97%の人が、ブログを開設してから3年以内にやめるという調査データがあります。
今回はそのデータの詳細や、続けられない理由と対処法を紹介します。
理由を分析してひとつずつ解消すれば、ブログを継続しやすくなるでしょう。
ブログ運営に悩んでいる人は、解決策を見つけるきっかけにしてくださいね。
ブログ運営者のプロフィール
【経歴】
時給300円ライターで疲弊してましたが、今は月商150万円~200万円のライターになり法人化もしました!
取材や書籍編集、SEOライティング、セールスライティング、サロン運営と幅広く活動中。
【実績】
■プレジデントオンラインさま
・キックボクシング業界の記事
■マンションプラス(長谷工)さま
・枡田絵理奈さまの取材記事
・佐久間宣行さまの取材記事
・さらば青春の光 森田さまの取材記事
■ダイヤモンドチェーンストアさま
・ユニクロさまの取材記事
・ワールドさまの取材記事
・Sカレさまの取材記事
など、他多数
ブログが続かない割合
ブログが続かない割合は非常に多いと言われています。特に、1年以内にやめる人がもっとも多く、3年経過すると90%以上はやめるというデータもあります。
ただ、ブログの継続率に関するデータは10年以上前のものばかりのため、ここでは、特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会による、『アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023』を紹介します。
厳密にはブログではなくアフィリエイトに関する調査ですが、WordPressと無料ブログサービスの利用者が回答者の96%以上を占めています。
この調査では、アフィリエイト利用者の継続年数を提示しています。
1年未満:29.7%
1~2年未満:16.2%
2~3年未満:13.6%
3~4年未満:7.5%
4~5年未満:7.3%
5~10年未満:15.1%
10年以上:10.6%
出典:アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023|特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会
やめた人の割合は明記されていませんが、アフィリエイト利用者の約3割は、開始して1年未満であるとわかります。
1~2年未満のゾーンが16%で、より長い年数になると数字が減っていくことを踏まえると、それだけ継続するのが難しいと予想できます。
ブログが続かない7つの理由と対処法
ブログを続けられない理由は以下の7つです。
1:収益化できないから
2:書くネタがないから
3:記事をつくる時間がないから
4:強制力がないから
5:アクセス数が増えないから
6:思ったより難しいから
7:目標を立てていないから
あわせて対処法もお伝えします。
1:収益化できないから
1つ目の理由は、収益化できないからです。
先ほどの『アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023』に、アフィリエイト利用者のひと月あたりの収入事情が書かれています。
収入はない:26.8%
1,000円未満:14.4%
1,000~5,000円未満:8.3%
5,000円~1万円未満:4.5%
出典:アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023|特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会
半数以上の人が「収入は0円。多くても1万円以下」と回答しています。
このように、ブログを収益化するのはハードルが高いと言わざるを得ません。そのため、ブログをうまく収益化できずやめる人が多いと考えられます。
対処法としては、長期で続けるマインドを持ちましょう。同調査結果を見ると、ブログの継続年数が長いほど収入が高いとわかります。
少なくとも1年以上やめずに記事を書き続ければ、収益化の道が開けて、継続するモチベーションを保てるはずです。
≫ブログのネタ切れを防ぐ方法を読む
2:書くネタがないから
2つ目の理由は、書くネタがないからです。
読者のニーズを捉えられなかったり、経験が浅いテーマを扱ったりすると、書くネタはすぐになくなってしまいます。
ネタ切れを防止するためには、SEO※を学んで検索キーワードの調べ方を身につけましょう。
※SEO:検索エンジン最適化。Googleの検索結果上位に表示される記事をつくる施策。
検索キーワードとは
Googleのユーザーが検索エンジンに入力する言葉のこと。
たとえば副業に関するブログなら、「副業 未経験 おすすめ」「在宅 副業 始め方」などの検索キーワードが記事のネタになるのです。
需要のあるテーマなら検索キーワードは数百以上あるので、ネタには困りません。
SEOのテクニックを勉強すれば、読者のニーズにそってどんどん記事をつくれるので、ネタに困ることなく継続できるでしょう。
3:記事をつくる時間がないから
3つ目の理由は、記事をつくる時間がないからです。
ブログの運営者は本業や家事、育児をしながらブログを書く人がほとんど。
平日は1日あたり8時間働くとしたら、勤務時間の前後や休日に記事を書くしかありません。
朝は家事や仕事の準備、帰宅してからも子どものご飯やお風呂などがあると、ブログに割ける時間は限られます。
このように、記事をつくる時間がないことからブログをやめる人もたくさんいます。
対処法としては、時間の使い方を見直して、無理のない範囲で続ける工夫をしましょう。
たとえば、電車通勤をしながらスマホアプリで記事を書けば、机に向かわなくともブログを続けやすくなります。
時間の使い方を振り返って、ブログ運営に充てられる時間がないか探してみてください。
4:強制力がないから
4つ目の理由は、強制力がないからです。
ブログには、記事を提出する相手や締め切りがありません。自分の裁量で進めなくてはいけないので、強制力がないと続けられない人もいます。
このような場合は、SNSを使って「1か月に10記事更新します」と宣言するなどして、自分を追い込む方法がおすすめです。
もしくは、習慣化できるような工夫をしましょう。たとえば、「夜歯磨きをしたあとの20分間はブログにあてる」のように、ひとつの行動とセットにすると忘れにくくなります。
5:アクセス数が増えないから
5つ目の理由は、アクセス数が増えないからです。頑張ってつくった記事を公開しても、まったく読まれないとモチベーションが下がってしまいます。
時間と労力を割いてブログを書いたのに、誰にも読まれないままでは、やめたくなることもあるでしょう。
アクセス数を増やすには、SEO対策をしたり、SNS運用をしたりして、みずからブログを伸ばす姿勢が必要です。
特定の検索キーワードを狙い、読者のニーズを満たすSEO記事を書けば、Google検索からのアクセス数は自然と増えるでしょう。
その他にも、X(旧Twitter)やYouTube、Instagramなどにブログのリンクを貼れば、流入元が増えていきます。
アクセス数が増えれば、人気記事の傾向が見えてブログ全体の分析も可能になります。そうすれば、ブログを続けるモチベーションにもなるはずです。
6:思ったより難しいから
6つ目の理由は、ブログの継続が思ったより難しいからです。
ブログはただ好きな記事を書けばいいわけではなく、WordPressを操作したり、検索キーワードを調査したり、ライティングを学んだりと、やるべきことがたくさんあります。
「在宅で記事を書いて収入を得る」というフレーズは聞こえがいいかもしれませんが、実態は圧倒的な作業量をこなし、さまざまな分野の勉強をしなくてはいけません。
最初に想像した内容とギャップを覚え、ブログをやめる人もいます。
このケースに当てはまるときは、「簡単に稼げる」という期待を捨てましょう。
「この作業量で収入が得られたらラッキー」と考えるのです。そうすれば、期待値が下がるので、結果にがっかりすることなくブログを続けられます。
7:目標を立てていないから
7つ目の理由は、目標を立てていないからです。闇雲にブログを続けるのは、ゴールがないマラソンを走っているようなものです。
終わりが見えないままだと嫌な気持ちが生まれ、やめるきっかけになりえます。
対処法は、小さな目標を決めることです。たとえば、「月に最低3本記事をアップする」のように、頑張れば達成できる内容にしましょう。
その後は目標本数を増やしたり、アクセス数を新たな目標にしたりしてもいいかもしれません。
自分との約束を守って成功体験を積めば、ブログを続けるモチベーションが湧いてくるでしょう。
ブログが続かないときに考えたいこと
ブログが続かないときは、以下の3つの視点をもって、今後も継続できそうか判断しましょう。
- なぜブログを運営したいのか
- 地道に努力し続けられるか
- 惰性で作業していないか
場合によっては、貴重な時間を消費しないために、ブログから徹底する勇気を持つことも大切です。それぞれ解説します。
なぜブログを運営したいのか
ブログをやめたくなったら、なぜ運営したいのか原点に立ち返りましょう。
たとえば、副業の収入が欲しいのなら、ブログにこだわる必要はないかもしれません。
Webライターやイラスト販売など、オンラインで収入を得る方法は他にもあります。
もしくは、趣味について語りたいのなら、WordPressブログ以外の方法も考えられます。
文章で魅力を伝えるのではなく、Instagramで写真や動画を活用したほうが楽しみを見いだせる可能性もあります。
このように、自分がやりたかったことに立ち返り、本当にブログが適切かどうか考えてみてください。
ブログがもっともいい方法だと思えるのなら、続けるモチベーションが出てくるはずです。
地道に努力し続けられるか
ブログをやめたくなったら、地道に努力できるかどうかも考えましょう。
少なくとも、ブログで収益を得るのに1年以上続ける必要があります。さらに、ライティングやSEOの勉強、WordPressの操作などやるべきことは盛りだくさんです。
それぞれ身につける難易度も簡単ではないので、それなりの覚悟が必要です。
やるべきことを改めて整理したうえで、それでも本当に続けたいか? と自問自答してみてください。
惰性で作業していないか
ブログを続けられないときは、惰性で作業していないかもチェックしたい点です。
「このくらいのクオリティでいいだろう」「面倒な作業をしたくない」という気持ちは、読者やGoogleに伝わるものです。
そのままブログを続けても収益は伸びませんし、他に応用できるスキルも身につきません。何より、モチベーションが高くないのに続けること自体がつらいはず。
であれば、思い切ってブログはやめて、他に打ち込めることがないか探しましょう。
ブログが続かない割合は多い! どうしても無理ならやめてもいい
繰り返しになりますが、9割以上の人は3年以内にブログをやめるという調査結果が出ています。
それだけブログを続けるのは大変です。
どうしても続けられないのなら、一旦休んでもいいのです。モチベーションが戻ってきたら活動を再開しましょう。
それでも挫折した場合は、ブログと同じように、記事を書いたら原稿料が支払われる「Webライター」に転向するのもひとつの手段。
Webライターの仕事はクライアントがいるので、ブログと違って強制力が働きやすいです。
さらに、経験豊富なクライアントからフィードバックを受ければ、ライティング力の向上も見込めます。
ブログ運営で学んだ知識も活かしやすいので、ひとつの選択肢として検討してはいかがでしょうか。