はじめに
Webライター向けオンラインコミュニティ「Webライターラボ」では、所属しているメンバーがコラムを書く企画があります。
今回紹介するのは、メンバーの ”ゆらり” さんの連載コラムです。
仕事の種類をズラすと色々なメリットがある
こんにちは! Webライターラボに所属しているゆらりです。最初に簡単に自己紹介をします。
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- HSP気質持ちのフリーランスライター
- 会社員のときに心身のケアがうまくできず、2020年に独立
- 現在の仕事内容はSEO記事の執筆、インタビュー記事の執筆、書籍の編集、ライティング講師がメイン
「Webライターになったものの、得意なジャンルが見つからない……」と悩んでいる人もいると思います。
私も専門ジャンルを持っていないのですが、それでも「仕事の種類をズラす」という選択をして、ライターの仕事を続けられています。
専門ジャンルを持たずにSEO記事を書いていたときの文字単価は、平均1.5円。
英語や旅行、IT、恋愛、占い……とジャンル問わずさまざまな記事を書きましたが、単価に限界を感じていました。
でも、仕事の種類をズラしてKindle出版のサポートやセミナーの記事化、メルマガの運用代行などを始めたら、文字単価が5円以上になったのです。
さらに「私のコンテンツを作っていただけませんか?」とオファーをいただけるようになり、新規営業する時間が激減しました。
ということで今回は「仕事の種類をズラす」をテーマに、専門ジャンルのないライターがスケールアップするヒントをお伝えします。
仕事の種類をズラす = 他の人がやっていない仕事に挑戦すること
「仕事の種類をズラす」は、「他の人がやっていない仕事に挑戦する」とも言い換えられます。
たとえば、私がライターになったばかりの頃は、いわゆる「SEOライター」の仕事をしていました。
クライアントが選定したキーワードをもらう。競合記事を参考にしながら、それらしき情報をまとめる……という作業を何百回も繰り返しました。
当然私自身に専門性はないので、新規のオファーがくることもほぼなく、毎日営業する日々です。
そのときにやってみたのが、セミナーの記事化です。
とある企業に営業したときに、担当者の方が「セミナーの内容を記事にしてもらえませんか? 検索するとSEOライターはたくさんいるのですが、セミナーの記事を書けるライターはあまりいないんですよね」とおっしゃっていました。
セミナーを記事化する案件の報酬は、当時書いていたSEO案件のおよそ2倍。
もちろん先方の予算やジャンルによって条件は変わるものですが、仕事の種類をズラしただけで単価が上がって驚いたのを覚えています。
この経験から言えるのは、「できる人が少ない仕事や、他の人がやっていない仕事は価値が高い」ということです。
その後も、できる人が少ない仕事や、他の人がやっていない仕事を始めたら、単価はどんどん上がっていきました。
仕事の種類をズラした例
とはいえ、「仕事の種類をズラすと聞いてもイメージがわかない……」と思う方もいるかもしれないので、実際に手掛けた案件の例をいくつかあげます。
- セミナーの記事化
- Kindle出版サポート
- メルマガ運用代行
- コンテンツコンバーター
それぞれ簡単に解説します。
セミナーの記事化
セミナーの記事化は、講師がいるセミナーや、経営者同士の対談などを記事にする仕事です。
音源を聞く→文字起こしする→構成や表現を変えながら記事に仕上げる、という流れでおこないます。
SEOライティングと大きく違うのは、「耳で聞けば理解できる内容」を、記事にしたときに体系立ててわかりやすく伝えなくてはいけないところです。
話し言葉を書き言葉に直したり、ときには構成を組み替えたりと、工夫する点は色々あります。
Kindle出版サポート
Kindle出版サポートは、Kindle(電子書籍)の出版を請け負う仕事です。
Kindleのテーマ出しや企画書作成、原稿の執筆、表紙のデザイン、入稿作業などをライターが巻き取ります。
私は自分のKindleを出版してから、他の方から「Kindleの出版を手伝ってほしい」とオファーをいただく機会が増えました。
メルマガ運用代行
メルマガ運用代行は、企業や個人のメルマガを執筆したり、シナリオを組んだりする仕事です。
メルマガならではの読みやすい原稿作りのコツや、配信に使用するメルマガスタンドの使い方、継続配信するシナリオの組み方を勉強する必要があります。
コンテンツコンバーター
コンテンツコンバータ―とは、コンテンツを変換する仕事です。
たとえばYouTube動画をブログ記事にする、音声配信をメルマガにする……というイメージです。
コンテンツコンバートができると、YouTuberやインスタグラマーなど、影響力を持つ人のサポート役として活躍できます。
こうした案件は、ライターの仕事の種類としては比較的マイナーだと思います。
少なくとも私がライター1年目だったときは、周りの大半がSEOライターだったので、このような仕事をしている人は数えるほどしかいませんでした。
仕事の種類をズラす3つのヒント
「仕事の種類をズラそう!」と言っても具体的な手順がないと難しいと思うので、ヒントを3つお伝えします。
1つ目は、SEO以外の仕事を探してみること。Webライターの仕事の多くはSEO記事の執筆だと思いますが、それ以外にも色々あります。
さきほど紹介したようなセミナーの記事化、Kindle出版サポートなども、ライターが手掛けられる仕事です。
仕事の種類をズラすには、まずは「これも仕事になるのか!」というアイデアを増やすのがおすすめです。
私も含めて、専門ジャンルを強みにしていないライターがどんな仕事をしているのか、活動内容をチェックしてみるといいと思います。
2つ目は、まわりの人がやっていないことに挑戦すること。
SNSやオンラインコミュニティで活動していると、周りのライターがどんな仕事をしているかなんとなくわかると思います。
私が初心者のときは、SEO記事を書いているライターがたくさんいました。今はインタビューライターが増えている印象があります。
「みんなと違うことができないか?」という視点を持って活動すると、思わぬ仕事に出会えるかもしれません。
3つ目は、仕組みがわかれば代行できる仕事を探すこと。
たとえば先ほど紹介したKindleの出版には、KDPという入稿システムの利用が必須。メルマガを配信するのにも、MyASPなどのメルマガスタンドを使います。
このような仕組みがわかるだけでも、営業するときの強みになります。システムの使い方やアルゴリズムを理解していると、仕事の種類をズラしやすくなるでしょう。
専門ジャンルがない人は、種類をズラして戦おう
専門ジャンルを持っていなくても、仕事の種類をズラしながらライターのキャリアを積むことは可能です。
ただ、そのためには基本となるWebライティングを学ぶことが必須! まずは目の前にある案件に全力を注いでスキルを磨きましょう。
そのあとは、他の人がやっていないこと、できる人が少ない仕事を探すことを意識してみてください。
そういった仕事にチャレンジしてできることを増やせば、みなさんのライターとしての市場価値は上がっていくはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
さいごに
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筆者:ゆらり(@yurarigurashi)
監修:中村昌弘(@freelance_naka)