- 新聞の一面コラム
- ブログなどネットに掲載されている名文
- 明治から平成にかけての名作
文章を書き写すときのコツは以下の4つ。
- 質の高い文章・例文を選ぶ
- 文章力を上げたいポイントを意識する
- 自分のペースで書き写しを習慣化する
- 文章が上達したかどうか振り返る
最後まで読めば、書き写しにぴったりの例文やコツがわかります。ぜひ参考にしてくださいね◎
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など、ほか多数
文章の書き写しにおすすめの例文
書き写しでは、以下のような質の高い例文を写すことで文章力が向上します。
- 新聞の一面コラム
- ブログなどネットに掲載されている名文
- 明治から平成にかけての名作
新聞の一面コラム
新聞の一面コラムの書き写しは、文章力を上げる効果的な方法です。なぜなら、新聞のコラムはベテラン記者が執筆することが多いため、クオリティが高いからです。
600字ほどの文章のなかに、わかりやすい構造でさまざまなジャンルの時事問題が載っています。
コラムを書き写したあとは、余裕があれば要約を行うとよいでしょう。コラムの中で重要な要素を見つけ出し、短い文章の中に必要な情報を上手にまとめる力が身につきます。
紙の新聞を購読していない人でも、アプリを使えば新聞のコラムは書き写せます。
ブログなどネットに掲載されている名文
ネットには質の高い文章が数多くあります。無料で読めるものが多く、noteなどのブログに掲載されている文章を「書き写しの例文」にすることもおすすめです。
自分が理想とする文章やライターを探すとよいでしょう。書き写しに向いているブログは、目指す文章によってさまざまですが、ぼくのおすすめは、竹村俊助さん、古賀史健さんのnoteです。
明治から平成にかけての名作
書き写しの例文として、明治から平成にかけての名作を以下にまとめました。
作家が活躍した主な時代 | 作者 | 作品名 |
---|---|---|
明治 | 森鴎外 | 『舞姫』 |
幸田露伴 | 『五重塔』 | |
夏目漱石 | 『草枕』 | |
大正 | 芥川龍之介 | 『羅生門』 |
志賀直哉 | 『小僧の神様』 | |
宮沢賢治 | 『注文の多い料理店』 | |
昭和 | 司馬遼太郎 | 『坂の上の雲』 |
川端康成 | 『美しい日本の私』 | |
開高健 | 『オーパ!』 | |
平成 | 村上春樹 | 『海辺のカフカ』 |
辻仁成 | 『海峡の光』 | |
片山恭一 | 『世界の中心で、愛をさけぶ』 | |
又吉直樹 | 『火花』 |
昭和・平成時代の文章は、現代と共通する表現も多いため書き写しやすいでしょう。
明治・大正の例文には難しい言いまわしもありますが、時代を経ても変わることのない本質や日本語の奥深さを味わえます。
とはいえ、少々難易度が高いので昭和・平成の名作がおすすめです!
なお、著作権が消滅した名作については、青空文庫などの無料サイトで読めます。
文章の書き写しで得られる効果やメリット
書き写しを行うと、以下のような効果やメリットが得られ、文章力の向上が期待できます。
- 論理的な文章構造を理解できる
- 表現力がつく
- 効果的にインプットできる
論理的な文章構造を理解できる
書き写しによって文章を読み解くことで、記事の組み立てかたや正しい表現方法がわかるようになります。たとえば結論を先に述べるPREP法や、起承転結などの文章の型が、そのひとつです。
論理的な構成を理解して執筆すると、わかりやすい文章を書けるようになります。それは読みやすさに繋がるでしょう。
表現力がつく
書き写すことでボキャブラリー(語彙)が増えるため、表現の幅が広がります。
書き写している時間は、その文章・著者と向き合っています。その時、心が動いた言葉は身につきやすいでしょう。
効果的にインプットできる
書き写しを行うことで、インプットの質が高まります。
脳神経外科医の築山節氏の書籍『脳が冴える15の習慣』によると、文章の細部まで捉えることは、解釈を深めることに繋がるとされています。
たとえば黙読では読み飛ばすこともありますが、書き写すには一文字ずつ確実に見なければなりません。
書き写しをしながら、文章の構造や表現方法を注意深く観察することによって、効果的にインプットできます。
文章の書き写しを行う方法
文章を書き写す方法には、主に以下の3つがあります。本章では、文章力が向上するポイントとともに解説します。
- タイピングする
- 音読する
- 手書きする
タイピングする
タイピングは手書きよりも負担が少ないため、続けやすいです。
よい表現や使いたい言葉を見つけたら、スプレッドシートやエクセルなどにどんどんストックしておきましょう。ボキャブラリーが増えるため、表現の幅が広がります。
音読する
文章を音読する方法は書き写しに近い効果があります。スキマ時間を使って手軽にできるため、忙しい人におすすめです。
音読の最大の効果は、リズム感や文章のなめらかさを身につけられること。句読点の数や位置、短文と長文のバランスによって、読みやすさに違いがあることがわかります。
手書きする
手書きによる書き写しは、文章の構造が理解しやすく、表現力もつきやすいです。
方法はシンプルで、紙とノートを使って手書きします。書き写すことにくわえて、余裕があれば要約も行うといいです。
600字の新聞のコラムを書き写す場合にかかる時間は、要約もふくめて20~40分ほど。
要約することで、コラムの中の重要なポイントを見つけ、それ以外の部分を削る判断力がつきます。そのため自分の文章に反映でき、読みやすい文章が書けるようになるでしょう。
書き写しで文章力を効果的に上げる4つのコツ
書き写しをする際は、以下のコツを押さえることで、効果的に文章力が上がります。
- 質の高い文章・例文を選ぶ
- 文章力を上げたいポイントを意識する
- 自分のペースで書き写しを習慣化する
- 文章が上達したかどうか振り返る
1.質の高い文章・例文を選ぶ
書き写しを行う際は、質の高い文章を選ぶことが大切です。
よい文章は構造がしっかりしていて、表現の幅も広いです。名文を書き写すことで、正しい文章の書き方を習得できるでしょう。
また自分の文章と比べることによって、自身の弱いところに気づき、改善しやすくなります。
2.文章力を上げたいポイントを意識する
どのような文章を書きたいかを意識しながら書き写しましょう。
論理的な文章をめざしたいのなら、文章の構造を理解するために要約を行うといいです。
表現の幅を広げたいのなら、タイピングしつつ語彙を集めましょう。
リズム感をよくしたいのなら、音読がおすすめです。
めざしたい文体(堅め・やわらかめ)の例文を選んで書き写すのも効果的です。
3.自分のペースで書き写しを習慣化する
書き写しは習慣化することが大切です。文章力は、短期間ですぐに上がるわけではありません。コツコツ続けることで効果を実感できます。
とはいえ、忙しいときは書き写しが難しいこともあります。できる範囲でムリなく続けられる仕組みを作りましょう。
たとえば1日5分音読するけれど、忙しい日は休んでOKなど、中断しても続けられるルールにします。
4.文章が上達したかどうか振り返る
書き写しをする前と比べて、自分の文章はどう変わったかを確認することも重要です。以前の文章より読みやすくなっているか、第三者がどのように評価したかなどを振り返りましょう。
次に文章を書くときは、振り返りによって見つけた課題を意識して執筆します。たとえば一文が長い場合には、文章を2つにわける、一文一義にするなどです。
振り返りと改善を繰り返すことで、文章力は確実に上がっていきます。
また、文章力を上げる方法は以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて読んでおくことをおすすめします。
≫文章力を上げるトレーニング9選!毎日10分から積み上げよう
まとめ:書き写しをして文章力を上げよう
文章の書き写しの例文には、新聞のコラムやネットの名文、明治から平成にかけての名作があります。
自分に合った方法で書き写しを続けて、文章力をアップさせましょう。
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筆者 :吉川しおり(@yosikawa_writer)
編集者:悠木まちゃ(@MaCHA_trip)
監修者:中村昌弘 (@freelance_naka)