルを移行しました。
東本さん
ゆらり
現在は金融ジャンルは高単価なこともあって人気が高いですが、東本さんはそういった認識はなかったんですね。
「稼げそう」と思って金融系の執筆をスタートしたわけではありませんでした。参入してみたら、結果的に稼げるジャンルだったので、今となってはよかったなと感じています。
東本さん
金融ジャンルの知見を深めた方法は ”経験の棚卸し”
ゆらり
金融ジャンルは全体的に内容が難しく、専門用語が多いと思います。どのように勉強されましたか?
もともとFPの資格を取ったときに基礎を固めていたので、用語の意味や制度の概要はなんとなくわかっていました。ただ、知識として定着はしていませんでしたね。
特にまったく知らないジャンルだと、リサーチをする→用語がわからない→そのリサーチをする、といった悪循環に陥ります。
なので最初は、経験のあるジャンルによせていくことを意識しました。
特にまったく知らないジャンルだと、リサーチをする→用語がわからない→そのリサーチをする、といった悪循環に陥ります。
なので最初は、経験のあるジャンルによせていくことを意識しました。
東本さん
ゆらり
たとえばどのような内容でしょうか?
たとえば、家を買うときに組んだ住宅ローンや、実際に子どものために投資していたジュニアNISAなどです。
既に知っていることなら「知らないことだけ」を調べればいいので、リサーチが苦痛でなくなります。それに、経験したことなら「自分ごと」として調べるので、知識の浸透も早くなります。
既に知っていることなら「知らないことだけ」を調べればいいので、リサーチが苦痛でなくなります。それに、経験したことなら「自分ごと」として調べるので、知識の浸透も早くなります。
東本さん
ゆらり
経験のあるジャンルを見つけるために、何かやったことはありますか?
お金に関する経験を紙に書き出しました。そのなかで知識がゼロのものより、2あるものを3、4、5……と伸ばしていくイメージです。生きていれば必ずお金を使うので、未経験の方でも書けるネタはいくらでもあると思います。
東本さん
PDF100枚を読み込んだ苦々しい思い出も。金融ジャンルならではの大変さ
ゆらり
金融ジャンルに特化して大変だったことはありますか?
身のほど以上の案件を受けてしまったことですね。具体的には、知識がない事業承継の執筆案件を担当したときです。
自社株や不動産の評価に関する記事だったのですが、当時の私にはまったく用語の意味がわからなくて……。
「ちゃんと勉強しなければ」と思って、とにかくたくさん本を読みました。中小企業庁のPDFを100枚くらい読みましたが、難解で泣きそうになりました(笑)
自社株や不動産の評価に関する記事だったのですが、当時の私にはまったく用語の意味がわからなくて……。
「ちゃんと勉強しなければ」と思って、とにかくたくさん本を読みました。中小企業庁のPDFを100枚くらい読みましたが、難解で泣きそうになりました(笑)
東本さん
ゆらり
それは大変ですね……。最初のうちは、自分が持っている知識でどの程度書けるのか、感覚がつかめませんよね。今では同じような失敗はしなくなりましたか?
場数を踏んだので、飛び込んでも大丈夫なジャンルと、そうでないジャンルは区別できるようになりました。
初心者のうちは泣きたくなることもあるかもしれませんが、経験を積めば感覚をつかめるようになります。
初心者のうちは泣きたくなることもあるかもしれませんが、経験を積めば感覚をつかめるようになります。
東本さん
金融特化ライターとして成功したカギは ”直営業” と ”記名記事” へのこだわり
ゆらり
金融特化ライターを志して苦労したことはありましたか?
もちろんあります。金融ジャンルは税理士の資格を持っている方や、金融系企業の勤務経験がある方がたくさんいます。私はそういった資格や経験がないので、なかなか単価が上がりませんでした。
FP3級を持っているので応募自体は比較的通ったのですが、最初に受けた案件は文字単価0.4円ほど。ライターをはじめて最初の1年は、最高でも文字単価1.5円ほどでした。
東本さん
ゆらり
他のジャンルと単価はあまり変わりませんね。そこからどのように単価を上げていったのでしょうか?
大きなきっかけは直営業と記名記事にこだわったことでした。
メディアの担当者にとって、自分のような「金融ジャンル未経験者」に執筆を依頼する理由はありません。なので、記名記事を増やして実績を作ることに決めました。
メディアの担当者にとって、自分のような「金融ジャンル未経験者」に執筆を依頼する理由はありません。なので、記名記事を増やして実績を作ることに決めました。
東本さん
ゆらり
「著者:〇〇」のように名前が入る記事のことですね。記名記事の案件はどうやって探したんですか?
GoogleやTwitterを使って金融系の記名記事があるメディアを探しました。
先輩ライターのポートフォリオもチェックしていましたね。ポートフォリオの記事をひとつずつ開いて、ライターの名前が載っているかを見たんです。
名前がある場合は、メディアのライター募集ページから応募したり、問い合わせフォームに営業文を送ったりしました。
先輩ライターのポートフォリオもチェックしていましたね。ポートフォリオの記事をひとつずつ開いて、ライターの名前が載っているかを見たんです。
名前がある場合は、メディアのライター募集ページから応募したり、問い合わせフォームに営業文を送ったりしました。
東本さん
ゆらり
クラウドソーシングを卒業すると単価が上がるケースはよくありますよね。東本さんの単価はどのくらい上がりましたか?
直営業を本格化させる前は平均3円でしたが、直営業後は平均で7円ほどです。高いと10〜15円の継続案件もあります。
東本さん
営業のコツは取り組む時間を固定すること。返事がこなくても当たり前
ゆらり
直営業の前後で単価が爆上がりしていますね。月に何件くらい営業されていましたか?
独立から半年たって直営業すると決めた後は、ジャンルを金融系に絞って月に30~40件ほど営業していたと思います。
東本さん
ゆらり
すごい営業力! 東本さんには2人のお子さんがいらっしゃいますよね。子育てしながら執筆して、営業もして……と、どうやって時間をやりくりされたんですか?
子どもを保育園に送ってから迎えに行くまでが勝負の時間です。
その間に執筆や編集を終わらせて、子どもが帰宅した後はパートナーが料理を作ってくれている間に、営業先を探して提案文を送っていました。「この時間で営業する」と決めてしまうのがコツですね。
その間に執筆や編集を終わらせて、子どもが帰宅した後はパートナーが料理を作ってくれている間に、営業先を探して提案文を送っていました。「この時間で営業する」と決めてしまうのがコツですね。
東本さん
ゆらり
たくさん営業しても、反応をもらえないこともありますよね。そんなときはどう考えていましたか?
今でこそ営業は難なくできますが、最初の3件くらいは提案文を送るのにブルブル震えて、返事がこないと傷ついていました。
だんだん回数を重ねると慣れていき、鋼のメンタルを獲得できます。道を行く人に挨拶しても返事がこないのと同じような感覚です。
ホリエモンの言葉を借りると、相手に期待しないこと。「営業しても返事がこないのが普通だ」と考えています。
だんだん回数を重ねると慣れていき、鋼のメンタルを獲得できます。道を行く人に挨拶しても返事がこないのと同じような感覚です。
ホリエモンの言葉を借りると、相手に期待しないこと。「営業しても返事がこないのが普通だ」と考えています。
東本さん
リサーチを楽しめる人は金融特化ライターに向いている
ゆらり
ここからは、「これから金融特化ライターになりたい人」向けの話もお伺いしたいと思います。金融ジャンルに向いている人の特徴はなんだと思いますか?
・調べないと気が済まない人
・知識欲が旺盛な人
・わかりやすく情報を届けられる人
この3つが当てはまる人は向いていると思います。
・知識欲が旺盛な人
・わかりやすく情報を届けられる人
この3つが当てはまる人は向いていると思います。
東本さん
ゆらり
ひとつずつ詳しく教えていただけますか?
まず、調べないと気が済まないタイプの人は金融ジャンルに向いていると思います。自分もまさにそうなんですが、すぐに根拠や証拠を探すような人ですね。
金融系の記事は情報の正確性が強く求められますから。
競合記事は半分以上情報が間違っている……ということもあるので、必ず官公庁や企業に問い合わせて、自分で情報を取りに行くよう心がけています。
金融系の記事は情報の正確性が強く求められますから。
競合記事は半分以上情報が間違っている……ということもあるので、必ず官公庁や企業に問い合わせて、自分で情報を取りに行くよう心がけています。
東本さん
ゆらり
ネットだけで情報を集める人は「こたつライター」と言われることもありますが、きちんと一次情報を取りに行く姿勢が大事なんですね。
金融系の記事では、誤った情報を伝えると読者が損する可能性があります。
なので、ひとつひとつファクトチェックをすることは必須ですね。
なので、ひとつひとつファクトチェックをすることは必須ですね。
東本さん
ゆらり
2つ目は「知識欲が旺盛な人」ですね。東本さんは情報収集するのをとても楽しんでいるように見えますが、もともとそういうタイプでしたか?
もとから知識欲は高いほうだと感じています。ライターにとってリサーチの作業は大変だと思いますが、私は喜びを感じるタイプですね。
東本さん
ゆらり
根っからの金融向きのキャラクターなのかもしれませんね。官公庁や企業に問い合わせるのは簡単ではなさそうですが……。
たらい回しにされることはよくあります(笑)「地域の税務事務所に聞いてください」「この管轄は弊社ではなく国税局です」とか。
でも情報を得られたときに、点と点がつながって全貌が見えたような達成感があります。
でも情報を得られたときに、点と点がつながって全貌が見えたような達成感があります。
東本さん
ゆらり
探偵のような気質の人には向いているかもしれませんね。
3つ目の「わかりやすい情報を届けられる人」についても教えていただけますか?
3つ目の「わかりやすい情報を届けられる人」についても教えていただけますか?
金融ジャンルの執筆をするときは、法令文書や国税庁の難解な文章を読み解く必要があります。
資料の内容をそのまま記事に載せても、読者が理解できないこともよくあるんですよね。なので、ライター側で内容を分解して伝えないといけません。
資料の内容をそのまま記事に載せても、読者が理解できないこともよくあるんですよね。なので、ライター側で内容を分解して伝えないといけません。
東本さん
ゆらり
記事の内容が難しいと、読者の脳の体力がどんどん減っていく……と言われることもありますよね。
難しい用語が出てきたらその意味を解説したり、ときには用語を使わずに別の言葉で説明したり、といった工夫をしています。
東本さん
ゆらり
有益な情報をありがとうございます。金融特化ライターには向き不向きがあるかもしれませんね。
情報の収集にとことんこだわって、「リサーチは楽しい!」と感じられるなら向いていると思います。
他のライターさんからしたら、ちょっと気持ち悪いかもしれませんが(笑)
他のライターさんからしたら、ちょっと気持ち悪いかもしれませんが(笑)
東本さん
金融特化ライターになるなら、最低でもFP2級かAFPは取得しよう
ゆらり
金融特化ライターになるにはやはり資格は必要でしょうか?
マストではありませんが、GoogleがE-E-A-T※を重視しているように、ライターにも資格はあったほうがいいと思います。
ただ、資格がなくても金融ジャンルを書くことはできます。自分に向いているか気になる方は、いくつか案件に挑戦して相性をたしかめるのもいいんじゃないでしょうか。
ただ、資格がなくても金融ジャンルを書くことはできます。自分に向いているか気になる方は、いくつか案件に挑戦して相性をたしかめるのもいいんじゃないでしょうか。
東本さん
※E-E-A-T:Googleが記事を評価する基準のひとつ。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの略。
ゆらり
数記事書いてみて「金融ジャンルに特化したい」と思った人が、最低でも取っておきたい資格はありますか?
金融特化ライターになるなら、最低でも2級かAFPはあったほうがいいですね。
私の経験上、FP3級だと記名記事を書くのは難しく単価も上がりにくいのですが、FP2級があればハードルを乗り越えやすくなります。
私の経験上、FP3級だと記名記事を書くのは難しく単価も上がりにくいのですが、FP2級があればハードルを乗り越えやすくなります。
東本さん
ただいきなり2級を取るのは難しいので、まずは3級の取得を目指すのがおすすめです。
金融の知識がゼロからでも、問題集やYouTubeの解説動画などを活用してきちんと勉強すれば受かります。
金融の知識がゼロからでも、問題集やYouTubeの解説動画などを活用してきちんと勉強すれば受かります。
東本さん
ゆらり
金融ジャンルに特化するためには、最低でもFP2級かAFPは必須なんですね。ちなみに東本さんは今後FP1級など、さらに上流の資格を取る予定はありますか?
今はCFP※の資格を取ろうと思っています。CFPがあると、監修記事の依頼を受けやすくなるので。
金融メディアで活躍されている有名なライターは、CFPやFP1級の資格を取得されている方が多い印象です。
金融メディアで活躍されている有名なライターは、CFPやFP1級の資格を取得されている方が多い印象です。
東本さん
※CFP:Certified Fiancial Planner(認定ファイナンシャルプランナー)の略。国際資格であり、FP1級と並ぶファイナンシャルプランナーの最高ランクの資格。
AI時代に金融特化ライターが生き残るヒント
ゆらり
最近はChatGPTを筆頭にAIツールが出てきていますが、東本さんの働き方に変化はありましたか?
ChatGPTは初心者の気持ちを理解するのに役立つので、壁打ち相手にしています。でも、平気で嘘をついてくるのであまり信用していません(笑)
東本さん
ゆらり
なるほど(笑)「AIに淘汰されるかも……!」と思ったことはありますか?
難しい内容を噛みくだいて書く作業については、今後AIができる領域になりそうなので危機感はありますね。なので、人間にしかできない取材記事やコラムを書く知見やスキルが必要だと思います。
東本さん
ゆらり
AI時代には取材力やライティング力など、マルチスキルが必要と言われていますよね。金融特化ライターが取材やコラムを書くためにはどうしたらいいでしょうか?
金融系に限った話ではないかもしれませんが、最初はSEO記事を担当して、だんだん仕事を広げていくのがおすすめです。
私自身は、SEO記事を執筆したメディアの担当の方から「取材をやってみませんか?」とお声がけいただきました。
私自身は、SEO記事を執筆したメディアの担当の方から「取材をやってみませんか?」とお声がけいただきました。
東本さん
ゆらり
専門家の方に取材をしたら、さらに金融ジャンルの知見が深まりそうですね。
そうですね。専門家や士業の方にインタビューをすると「そんな視点もあるんだ!」「昔はそんな経験もあったのか……」と新たな気づきをもらえます。
そうして得た知見が、自分のコラム執筆に活きることもあります。
そうして得た知見が、自分のコラム執筆に活きることもあります。
東本さん
ゆらり
AI時代には、金融の専門知識を持っているだけでは不十分なのかもしれませんね。自分で一次情報を収集して、オリジナリティを追及する姿勢が大事になりそうです。
金融特化ライターのキャリアパスは? コラム執筆や相談業などの選択肢
ゆらり
SEO記事以外の仕事についてお聞きしてもいいでしょうか? たとえば、東本さんはYahoo!ニュースでコラムを執筆されていますよね。
はい。Yahoo!ニュースではPV数や読者のコメントをダイレクトに確認できます。以前は、コメント欄が荒れて消耗した時期もありました(笑)
でも最近は、リアクションやコメントを見るのを楽しんでいます。
意外と人気がないテーマや、一方で予想以上に読まれる記事もあって、市場調査の一環になっています。
でも最近は、リアクションやコメントを見るのを楽しんでいます。
意外と人気がないテーマや、一方で予想以上に読まれる記事もあって、市場調査の一環になっています。
東本さん
ゆらり
読者のリアクションがあると、次の企画づくりにも役立ちそうですね。ご自身の意見や考えを書けたらもっと楽しくなりそう。
最初は知識がなかったので「〇〇とは?」のような基礎的な情報しか書けませんでした。
でも今は知識がたまってきたので、制度を使うときの裏ワザや「こんな視点はどうか?」といった自分の考えを記事にできています。
でも今は知識がたまってきたので、制度を使うときの裏ワザや「こんな視点はどうか?」といった自分の考えを記事にできています。
東本さん
お金の相談をされることも。私生活にも役立つ金融の知識
ゆらり
金融系の知識は自分の資産にもなるし、新しい企画やコラムにもできるし、私生活にも役立ちそうですね。
そうですね。以前は家族から込み入ったお金の相談をされました(笑)友達にキャッシュフローを作って老後のお金の話をしたこともありますね。
東本さん
ゆらり
金融特化ライターになったら、ゆくゆくはコラムを書いたり、相談業をはじめたりするのもひとつの選択肢になりそうですね。
そういう道もあると思います。
私自身のキャリアパスはまだ模索中ですが、現時点では今後もライティングに力を入れたいと考えています。
私自身のキャリアパスはまだ模索中ですが、現時点では今後もライティングに力を入れたいと考えています。
東本さん
金融の執筆テーマは幅広い。ニッチなジャンルに尖るのもひとつの手段
ゆらり
金融特化ライターの生存戦略やキャリアパスを色々とお伺いしましたが、他に選択肢があれば教えていただけますか?
金融と一言でいっても、相続、税金、生命保険、不動産などさまざまなジャンルがあり、すべてを執筆すると大変です。
なので、特定のニッチジャンルに尖るのもアリだと思います。
なので、特定のニッチジャンルに尖るのもアリだと思います。
東本さん
ジャンルを尖らせるメリットは色々ありますが、ひとつは情報がたくさん集まるので、知識が自分のなかにたまって執筆しやすくなること。
その他にも「〇〇系ライター」といった、他の人が使っていない肩書の先駆者にもなれます。
その他にも「〇〇系ライター」といった、他の人が使っていない肩書の先駆者にもなれます。
東本さん
ゆらり
東本さんが得意なジャンルは何かありますか?
私のメインジャンルは相続です。ジャンルに特化すると、取材案件を受けたときに「〇〇のケースは?」「その状況で〇〇制度は使えますか?」といった踏み込んだ質問ができます。
東本さん
このようにメインジャンルを決めれば、取材記事以外にもコラムで自分の意見を述べたり、LPライティングで一般層の悩みを言語化できたりするので、ライティングの幅を広げるきっかけにもなると思います。
その他に「債権」や「M&A」といったジャンルも、金融のなかではニッチなのでおすすめです。
その他に「債権」や「M&A」といったジャンルも、金融のなかではニッチなのでおすすめです。
東本さん
ゆらり
金融のなかでも色々なジャンルがありますよね。自分の興味がある分野を尖らせるのもおもしろいかもしれませんね。
金融特化ライターを目指す人が0から1をつくるヒント
ゆらり
これから金融特化ライターを目指す人に向けて、0から1をつくるヒントをいただけますか。
お金は人生と深く関わっているので、自分の経験から書けそうなジャンルを選ぶといいと思います。自分の人生を振り返ってみて、経験を棚卸しするのがおすすめです。
東本さん
ゆらり
初心者の方でも書きやすい金融ジャンルはありますか?
たとえば税金やクレジットカードの記事は初心者の方でも書きやすいですね。
生きていてお金を使わない人はいないので、記事にできる経験は必ずあるはずです。
自分が経験したことなら一次情報になるので、クライアントにも喜んでもらえます。
生きていてお金を使わない人はいないので、記事にできる経験は必ずあるはずです。
自分が経験したことなら一次情報になるので、クライアントにも喜んでもらえます。
東本さん
ゆらり
おっしゃる通りですね。では最後に、読者の方にメッセージをお願いできますか。
金融系は単価が高くて、大きく稼げるチャンスがあるジャンルです。未経験のスタートでも文字単価5~10円、案件によってはそれ以上の単価も目指せます。
医療や美容、法律などは医師や弁護士の資格が必要ですが、金融ジャンルは士業でなくても、FPの資格があれば特化できます。
そういった意味でも、初心者の方に非常におすすめのジャンルです。
医療や美容、法律などは医師や弁護士の資格が必要ですが、金融ジャンルは士業でなくても、FPの資格があれば特化できます。
そういった意味でも、初心者の方に非常におすすめのジャンルです。
東本さん
ゆらり
金融ジャンルは夢がありますね。逆に注意点はありますか?
責任重大な仕事であることも念頭に置いていただきたいですね。間違った情報を発信すると「不幸になる人」が増えてしまいます。
東本さん
たとえば、十分なリサーチをせずに「この条件なら失業保険がもらえます」と書いて、信じた読者が仮に保険適用されなかったら、ひとりの人生が狂うかもしれません。
単純に「稼げるから」ではなく、「読者の役に立つ情報を届ける」という、プロの意識を持ってチャレンジしていただけたら嬉しいです。
単純に「稼げるから」ではなく、「読者の役に立つ情報を届ける」という、プロの意識を持ってチャレンジしていただけたら嬉しいです。
東本さん
ゆらり
東本さん、有益なお話をありがとうございました!
ありがとうございました!
東本さん
さいごに
ライター向けオンラインサロン「Webライターラボ」では、東本さんをはじめとした多くのWebライターの知見が集まっています。
興味がある方は、サロンオーナー中村の無料メルマガをチェックしてみてください。
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ゲスト:東本隼之さん(@falcon_freedom_)
ライター:ゆらり(@yurarigurashi)
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